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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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第八十四話 周泰、董卓を救うのことその十

「全然平気だっていうの!?」
「ふむ。特にどうということはない」
「全くな」
「ちょっと、それどういうことよ」
 素っ気無く言われたら言われたで言う賈駆だった。
「僕の下着姿を見て何も思わないっていうの!?」
「あの、ですから」
「何だっていうんだよ」
 蒼月と火月がまた言う。
「只の下着ではないですか」
「俺の褌と同じだろ」
「女の子の下着は別なのよ」
 そのだ。褌とはだというのだ。
「そんなこともわからないの!?あんた達」
「俺の家って俺以外は女の子ばかりでな」
 ガルフォードが話す。
「そんなの見てもな」
「慣れてるっていうの?」
「パピーもレディーだしな」
「ワン」
 横にいるそのパピーが吠えて応える。
「パパーもピピーもピパーもな」
 その三匹の子犬も出て来た。ガルフォードの後ろから。
「だから別にな」
「僕の下着姿は犬と同じレベルだっていうのね」
「貴殿が何を言っているのかわからぬが」
 半蔵もそうだった。同じであった。
「とにかくだ。早く着替えてだ」
「それでどうしろっていうのよ」
「先程から言っている。東門だ」
 何とでもないように話をそこに戻す半蔵だった。
「そこに行かねばならん」
「それね」
「董白殿と共にな」
「わかってるわ。それじゃあね」
 賈駆も下着のことはとりあえず置いておいて応えた。そうしてであった。
 彼等は都の脱出に取り掛かった。まずはだ。天下を悩ませる種が一つ消えたのであった。


第八十四話   完


                       2011・5・19
 
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