オズのハンク
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第十二幕その四
「楽しみにしていてね」
「それではね」
「そうしてね、ただね」
「ただ?」
「今回は食べもののことでも勉強になったわね」
トロットはおくも言うのでした。
「古代エジプトのことでね」
「レタスや大蒜が古代エジプトでも食べられていたことが」
「それでパンもよ」
「古代エジプトからだね」
「作られていたけれど黒いパンだった」
「このこともだね」
「そう、そしてね」
それでというのです。
「トマトやジャガイモはね」
「アメリカ大陸のもので」
「ずっとエジプトとか他の地域にはなかったこともね」
「わかったんだね」
「そうした冒険でもあったわ」
こうハンクにお話するのでした。
「今回の冒険はね」
「じゃあそうした意味でも」
「随分とね」
それこそというのです。
「食べもののことでも勉強になったわ」
「じゃあいい冒険だったんだね」
「今回はそちらでもね」
「ピラミッドで食べるもののことを勉強するとか」」
「思わなかったわ、けれど」
「いい勉強になったね」
「凄くね」
実際にとです、トロットはまたハンクに答えました。
「またこうした冒険がしたいわね」
「勉強になる冒険をだね」
「是非ね」
もう皆いただきますをしています、そうしてそのうえで皆で食べています。勿論トロットもそうしていて食べています。
今はマッシュポテトを食べながらです、こう言うのです。
「したいわ」
「そういうことだね」
「食べもののことは大事だからね」
「それでだね」
「他のこともだけれどね」
「そう言われると僕もね、それじゃあ」
今度はハンクが言いました。
「今はレタスやジャガイモを食べながら」
「そうしてだね」
「今度冒険に出たらね」
「その時は」
「そうした冒険になることを祈るよ」
「いいことね、けれど古代エジプトでは」
トロットは今はレタスの炒めものを食べています、オリーブオイルで塩胡椒でさっと味付けをして炒めたものですが。
中には烏賊もあります、トロットは烏賊も食べつつ言うのでした。
「烏賊は食べていたのかしら」
「烏賊?そういえば」
「烏賊とは縁が深い感じがしなかったわよね」
「そういえばそうだね」
ハンクも頷くことでした。
「言われてみれば」
「そうでしょ。」
「ええ、それと」
さらにというのでした。
「蛸もね」
「そちらもだね」
「縁がある感じはしないわね」
「海のものとはね」
「そうよね」
「そうしたことを考えていくのも面白いね」
ここでカエルマンが言いました。
「学問は」
「どうだったかを考えることが」
「そう、それもね」
「そういえば学問は」
「こう思ってからだね」
「はじまるわね」
「だからだよ」
カエルマンもその烏賊を食べつつ言います。
「そう思うこと自体がね」
「面白くて」
「学問のはじまりだよ」
「そういうことね」
「私も本当にね、皆と知り合ってから」
それからのこともです、カエルマンは言いました。
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