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オズのハンク

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第十二幕その三

「ピラミッドといいますと」
「カルロスはブラジル人だから」
「はい、中南米ですから」
 この地域の生まれだからだというのです。
「ピラミッドといいますと」
「あのピラミッドだったのね」
「そうだったんです」
「エジプトのよりも」
「最初にあのピラミッドの写真を見て」
「それからだったからなのね」
「はい、ですから」
 それでというのです。
「ピラミッドといいますと」
「そこはそれぞれね」
「そうですね、オズの国でもピラミッドは」
「やっぱりね」
 トロットはすぐに答えました。
「私達にしてもね」
「エジプトのものですね」
「オズの国は両方あるけれど」
 それでもというのです。
「やっぱりエジプトのものね」
「そうなりますね」
「あの大きさだからね、ただ中南米のものもね」
「知られていますね」
「あのピラミッドも神秘的だから」
 そうした外観だからだというのです。
「だからね」
「それで、ですね」
「有名だし神々を祀ることは同じだし」
「有名なんですね」
「ええ、そうよ」
「それは何よりですね」
「だからあのピラミッドにも」 
 その中南米のピラミッドを見つつです、トロットはカルロスにお話します。
「よく人が行くし私達もね」
「またですね」
「行きましょう」
「機会があれば」
「その時にね」
 是非にと言うのでした、そしてです。
 そうしたお話の後で、です。一行はお昼になるとお昼ご飯にしました。今回はマッシュポテトにジャーマンポテトにです。
 ハンバーグ、トマトのシチューそしてレタスを炒めたものにパンとあります。ここでハンクはレタスのシチューとジャガイモを見て言いました。
「ジャガイモとレタスがね」
「ピラミッドでしょ」
「ジャガイモは中南米でね」
「中南米のピラミッドね、トマトもね」」
「そう、そしてレタスはね」
 これはとです、トロットはハンクにお話しました。
「セト神のね」
「好物だからね」
「それでエジプトのピラミッドよ」
「そうなるね」
「それでね」
 さらにです、トロットはハンクにお話しました。
「ハンバーグの中には大蒜を入れているから」
「そこもエジプトだね」
「そうなるわ、ただ主食はね」
 こちらはといいますと。
「パンでも食パンだから」
「エジプトとは関係ないね」
「私達のパンよ」
「オズの国のね」
「そこは違うわね」
「そうだね、それでデザートは」
 こちらはといいますと。
「一体何かな」
「今日はアイスクリームを出すわ」
 デザートはこちらだというのです。
「楽しみにしていてね」
「それじゃあね」
「それとコーヒーも出すから」
 デザートの時にというのです。 
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