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レーヴァティン

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第百四十八話 連合王国降伏その十二

「しないさ」
「そうでござるか」
「どっちも厄介だからな」
「先にでござるな」
「降る勢力を全部降してな」
 そしてというのだ。
「その後でな」
「そうしてでござるか」
「楽に倒せる相手を全部倒して」
「降して」
「そうしてな」
 それからというのだ。
「スパルタとビザンチウムだ」
「そうするでござるか」
「先にビザンチウムか」
 この街を攻めるというのだ。
「そうするか」
「大砲を多く持っていくことね」  
 双葉が冷静に述べた。
「それに空船も」
「そうしてだな」
「ええ、攻めていくべきよ」
「それがいいか」
「確かに三重の城壁は砲撃や術にも耐性があるけれど」
「障壁は強いか」
「かなりのものでしょうけれど」
 それでもというのだ。
「数で攻めたらね」
「その障壁も崩せるしかな」
「それにね」 
 双葉はさらに話した。
「空から攻めると」
「やっぱり効果があるな」
「絶対に対空も凄いと思うけれど」
 ビザンチウム、この街はというのだ。
「それでもね」
「空からも攻めるか」
「あらゆる手段を物量も含めてね」
「使っていってか」
「攻めればいいわ」
「そうしていけばいいか」
「湖の方への守りも堅いけれど」
 このことも充分に予想されるがというのだ。
「今進太の兄さんとあんたが話した通りよ」
「絶対に攻め落とせない街はないな」
「それがどれだけ難攻不落でもね」
「絶対はないからな」
「だからね」
 それでというのだ。
「あの街もね」
「攻め落とせるか」
「物量と、それにね」
 双葉は笑ってこうも話した。
「知恵もね」
「それも使うとか」
「攻め落とせるわよ」
「そういうことだな」
「戦は何といっても補給とお金よ」
「ものがないとな」
「出来るものじゃないから」
 それ故にというのだ。
「この二つは絶対として」
「物量を揃えてな」
「色々なものをね」
「それでその次にか」
「知恵となるけれど」
「頭も使って戦ってか」
 双葉に対して問う様にして応えた。
「そうして勝つんだな」
「そうしていけばいいでしょ」
「そうだよな」
 その通りだとだ、久志は双葉にも応えた。
「じゃあな」
「まずはね」
「降せる勢力は全部な」
「降すわね」
「ドナウ川南岸も諸都市国家群の都市国家達も」
「あと東の半島もね」
「降せる勢力は全部降すな」
 そうするというのだ。 
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