レーヴァティン
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第百四十八話 連合王国降伏その五
「一番いいさ」
「戦をするとね」
「血も流れるし金もかかってな」
「よくないわね」
「どうもな」
実際にというのだ。
「だからな」
「もう戦よりも」
「政だよ」
この方がいいというのだ。
「モンスターや賊を倒すのは当然にしてもな」
「国同士の戦はね」
「出来るだけな」
「政で済ませたいわね」
「心から思うぜ、じゃあな」
「ローマに戻ったし」
「帝国全体の政をしつつな」
そのうえでというのだ。
「ドナウ川南岸とな」
「諸都市群をね」
「組み込んでいくな」
自分達の領地にというのだ。
「そうしていくな」
「ゆっくりとよね」
「ああ、今はそれでいいさ」
焦らないというのだ。
「本当に徐々にでもな」
「やっていくわね」
「まあ多くの都市国家はこっちにつくよな」
「ええ、けれどね」
「それでもな」
「つかない都市国家もあるな」
「それはどうしてもね、おそらく」
ここでだ、清音は久志に真剣な顔で話した。
「アテネやテーベ、スパルタはね」
「そういった都市国家はか」
「降らないわ」
「どの都市国家もか」
「ええ、かなりプライドが高いし」
「力もか」
「それなりにあるから」
だからだというのだ。
「それでね」
「降らなくてか」
「戦って勝つしかないわ、それでそれぞれの都市国家傘下の都市国家もね」
そういった都市国家達もというのだ。
「こちらにつかないわ」
「そうか、じゃあな」
「それなら」
「そうした都市国家とは戦うか」
「アテネとかテーベとは」
「スパルタともな」
「ああ、スパルタはな」
この都市国家についてだ、美奈代が言ってきた。
「こっちの世界でもな」
「戦闘国家か」
「支配民族は全員戦士でな」
「鍛え抜いてるんだな」
「流石に古代ギリシアみたいなのやないが」
それでもというのだ。
「もうな」
「生活自体が軍事訓練でか」
「戦闘民族と言ってもええ」
「そんな連中でか」
「身体も強いしな」
「武芸も出来るんだな」
「銃とか大砲も術もな」
こうしたものについてもというだ。
「完全に使ってくるで」
「戦なら何でもか」
「戦術も凄い、方陣も散陣もな」
「してくるか」
「軍全体でとんでもない強さや、統率も采配もええ」
ただ兵が強いだけでなくというのだ。
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