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Sword Art Online -Gun Sword-

作者:咲哉
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Sword Art Online
  02

 
前書き
ようやく~♪オリジナル~♪

はい、ひゃっほうですね。
え?意味がわからない?

でしょうね。自分にもわかりません。 

 
 俺は第20層の迷宮区を抜け、大きな溜息を付いた。俺の背後には数人の人影。これだけ見れば同じパーティー同士だと見間違うかもしれない。しかし、俺の背後にいる奴は決して俺のパーティーなんかじゃない。
 それを証明するように全員で俺に向かって殺気を投げかけている。思えばこの迷宮区に入る前にも、俺の背後に居たような気がする。一応隠蔽スキルを使って隠れているつもりだろうが、俺は索敵スキルを持っているしレベル的にも上なので余裕で居場所がバレている。
 さて、どうしようか、と迷っているとき、その人影が一斉に飛び出してきた。

「へぃ兄ちゃん」
「うわぁ………」

 俺は心底可哀想な人を見るような目で、そう声をかけてきた人物を一瞥した。そんな俺の目線に耐えられなかったのか身をよじるようにしてその人物が泣き叫ぶ。

「あぁ~もう!その視線やめてっお願いしますぅっ!」
「うるせぇな……見たところオレンジってとこか?」

 オレンジ。所謂犯罪者プレイヤーを表す言葉だ。殺人などを犯したプレイヤーはオレンジより濃い赤色に変わり、レッドと呼ばれるようになるがそこまではしていないような。どうせ今の俺のように迷宮区から出た直後のプレイヤーを襲ってアイテム類だけ奪っているのだろう。肝が小さいやつだと思う。
 自分がモンスターと対峙するのは怖いからといってせず、同じ人間なら怖くないと言って襲う。まあ間違いじゃないが、それもその人間を選んだ場合のみだ。

「なあ姉ちゃん、襲う人間は選んだほうがいいぜ?」

 視線でこれは最終忠告だと告げる。

「いや、私らはアンタを遅いに来たわけじゃないよ………勧誘に来た」
「へぇ…」

 おもしろい、といった感情が俺の中で渦をまく。一緒に犯罪を起こすことをおもしろいと思っているわけじゃない。勧誘の相手を、俺にした、というところが面白いのだ。

「10層当たりからアンタを見てきたけど、アンタが敵になると恐ろしいと感じたよ……人間、そこまで無慈悲になれるもんじゃ無いからね」
「つ~事は、あれを見てたってわけか」

 そう言いながら、俺はその時の出来事を思い出していた。あれは第13層あたりの頃じゃないだろうか。俺が迷宮区を攻略しているとふと背後から襲いかかってくるのがわかった。それだけ至近距離にならないと俺の索敵に引っかからないあたり、相手は相当な使い手だと判断がつく。振り返り際に剣で相手の剣をいなし、相手の溝内あたりに蹴りを一発お見舞いする。相手は勢いよく吹き飛ぶと壁に激突し、滑るようにして地面に落ちた。俺は直様その相手に近づき腰に装備していたサブ武器、ナイフを抜き首筋にあてがう。

「てめぇ、何もんだ?」
「………」

 そのプレイヤーは無言を貫いていた。装備は貧相なモノばかりだ。これだけの使い手なのにこれはおかしい。身のこなしからするにβテスターだということは一目でわかっていた。そこで、俺はある仮定をたてる。
 もしかすると、こいつはβテスターを嫌悪する連中に集団で襲われ、アイテム類を全て奪われたのではないのか、と。

「理由があるなら、いえ」
「………」

 これが最後の情けだ、と付け加える。しかしそのプレイヤーは口を開かなかった。強情もいいところだ。俺は何を聞いてももうダメか、と結論を出したと同時に無慈悲にそのナイフでプレイヤーの首筋を――掻っ切った。赤いエフェクトが血のように飛び散り、グンッと一気にそのプレイヤーのHPが消え去る。
 そのプレイヤーがぶれる様にエフェクトに変わり、ポリゴンの欠片となり霧散してゆく。俺はそれに見向きもせず、その迷宮区の攻略を再開した。

「容赦なく人を殺せるあたり、どっか頭のネジが外れてるんじゃないかって思うよ」
「そりゃどうも。ついでに言うが、俺はオレンジ何かに混ざるつもりはない。このまま帰るって言うなら見逃してやってもいいぜ?」

 交渉決裂だ、と言わんばかりに俺は目の前の数人へ殺気を向けた。

「……わかった。でも、気が向いたら連絡頂戴。私はロザリア。ギルド名は〈タイタンズハンド〉じゃ、よろしくね。行くわよ野郎ども」

 そう言って、オレンジ達は踵を返し帰っていった。
 我ながら甘いと思う。オレンジ何かを見逃せばまた襲われる人間が出て、俺のようにその人間から襲われるなんてパターンもありえる。オレンジは排除しないと、このゲームには混沌が訪れてしまう。そんな事はわかっていた。が、俺はそこまで非情になりきれなかった。俺が無慈悲に殺せるのは、俺を殺そうとしてきた奴だけ。他のプレイヤーを殺すなんて、ただ攻撃することだって躊躇われる。
 俺は天に広がる無機質な金属を見ながら、もう一度大きな溜息を付いた。



「よいしょっとっ!」

 剣を一閃に凪いだ。数体のモンスターが断末魔を上げポリゴンの欠片となり霧散する。俺はキリト譲りの癖なのか剣をバッテンに薙ぎ、腰にある鞘へと収める。

「きゃぁああああああ!」「うわぁあああああ!」「た、退避ぃぃいい!」
「はぁ……」

 次々に訪れるイベントに、俺はうんざりしていた。しかし、悲鳴が上がっているのにほっとくのは良心が痛まれるわけで、俺は悲鳴が上がった場所へと駆け出した。俺のステータスは敏捷よりに上げてあるため、その速度は攻略組の中でも飛び抜けている。もちろん俺と同じく敏捷型の奴もいる為一番というわけではないが。
 たまに木の枝なんかで頬を剃ったり抉られたりしてHPが数ドット減るが、この時ばかりはこの世界に痛みがないことを感謝する。数分走ると、一体のモンスターから逃げ惑う数人のプレイヤー達を見つけた。装備は中級層よりやや上といったところだろうか。その装備と人数でどうしてその程度のモンスターを倒せないんだと言う疑問が湧いてきたが、今は心の隅に追いやった。
 少し走るスピードを緩め、プレイヤー達を追いかけるモンスターの背後に付く。そこでスピードを上げ、もてる筋力値全開で飛び上がった。それは丁度モンスターの頭の位置に当たる。そこで俺はソードスキル垂直二連?技〈バーチカル・アーク〉を発動させた。
 その攻撃は丁度クリティカルポイントに当たったのか、モンスターのHPを数ドットになるまで減らした。その時、ようやく俺の存在にモンスターは気付く。隠蔽スキルを発動させていたのだから気付かないのも当然か。
 モンスターは大型モンスターだ。俺がジャンプしてようやく頭上くらいなのだから相当な大きさがある。そこらの雑魚モンスターとは違うように見えた。
 敵は俺を一瞥すると、こちらに手を伸ばしまるで銃の様な形を手で作った。

「バーンッ!」
「はぁ!?」

 敵が銃が鳴り響く声真似をすると同時に俺の頬がジジッと疼く。HPバーを見るとHPが確かに減っていた。つまり、このモンスターは指から空弾を発射したのだ。

「なんじゃそりゃぁっ!?」

 俺は絶叫しながら次々に飛んでくる空弾を避け続ける。暫くすると弾が切れたのか(空弾なのだから弾なんて存在しないのだが)銃撃が止んだ。その隙をつかんとばかりに俺は敵へと接近する。その瞬間、俺は吹き飛ばされた。良く見るともう片方の腕で俺が走り込んでいた場所を凪いだのがわかる。成程、と俺は脳内で理解した。右手が剣、左手が空銃ってわけだ。空中で体勢を立て直し、両足を地面について滑るようにして停止する。
 限界まで縮めた両足のバネを使い、ロケット走法と言わんばかりに加速する。モンスターの足元を通り過ぎる寸前でブレーキを掛け、もう一度縮んだ両足のバネを使って跳躍する。そこに敵による空弾と剣が襲い来るが弾は剣で切り裂き、剣は体をひねって避けた。体をひねった時に俺の体が地面に頭を向けるような形になる。そんな逆さまな状況から、俺はソードスキル突進技〈ソニックリープ〉を発動させた。体が逆さを向いている俺は、地面の方に向かって突進を開始する。敵は先ほどの攻撃が何らかのソードスキルだったのか身を硬直させていた。俺の突進は、そのまま敵の心臓あたりを貫く。モンスターは金属質な断末魔を上げ、一瞬身を強ばらせたあとポリゴンの欠片となり霧散した。

「あ、ありがとうございますっ!」

 一時放心していた俺に感謝の声が掛かる。先ほどのプレイヤー達だろう。先ほどはそんな装備で、なんて思ったが戦闘をしてみてこれは逃げても仕方がないな、と納得がいっていた。

「気にするな。それより、さっきのは何なんだ?」
「それが…俺たちにもあんまりわからないんです……ひだまりの森ってところでレベリングしてたんですけど、行き成りあのモンスターが現れて……」
「何らかの条件を満たして、現れたって言ったら話の辻褄があるかもな……どちらにしろ、強さ的にはその辺のエリアボス並か」

 と此処でドロップしたアイテムが気になった。相手はボス並みの強さなのだ。それなりの武器をドロップしてもおかしくはない。アイテムを確認していると…案の定、レア武器を入手していた。俺はそれをタッチし、装備する。
 こ気味の良い効果音と共に俺の腰に下げてある鞘が変わる。重さもそれなりに重くなっていた。取り敢えず俺はその鞘に収まっている剣を抜いた。柄の部分に何やら引き金の様なものがついていて、切先には小さな穴がついている。試しに、といった感じで柄の部分についていた引き金を引くと――ズガンという音と共に鉛弾が剣の切先から飛び出した。

「は?」
「え?」

 その光景を見ていたプレイヤー達が訳がわからないといった様子で呆然とこちらを眺めている。俺とて訳がわからなすぎて呆然としていた。
 ふと、もう一度引き金を引いてみた。パンッと乾いた音が鳴り響き、弾が切先の延長線上を飛んでいく。一応索敵スキルで視界も良くなっている俺だからこそ見て取れる軌道だが、空中に弾の通ったあとと言わんばかりに白い筋が浮かび上がっているので誰にでもわかるだろう。

「それって……属に言うガンソードって奴ですよね……?」
「そ、そうなんじゃないか…?」
「でもこのゲームって銃はないんじゃ……?」
「一応剣でもあるけどな……」

 俺はウィンドウを開き、武器詳細を開いた。武器の名称は〈エクセリオン〉、あえて訳すと〈卓越したもの〉。良く意味は分からないが相当レア武器なようだ。もしかするとユニーク武器とか……まあそれはないか。こんな下層でユニークなんて出たら堪らない。一応エクストラスキルというのがあるらしいので、エクストラ武器とかそういうものかもしれない。

「ま、まあそれは置いといてだ。アンタら……えぇ~と…」
「あ、ああ。俺はケイタって言うんだ。一応此処に居るメンバーは全員同じギルド員で、リアルでも知り合いなんだ」
「そっか。俺はアルク、アルって読んでくれ。これを気によろしく頼むよ」

 いつものように握手を躱したあと、ケイタの背後に並ぶプレイヤー達を一瞥する。こりゃあ、ケイタが居ないとバラバラになるだろうな。そう言った感想が湧いてきた。見たところケイタ以外にしっかりしているプレイヤーは居なかった。多分、ケイタが居なければ今頃引きこもり組に属する様なやつらばかりだ。まあ、見たところではあるのだが。
 俺は自分の勘を信じているため、ケイタにご愁傷様と心の声で呟いた。

「それで……その、俺の依頼、一つ受けてくれないか?」
「一応聞いてやるよ」

 ケイタが言うには先ほどのモンスターと戦闘をしていた時にポーションが全て切れてしまったらしい。その為これからの帰り道が不安なので、護衛をやってほしいとの事だった。もちろん報酬は払ってくれるらしい。
 それは俺としても受けてやりたい依頼でもあるのだが、俺なんかと一緒にいたらより一層ケイタ達が危険にさらされてしまう。何せ昔キリトと一緒にいたせいで俺はビーターとか呼ばれてるからな。ビーターとはβテスターとチートを混ぜて作られた言語らしい。作ったやつにはグッジョブと言ってやりたい。確かに、キリトの強さはチートだからな。
 しかしどうしたものか。と考える。確かにこのままケイタ達を帰せば危険に晒されるかもしれない。かと言って俺が護衛をしたところでそれは変わらない。
 俺が一人唸っていると、遠くから声が聞こえた。

「お~い!大丈夫か~!」
「こ、この声はっ!」

 声の主が木々のあいだを縫って顔を出す。

「キリトンッ!」
「誰がキリトンじゃっ!」
「あぶしっ!」

 キリトからドロップキックを貰ってしまった。HPが2割も減っている。こいつの蹴りどんな威力があるんだよ……などと一人感想も漏らしているとキリトは既にケイタ達と馴染んでいた。キリトには人を引き寄せる力がある。それは俺がキリトと行動を共にして思ったことだ。

「なあアル。その依頼受けてやれよ」
「おう、お前も一緒にな」
「は?」
「つ~わけで、俺とこいつでお前らの護衛受けてやるよ」

 俺は先ほどのドロップキックのお礼として、キリトを巻き込んで差し上げた。



 無事、ケイタ達を護衛しギルドホームへと送った俺とキリトは、とあるレストランに居た。

「ったく、行き成り人を巻き込むなよ」
「そう怒んなって。実際、お前がいなきゃ結構危なかったところもあったんだしよ」

 俺達がケイタ達を護衛している最中何度かモンスターと遭遇した。その中で一回だけ十数匹のモンスターに囲まれたときは流石の俺もビビったものだ。咄嗟に命の危険を感じ、急激に冷えていく頭の中で敵を殲滅することだけを考え、無心で動くことのできた俺には自分で賛辞を送ろう。

「お前のあの戦いっぷり……まさに鬼神と読んで良いだろうな…」

 キリトがあの時の事を思い出してかうんうんと頷く。その後俺とキリトはNPCに注文し、他愛もない事を駄弁りながら食事をした。
 レストランから出て、俺とキリトはそこで分かれる予定だった。俺はキリトの手を掴み、人気のないところへ引きずっていく。後ろからおいっと声をかけられるが無視だ。一応、大事な話があるからこうしているわけだが、別に人気のないところで襲おうなんて思ってはないない。
 一先ず誰もこなさそうなところにキリトを引きずり込む。

「なあキリト」
「言いたいことはわかってる……でも、俺だってさ…ぬくもりを感じたいんだよ…」

 先ほど、俺達はケイタにギルドに勧誘されていた。もちろんソロプレイヤーであることに意味を持っている俺は少し悪いと思ったがその場で断った。ケイタは気にしていないといったふうに気にしないで、と言っていたが表情をみれば残念そうにしているのは見てわかった。だがキリトの答えは考えさせてくれ、というものだった。言葉通り、何かぬくもりを感じさせてくれる、そんな家族のような存在が欲しかったのだろう。
 それは俺も同じだと言ってやりたかった。
 俺も、俺だってキリトと同じくまだ中学生だ。キリトの歳はあの時に聞いていたし、俺も教えているからキリトだってそれは知っている。
 まだ、俺達は成人すらしていない餓鬼であることには変わりなかった。そんな子供が、ソロプレイヤーとして生きていくにはこの世界は過酷すぎる。いくらキリトとて、ぬくもりを感じたくなるのは当然だ。俺はどうなのかと聞かれれば――それはこの際どうでもいい。
 だが、キリトは攻略組ではビーターと呼ばれ、忌み嫌われている存在だ。その事が災いしてケイタ達に迷惑をかけるかもしれない。それはキリトとしても嫌と言うほどわかっているはずだ。俺とてキリトのせいにするつもりはないが、キリトと一緒に行動を共にしていた事があっただけでビーターと言われる次第だ。
 しかし、俺にキリトのやりたいことを止める権利なんてものはない。

「それなら、俺が言うことはひとつだけ。絶対に後悔するような行動はするな。何かあれば俺も手伝ってやる。遠慮なく言えよ」
「わかった……って何でお前俺の親みた……ぃ……あ~、わかった!わかったから!」
「ならいい」

 俺はそれだけキリトに告げ、その場を去った。
 自分が気付つくのはいい、自分が憎まれるのがいい。ただ、他人を気付つけるのは、他人を憎むのは俺には許せない事だった。キリトがしようとしていることは、他人を気付つけるかもしれない。だから俺はあれだけ釘を指した。キリトに憎しみの対象にならないよう、俺に頼るようにも言った。
 これは俺の唯の自己満足だ。誰に褒められたものでもない。俺は帰り際に空を見上げた。やはりそこには、無機質な金属しか存在しなかった。



 翌日、俺は昨日会得したエクセリオンを使いこなすためにレベリングをしていた。モンスターを斬りつけ、刺突し、抜き際に引き金を引く。この動作は中々に様になってきたと思う。しかし、新たに追加されていたスキル〈剣銃〉のソードスキルは一行に発動する気配がない。これはどうしたものかと色んな角度から斬ってみたり撃ってみたりしているのだが、それでも発動しなかった。
 一応〈剣銃〉のスキル一覧を確認してみたが〈無限弾丸〉というのしか存在しなかった。もしかすると、〈剣銃〉スキルはそれだけしかないのかもしれない。どちらにしろ、この世界で唯一の遠距離攻撃を持つ存在になれたのかもしれないと思うと、心躍るものがあった(ブーメランやらの遠距離武器がある事をこの頃の俺は知らなかった)。
 ふと、キリトからメッセージが届いた。内容は上手くやっていけそうだ、ということだった。一応油断しない様に釘を刺しておいたが、お気楽なキリトのことだ。あまり心がけていないだろう。
 そう思うと、不意に大きな溜息を付きたくなった。どうして自分が他人に関して此処まで熱心になっているのだろう。そんな疑問が湧いてくる。
 当然、俺の疑問に答えてくれる人がいるはずもなく、俺は目の前のモンスターを一瞥する。

「まぁ、暇つぶしに攻略していこうかね」

 迷宮区へ向かい、俺が走る。
 何か出会いを求めるように、走った。茜色に輝く朝日が、そんな俺を唯一肯定してくれているように思えた。 
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