オズのハンク
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第八幕その五
「お会いしたくてね、どんな神様なのか興味があって」
「そうなんだね、まあ不思議な神様だね」
「お姿も消せるしね」
二人はハンクに言葉にこう答えました。
「お姿もそうでね」
「お力も」
「何を司っているのかな」
「正義だよ」
「それを司っているんだ」
二人はまたハンクに答えました。
「オズの国ではね」
「そして目から光を放てるんだ」
「言うならビームだね」
「それを使えるんだ」
「正義のビームかな」
「何かそれって」
カルロスはハンクの横から言ってきました。
「ヒーローみたいだね」
「そうだよね」
「神出鬼没なところも」
「そんな感じだね」
「ああ、ヒーローだね」
「言われてみればそうかな」
実際にとです、二人も答えました。
「あの神様は」
「そうなるかな」
「そんな風だね」
「そうだね」
お二人でもお話をします、そのお話を聞いてでした。
ハンクも納得してです、カルロスにお顔を向けて言いました。
「僕達はヒーローに会いに行くんだね」
「そうなるね」
カルロスもこう答えました。
「それなら」
「そうだよね」
「まあね、悪い神様じゃないよ」
「ご性格もね」
「変わった神様でも」
「いい神様だからね」
「だったら」
カルロスは二人の言葉を聞いてまた言いました。
「安心してね」
「会いに行けばいいね」
ハンクも応えます。
「そうすればいいね」
「その時は」
「うん、是非ね」
「お会いすればいいよ」
二人はハンク達に笑顔でお話しました。
「折角このピラミッドに来たんだし」
「そうすればね」
「是非そうさせてもらうね」
これがハンクの二人への返事でした。
「僕達も」
「うん、ではね」
「これからも冒険を続けていくね」
「このピラミッドの中で」
「そうしていくね」
「そうさせてもらうね」
ハンクは二人にまた返事を返しました、そしてです。
二人の壁の修理が終わってから別れることにしました、ですが二人は今度は絵文字を描きはじめました。
それを見てです、ハンクはまた二人に尋ねました。
「君達が描いていたんだ」
「ああ、絵も修理するから」
「僕達はそうしているからね」
二人はハンクにあっさりとした口調で答えました。
「壁の模様とかもね」
「そうしているからね」
「それでだね、しかし」
「しかし?」
「しかしっていうと」
「随分と上手だね」
その絵文字の出来を見ての言葉です、見れば実際にとても上手です。
ページ上へ戻る