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オズのハンク

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第七幕その一

               第七幕  メジェドの手掛かり
 ハンクとベッツイ、カエルマンにクッキー、ボタンよポリクームそしてカルロス達五人はピラミッドの中の冒険を続けていました。その中を冒険してどんな場所かその目で確かめることと一緒にでした。
 メジェドという神様を探し続けています、その中で。
 一行は今度はセト神の祭壇に辿り着きました、すると大柄で逞しい身体にツチブタの頭を持っている神様が強い声で一行に言ってきました。
「待っていたぞ」
「あれっ、僕達が来るってわかっていたんだ」
「我が友トト神から連絡があった」
「それで知ってるんだ」
「わしがセト神である」
 神様は自分からハンク達に名乗りました。
「太陽神ラーを守り民達を砂漠の嵐からも守護する神である」
「守り神なんだね」
「うむ、覚えておいてくれると有難い」
「誰かを守るから力が強いんだね」
「戦う必要もあるからな」
「そうなんだね」
「そしてここでは」
 オズの世界のピラミッドではといいますと。
「君達も守っているぞ」
「僕達もなんだね」
「そしてピラミッドに住んでいる者達もな」
「オズの国は安全だけれど」
「安全でもだ」
 それでもというのです。
「オズの国もこれまで攻められてきたではないか」
「ノーム王とか妖魔達にだね」
「今は彼等も穏やかな性格になったが」
「過去のことを考えると」
「やはり守る力が必要でそうでなくてもトラブルが起これば」
 ピラミッドの中でというのです。
「力が必要ならな」
「貴方が働くんだね」
「我が友トト神と共にな」
「それで貴方もいるんだね」
「このピラミッドの中にな、尚トトは知恵を出す」
 あの神様はというのです。
「エジプトの神々一の知恵者だからな」
「あの神様は力も強いよね」
「うむ、わしの次にな」
「そして知恵者でもあるんだね」
「そうだ、わしは知恵ではトト神に負ける」 
 セト神はこのことも認めるのでした。
「そうであるが」
「力はだね」
「わしの方が上だ、そして共にである」
「ピラミッドを守っているんだね」
「左様、あとオズの世界ではわしは兄上とは別に何もない」
「ええと、お兄さんっていうと」
「オシリス神だね」
 カエルマンがここで言ってきました。
「そうだね」
「その通りである」
「エジプトの神話では仲が悪いみたいだけれど」
「オズの国では違うである」
「仲がいいんだね」
「そこまではいかないであるが」
 仲がいいかというと、というのです。
「わしはここにいて兄上も兄上の祭壇におられて滅多に会わないであるからな」
「けれどだね」
「左様である」
 まさにというのです。
「それはである」
「仲が悪いかというと」
「そうでもないである、妹とも」
「イシス神ともだね」
「左様である」
 その通りだというのです。
「仲は悪くないである、お二人の子供のホルス神ともである」
「成程ね」
「わしはあくまでこのピラミッドの守護神である」
 この立場は変わらないというのです。 
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