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ラブドライブ!〜女神の守り人〜

作者:希ー
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転生した彼らは何の為に生きるのか?
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前書き
・江本タカユキ
本作主人公の1人。現在15歳。仮面ライダードライブに変身する力を得た。優柔不断な面があり、最初は戦いに踏み切れないでいた。しかし、自分の中にあった誰か守りたいという強い思いに促され、ドライブとして戦う決意をした。優しい性格だが、何かと苦労人で色々な人に振り回される事もしばしば…。平成ライダーの主人公達で言うと野上良太郎や紅渡の様なキャラをイメージ。
 

 





 俺の名前は久米野タケシ。又の名を仮面ライダーマッハ!

 普段は音ノ木坂中学校の3年生として世間の目を誤魔化している。俺が仮面ライダーマッハだって事は明かしてはならない秘密……。俺は仮面で素顔を隠して、この世界の平和を脅かす悪と……。



「タケシくーーーんっ!一緒に帰るにゃーーーーっ!」
「オゴオォォッ!?」

 俺の背中に何かが凄まじい勢いでぶつかってきた。俺は身体を逆くの字に曲げて吹っ飛び、壁にビタンッ‼︎と張り付いてしまった……。

「り……凛…テメェ……」

 「あ、ちょっとやり過ぎたにゃー」とか言ってる語尾が特徴的なこの子は星空凛。同じクラスで俺の友人だ。そして後にμ'sのメンバーになる少女だ。彼女とはクラスが同じになった時に話したら妙に気が合って友達になったんだ。
 
 ……でも毎回容赦無くぶつかってくるのは辞めて欲しい…。


「ま、待ってよ凛ちゃーん…!?」
 

 俺はぶつけた鼻を押さえながら振り向くとこちらに小泉花陽がゼェゼェ言いながらよろよろと走ってきた。彼女も俺と同じクラスで凛の幼なじみである。そして彼女も後にμ'sのメンバーになる少女だ。

「り、凛ちゃん…急に走ったら危ないよぉ…」

 花陽は肩を上下して息を整えている。その度に中学生離れした豊満な……。

「タケシ君、何見てるの?」
「へっ!?い、いや別に何も見てねぇよ!?」
「タケシ君最低にゃ」
「?」

 ううっ……女の子に言われるとキツイなぁ…。まぁ、花陽は気づいてないみたいだからまだマシか…。

「す、すんません…」
「ま、許しあげる。そんな事より早く帰るにゃ」

 とりあえずは許してもらえたみたいだ。花陽はまだ、分からないっていう様な顔をしてるが説明するのもアレだしほっとこう

「そうだな、帰るか」






 _____________________________







「は、腹が……」
 
 俺と花陽は凛に誘われてラーメン屋に行った。俺はそこで凛のオススメだと言う”超こってり濃くうま豚骨ラーメン”なる物を食べさせられた。コレがまた重いの何の…。うぷっ……胃がもたれそうだ…。転生前はこんなの全然平気だったのに……なんか身体の調子が少しおかしいぞ…?


「美味しかったにゃー!」
「そうだね!」


 凛は俺と同じ物を、花陽は普通の味噌ラーメンを食べた。
 凛よ……何故アレだけの物を食べて飛び跳ねれるのだ…?俺はこんなにも辛いというのに……。

 その時、俺の携帯が鳴った。


「もしもし?」
《私だ。そこから南西に約700mの所に出現した》
「…了解だ」

 それはあの化物共の出現を報せるものだった……

「凛、花陽、悪いが先帰っててくれ。俺ちょっと用事できたからっ!」

 俺はそう言って凛達の返事も聞かずに走り出した……。








 __________________________








「な、何なのよ……!?」


 私、西木野真姫は人生最大級のピンチに陥っていた……。
 原因は私の目の前にいる化物……。


「ま、ま、ま、ま、真姫、ま、ま、ハァハァ…ま、真姫ちゃ、真姫ちゃん……!」

 何なのよ、この化物…!?何で私の名前知ってんのよ…!?しかもなんか興奮してるみたいだし…気持ち悪い…!
 
 私は恐怖で腰が抜け、動けないでいた……。

「ちょっと待てぇぇぇぇっ!」

 突然、声が響き渡った。化物はその声が聞こえた方を向く。私も恐る恐るその方向を向いた…。

 そこにはフルフェイスのヘルメットを被った様な頭部に青い目、真っ白な鎧を身に着け、右肩にタイヤの様な物を着けた異様な化物が立っていた……。
 
 そしてその化物はポーズを決めながら叫んだ…。




「追跡!撲滅!いずれもマッハ!仮面ライダァァァァーーー……マッハァァッ!!」







 ____________








 決まった………。
 
 俺は心の中でそう確信した。俺にはポリシーがある。それは”ヒーローはド派手にかっこよく”というものだ。だから俺は戦いにおいて魅せる事を大事にしている。例え何があってもな…。
 さて、夕陽をバックにビシッと決まったとこだし、さっさとロイミュードと大立ち回r「きゃあああああああっ!?」そう、きゃあああああ…って、えっ!?

「ちょっと!?離しなさいよ!?」
「真姫ちゃんは…僕の物だァァ!!!!」


 見上げるとそこには赤毛の少女を抱え飛ぶ、バット型の下級ロイミュードがいた。
 てか真姫ちゃん…って、まさかμ'sの真姫の事か!?
 バット型ロイミュードはそのまま飛び去ろうとする…………って逃がすかよ!


「待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!!!」


 俺はロイミュードを追うべく全速力で走る!奴を逃がさない為に全速力で走る!とにかく走る!
 
 ロイミュードとの距離はグングン縮み、俺はジャンプして奴の右足を左手で掴んだ!


「な!?何だお前は、離せ!?
「離して欲しけりゃその子を離せ!」
「離せと言われて離すかよ!」
「だったら俺も離すかよ」
「離せよ!?」
「お前が離せよ!?」
「お前がだよ!?」
「いや、お前がだよ!?」


 空中であーだこーだ言い合う俺達。真姫も真姫でギャーギャー叫いて暴れている。そのせいか、次第に奴の高度が落ちてきた……チャンスだ!
 
 俺は銃・ゼンリンシューターを取り出し、奴の背中の左翼の付け根を撃った。目論見通り翼は千切れた。その瞬間、奴は真姫を離した。

「きゃあああああああっ!?」
「任せな!」

 俺はロイミュードから手を離し、真姫をキャッチして見事地面に着地した

「大丈夫か?お嬢s……オゴッ!?」

 何故か真姫は俺の顎に目掛けて、鞄を両手で思いっきり突き出した。俺はその不意打ちを受けて尻餅をついてしまう…。

「痛ッ………何すんだよ!?
「う、うるさい化物!変態!

 ば、化物!?それに変態!?ひ、酷くないか!?俺はお前の為に全速力で走ったのに!?
 
 そんな思いが届く筈も無く、真姫は走り去っていった……。

「酷いや酷いや……真姫ちゃん酷いや……」
「お、お前ぇぇ…よくもぉぉぉっ……オゴッ!?」

 俺がショックを受けていると、後ろでロイミュードが叫んび、俺に突っ込んできた。俺は直ぐに立ち上がり、ゼンリンシューターでロイミュードを撃つ。ロイミュードは立ち止まった。

「この野郎……人が悲しみに耽ってる時に邪魔すんな!」

 ゼンリンシューターで更に連射していく。今気づいたがコイツのナンバー・076か。雑魚だな。とっとと片付けてやるぜ!
 
 俺は小型のバイク型アイテム・シグナルバイクの一つ、シグナルマガールを手に取り、それをマッハドライバー炎に装填した。

《シグナルバイク!》
《シグナルコウカーン!マガール!》

 右肩のシグナコウリンにマガールのグラフィックが映し出された。これがマッハマガールだ!
 
 俺はその状態でドライバーにあるスイッチを押す

《マガール!》

 俺は076の右斜め上に向けてゼンリンシューターから圧縮光弾を撃った。

「フン!何処を狙って……何!?グアッ!?」

 光弾は湾曲して見事076に命中した!

「まだまだいくぜ!」

 俺は更に圧縮光弾を放っていく。


 《マガール!》《マガール!》


 光弾は湾曲して076に炸裂していく。076はどんどん追い詰められていく。
 
 さ〜て、そろそろトドメ刺してやるか。

 俺は076に背を向けた……奴が接近して来たら、必殺の一撃を華麗に喰らわせてやるのさ。さぁ来い…来い…来い!



 ……………



 …………………



 ………………グオォッ!?




 俺の背中に衝撃が走った。俺はバランスを崩しそうになったがなんとか持ち堪える。振り返るとそこには右手のを突き出した076が立っていた。その右手からは煙が出てる………………って事はコイツ撃ちやがったな!

「お前空気読めよ!普通ここは突っ込んで来るだろう!?」
「知るか!?油断したお前が悪いんだよ!?」

 そう言って076は走って逃げ去っていった

「ちょ、待て!?イテテッ……!?」

 俺は背中の痛みのせいで奴を追いかける事が出来なかった……。








 _____________








「はぁ……」

 俺はマスク・V-ヘルムのイノベイトバイザーを展開させて全身内部の余剰エネルギーを排出。そしてその場にがっくりと腰を落とした。

《また上手くいかなかったか》

 俺の隣に緑色のトラック型シフトカー・シフトテクニックが現れた。コイツはベルトさんの遠隔端末になってる。

《戦う事に積極的なのはいい事だが……流石に今のままではな…》
「うっ……う、うるせぇよ…」

 実を言うと俺は、まだ1体もロイミュードを倒せていない……。トドメを刺そうとする度に逃げられたり、反撃されたりしてしまう……。何でだよ……?

《君のポリシーを否定するつもりはないが、それが原因でロイミュードを取り逃がしているのは事実だ。そこは理解して置かねばならない》
「………」

 ベルトさんにそう言われた俺は何も言えなくなった……。








 ____________









 その日の昼休み俺は図書室でダラダラしていた。

「本当よ尾崎さん!」

 そんな時だった。少し大きめの声で離す聞いた事のある女の子の声が聞こえたのは……。

「本当に昨日、2匹の化物に襲われたのよ!」
「わかった、わかった。私は信じるよ。それで、化物ってどんなのだったの?」
「1匹はコウモリみたいな変態で……もう1匹は真っ白なダサい変態だったわ」


 ダサい変態!?
 俺の第一印象、ロイミュードより最悪じゃねぇか……。


「2匹して私の事、取り合ってたのよ」
「あはは、真姫ちゃん可愛いからね〜」
「でも………」
「でも?」


 でも、何だよ?今からもっと酷い事言われんのかよ俺…?



「白い方はもしかしたら……私の事助けようとしてたのかも……」
「えっ?」
「な、何となくそんな気がしただけ!多分よ!」





 …………何だ……なんやかんやで俺、ちゃんと助けれてたのか…。ロイミュードを倒せはしなかった。でも、真姫の事を守る事が出来た……。なら、それはそれでいいのかもな。
 
 他の2人にそんな事言ったら怒られるかも知れないけど、俺はそれだけでも充分な気がする。

 ただ彼女達を守る事が出来れば……。

 ただヒーローで在る事が出来れば……。









 ___________








「よし…」

 俺はマッハドライバー炎を装着し、シグナルマッハを手に取った。

《シグナルバイク!》

 俺はシグナルマッハをドライバーのパネルに装填。そして叫ぶ!
 
「レッツ、変身!」
 
《ライダー!マッハ!》


 パネルを下げると俺は鎧に包まれていく。右肩にシグナコウリンが装置され、白いマフラーをなびかせて俺は仮面ライダーマッハに変身した!

《076は北東に向かっている。その先には小泉花陽が居る事がシフトカー達によって確認された。捉えれるか?》
「当たり前だ。なんせ俺は、マッハだからな!」

 俺は専用バイク・ライドマッハーに乗り、ロイミュードの追跡を開始した。

「必ず守る………華麗に格好良くな!」






 
 

 
後書き

という訳でマッハ=タケシ編でした!
今回は1年生組を全員出せました←

次回は最後の1人、ユウキ=チェイサー編です。3年生達も登場します。

そして次回から少し雰囲気が……


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