ドリトル先生の林檎園
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第十二幕その九
「何もいらない位だけれど」
「その認識を変えるべきだよ」
「もっとね」
「その謙虚さはいいけれれど」
「もっとだよ」
「そこは」
「そうかな、僕は今以上に幸せになれるのかな」
最高だと思っているそこからというのです。
「皆が言う通りに」
「だからなれるって」
「だって幸せにも上限はないのよ」
「人は何処までも幸せになれるんだよ」
「天井はないから」
幸せにはというのです。
「だからね」
「少しでいいから」
「ちょっと考え変えてね、先生」
「先生はもっと幸せにになれるよ」
「今以上にね」
「そうなってもいいしね」
「幸せになれるのは先生だけじゃないから」
こうも言う皆でした。
「その先生達を見て僕達も幸せになるし」
「そうなれるから」
「だからね」
「先生ちょっとね」
「考え変えてみようね」
「よくわからないけれど」
それでもと言った先生でした。
「そうすればいいんだね」
「そうだよ」
「それでね」
「これからね」
「頑張っていこうね」
「そちらも」
皆で先生に言います、例え今はわかっていなくても先生が気付けばいいと思っていてそうでなくても自分達が頑張ろうと思って。
先生は長野県でのフィールドワークの成果を論文に活用する為にちゃんとパソコンにも移して今書いている論文の執筆もはじめますが。
ここで、です。こうも言ったのでした。
「いや、今回もね」
「よかったよね」
王子が研究室で書いている先生に応えました。
「僕もね」
「今回の旅ではだね」
「いい経験だったよ」
そうだったというのです。
「本当にね」
「日本の歴史、農業についてね」
「いいことを学ばせてもらったよ」
「王子もどんどん日本通になってきているね」
「そしてね、将来ね」
「うん、国王になるからね」
「その為の学問にもね」
こちらのこともというのです。
「出来ているからね」
「いいよね」
「うん、ただ長野県は皇室との縁はね」
「日本の皇室だね」
「京都や東京と比べると流石に少ないね、僕はね」
「日本の皇室からだね」
「国王としてどうあるべきかを」
このことをというのです。
「学ばないといけないから」
「だからだね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「僕としてはね」
「どうしてもだね」
「日本の皇室のことを学ばないといけないけれど」
「長野県ではね」
「それはしていないね、けれど」
「学ぶことは皇室のことだけじゃないからね」
「そちらはそちらでね」
また別の機会にというのです。
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