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転生者達による神世界開拓記

作者:三島 渓山
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東方
国譲り編
  第六話

 
前書き
一週間に一回更新とか守れない約束してごめんなさいです。設定凝り過ぎて本編進まない事はよくある事だよね(笑) 

 





 あれから約四、五千年が経過した。何で年数飛ばしてるかって?簡単に言えば繋ぎの話を書くのが面ゲフンゲフン……まあ、何だい?少しだけなら回想してあげない事もないよ?





 ~~~回想1~~~






 万華鏡写輪眼を移植し、天満神(あまみつのかみ)の扱いにも慣れてきた頃だった。



 「魔法使いになろうと思う」

 「いいんじゃない?」

 「「…………」」

 「え?」

 「……何だいその顔は?」

 「いや、なじみの事だからツッコミ入れてくれるって思ったのに」

 「君が僕をどう見てるのかよ~く分かったよ……」



 だって事実だし……ねぇ?



 「読者に聞こうとするんじゃないよ」

 「っち」

 「露骨に舌打ちしないでよ」



 何だかんだ言ってこうやってツッコミ入れてくれるなじみ超淑女(笑)。



 「……それで?何でまたそんな事を思いついたんだい?」

 「何となくだ!」

 「いやいやいや、勢いで言えば済む問題じゃないから」

 「真面目に言うと妖怪、吸血鬼、悪魔、魔法使い、蓬莱人、仙人の中で一番なりたいものを選んだんだ」



 ジェブチェンジみたいなノリで。

 

 「ふ~ん……」

 「だから暫く修行に励むわ。もしかしたら……」

 「え?何でタメてんの?続きが超気になるんだけど」

 「では、暫しの間さようなら」

 「ちょっ」



 この後スキマ内で数えるのを忘れるぐらい修行した。魔力を感じる所から始め、自分の体に合うように捨食(飲食不要)と捨虫(不老長寿)の魔法を作り出すまで全部やった。空腹で倒れた時はマジで死ぬかと思った。





 ~~~回想2~~~





 魔法使いになって約二千年が経った頃の話だ。魔法を使う程度の能力(主に身体能力強化系魔法を得意とする)を自力で習得し、小道具を作っていた時になじみが突然に話を切り出した。



 「永巡、スキルニル貸してくんない?」

 「何で?」



 なじみはスキルでほぼ全ての事を出来るから(ry



 「そろそろ獅子目言彦の時期じゃん?僕本物みたいに上手く生き残れるか不安だから身代わりに行ってもらおうと思ってね」

 「あ~……」



 獅子目言彦、不可逆のデストロイヤーなる人物で必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)みたいな能力?を持つ主人公格の人間。スキルは大体通じず、純粋な身体能力で勝負するしかない。しかし、自らの身体能力もずば抜けているというメンドクセーラスボス。



 「あれに勝てる人間なんて転生者でも怪しいよな……英霊と良い勝負出来るだろ」

 「宝具も輪ゴム鉄砲で吹き飛ばしそうだよね」

 「対抗出来そうなスタイルも正直ちょっとな……」



 逆説、漢字、誤変換、名札、童謡、嘘八百とあるがあの言彦なら喋る前に使い手を葬るだろう。やはり英雄には英雄をぶつけないといけないのか?



 「まっ、難しく考えないでいこうよ。原作開始まで五千年もあるんだしさ」

 「最終的に死ぬけどねなじみは」

 「そこはスキルニル君に誤魔化してもらうさ」



 スキルニルに期待寄せ過ぎだろう……別に悪くはないが。





 ~~~回想3~~~





 今よりちょっと前の話だ。なじみと別れ、それぞれの目的の為に旅立った……と言えば聞こえはいいだろう。実際は日本中を飛び回ってるだけだったが。



 「~~~♪」

 「……い」

 「~~~♪」

 「……そ…奴」



 この時は暇つぶしに鼻歌を交えて気を使う程度の能力で気を使いこなそうと躍起になっていた。だから変な目玉のついた帽子の幼女の声には気づかなかったんだ。



 「~~~!えーーい、止まれーーーーーーー!!!」

 「うおっ!?」



 背後からの大声に驚きながらも、声のした方向に体を向けるとそこには空に浮いた幼女がいた。



 「……誰?」

 「誰と問われれば答えてやるのが花道か。私の名は洩矢諏訪子!土着神の頂点にしてミシャグジ様を操る者さ!(キラーン☆彡)」

 「……」

 「どうした?驚き過ぎて声も出ないか?」

 「(やべぇ、幼女が厨二ってる……)」



 俺の顔は誰が見ても笑いを堪えている様にしか見えないだろうな。実際の所そうだし。



 「そ、そ、それ……で?お偉い土着神様が俺に何の用だい?」

 「大地が震えてる……大きな戦の予兆だ。そこに現れたお前はかなり怪しいぞ!」

 「あ~……」



 言いたい事は大体分かったぞ。



 「洩矢は俺を敵の諜報員だと思ってる訳だ」

 「その通りだ」



 面倒な事になったな……一番楽なのは敵方のスパイでない証拠を提示する事だが出来てれば苦労はしない。



 「それで俺をどうする気だい?」

 「私とて無駄に右手の封印を解きたくはない。投降を一応ながら勧めるぞ」

 「投降した後の俺の扱いはどうなる?」

 「う~ん……戦争が終わるまで軟禁かな?強ければ一緒に戦ってくれると頼もしいが……あれれ?こんがらがってきたぞ?」



 さっきから厨二と幼女のキャラが混じり始めてるな。作者の力量不足か?



 「あ~う~!取り敢えず勝負だ!」

 「やれやれ、拒否権はないのか……」



 諏訪子が鉄の輪を構え、俺は二振りの剣をそれぞれ片手で持つ。それが洩矢諏訪子との邂逅だった。





 ~~~回想終わり~~~





 てな訳で最初に戻る。



 「それがあんたの武器かい?」

 「まあね」



 最も、最近(・・)使ってる武器だが。弓と槍はもう十分に使いこなせてる。その際、なじみに手伝ってもらったがあれは死闘だったね。精神系スキル×100やボス系スキル×100なんて初見殺しもいいとこだろ。



 「それじゃ早速一撃目!」



 鉄の輪を双剣で挟むように防御する。力はなかなかだが速度は大した事ないな。



 「これは防ぐか~」

 「当たり前……だ!」



 双剣で鉄の輪を弾き出し、仰け反った所に一閃浴びせようとする……が。



 「っち、当たらんか」

 「伊達に神を名乗ってないのだ。さあ、次々行くぞ!」



 さっきまで一つだった鉄の輪を二つに増やした諏訪子は意気揚々と振るってきている。手数も増えてきているがなじみと比べればまだまだ甘い。



 「(慌てるな……隙を見つけろ……)」

 「それそれ~!」



 こっちが攻めてないのをいい事に調子づいてきたか。連続攻撃に磨きがかかってきたな。



 「(まだだ……)」

 「お前はその程度か~?拍子抜けしちゃ……った!」

 「(まだまだ……)」

 「む~!」

 「(今だ!)」



 脇腹が通常時より開いている。鉄の輪を振る為のタメが仇となったな!



 「とった!はあああーーーーーー!!」

 「嘘!?何くそーーー!」

 「なっ、ぐは!?」



 絶好のチャンスを最大限に生かした俺の一太刀は諏訪子の腹を斬りつけるだけに終わった。同時に諏訪子の攻撃が俺の腹に直撃……罅でも入ったか?



 「なかなかやるね」

 「そっちこそあの大振りを当ててくるとは……手加減してたな?」

 「“神遊び”のつもりだったんだけどね~。予想以上にやっちゃってくれるから驚いたよ」



 先程あった刹那に出した“神の本気”……面白いな。



 「さあ、仕切り直しとするか?」

 「いや、もういいや」

 「……何?」

 「このまま本気になればこの戦闘は殺し合いになるだろうね。どちらかが確実に息絶える」

 「…………」

 「戦いを通して君が誠実……かどうかは置いといて大和の諜報員じゃない事は分かったよ」



 置いとくなよ……別に誠実じゃないからいいけど。それにしてもこれが殴り合いで芽生える友情というやつか?相手側の勝手なシンパシー?



 「こっちに来な。取り敢えずのもてなしをするよ」

 「ご相伴に預かります?」

 「それ、使い方間違ってるから」

 「何……だと?」



 取り敢えず諏訪大戦を間近で見れる事になった。幼女万歳!
 
 

 
後書き
戦闘描写が酷いという苦情は受け入れません。戦闘描写が酷いという苦情は受け入れません。大切でもないけど二度言いました。 
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