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ドリトル先生の林檎園

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第三幕その四

「だからこのかけそばも美味しいんだ」
「そうだよね」
「じゃあこのお蕎麦も食べて」
「それでだね」
「楽しめばいいね」
「そうだよ、じゃあこちらも食べて」
 そしてというのでした。
「暫く松本市を歩いて」
「それからだよね」
「三時にはティータイム」
「今度は和菓子とお抹茶だね」
「三段のそれだね」
「三時にはそれを楽しもうね」
 皆に笑顔でお話してでした、先生はかけそばは二杯食べてお腹一杯になりました。そうしてでした。
 松本市を動物の皆でティータイムも交えて歩いていきましたがそこで、でした。
 動物の皆は街の周りの緑の山々を見て先生に口々に言いました。
「盆地って意味がわかるよ」
「その言葉の意味がね」
「こうして山に囲まれてるから」
「だから盆地なのね」
「そうだよ、平地がお盆に囲まれているとね」
 そうした地形ならというのです。
「お盆そっくりだね」
「そうだよね」
「まさにお盆そっくりだね」
「そしてそのお盆がね」
「地形にも言われるんだね」
「そうなんだ、あと高い場所の上に平地があると」
 この場合の地形はといいますと。
「台地というね」
「そうだよね」
「それが台地だね」
「そう言うよね」
「確かにね」
「それも台みたいな形の地形だからなんだ」
 そうした形だからだというのです。
「台地と呼ばれるんだよ」
「どっちも面白い名前だよね」
「言われてみると成程って思えるし」
「実際にその地形みたら納得出来るし」
「いい名前だね」
「そうだね、そして松本市はね」
 まさにというのです。
「盆地だよ」
「そして長野県はその盆地ばかりだね」
「盆地があちことに点在してるね」
「そうした地形だね」
「この県はそうなんだね」
「日本はそれぞれの都道府県で地形に特徴があってね」
 先生は松本市のその盆地の中を見回しつつ皆にお話していきます。
「長野県はところどころに盆地があるんだ」
「山々の中に」
「そうした地形で」
「それが特徴なんだね」
「そうだよ、お隣の山梨県は」
 こちらはといいますと。
「県自体が盆地だよ」
「あっちはそうなんだね」
「所々に盆地があるんじゃなくて」
「県自体が盆地だね」
「そうなんだね」
「それが山梨県だから」
 それでというのです。
「このことも覚えておいたら面白いよ」
「学問のうえでね」
「そうなのね」
「じゃあ僕達も覚えておくね」
「地理っていう学問だから」
「是非共ね」
「そうさせてもらうよ」
 動物の皆もこう答えます。
「先生と一緒なら何処でもだしね」
「望むところっていうかね」
「何処でも行こうよ」
「この長野県でもね」
「そうしていきましょう」
「そう言ってくれると僕も嬉しいね、あとこの長野県は」
 先生は目を細めさせてこんなこともお話しました。
 
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