レーヴァティン
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第百二十六話 湖の征伐戦その九
「無論どの地域も他にな」
「治める拠点としてですね」
「城は使う、戦の拠点としてもな」
「そうしますね」
「そしてだ」
英雄はさらに言った。
「四国と山陽、山陰を治める」
「それでは」
「国人達もだ」
降った彼等のことも話した。
「俺の政の仕組みの中に入れていく」
「その領地において」
「その為にだ」
まさにというのだ。
「枠組みに入ってもらう」
「そうしますね」
「だからだ、九州攻めは後にしてな」
「国人達を本格的に組み入れる為にも」
「今は政だ」
それを推し進めるというのだ。
「検知もしていく」
「土地を確かめますね」
「腰を据えてな、町を整え」
英雄はさらに話した。
「そしてだ」
「道や堤もですね」
「整えてだ」
その様にして、というのだ。英雄は四国や山陽そして山陰にしても関西や越前と同じく治めていくつもりだった。
「国も豊かにする」
「そして年貢もですね」
「こちらのやり方でな」
「収めてもらいますね」
「そちらは軽くていい」
年貢の方はというのだ。
「豊かな田畑を作らせてな」
「そうしてですね」
「そのうえでだ」
まさにというのだ。
「多くを収めてもらう」
「そうしますね」
「こちらもこれまで通りだ」
まさにというのだ。
「そうして治めていく」
「わかりました」
「では今はな」
「山陰をですね」
「手中に収めていく」
主に国人達に降る様に言ってというのだ、こう言ってだった。
英雄は広島城を拠点として山陰もこれまでの地域と同じ様に政で降していった、山陰で戦うことはほぼなく穏やかにことは進んだ。
そして山陰を完全に手中に収めるとだった。
英雄は自分が言った通り周防と長門それに伊代に守りの兵を置いたうえで大坂に戻った、そうしてだった。
手中に収めた諸国の統治をはじめるとだった、これが。
「関西に比べるとな」
「どうも、ですか」
「まだ開発が進んでいない」
留守を守っていた紅葉に答えた。
「どうもな」
「そうなのですか」
「そこが問題だ、だが」
「それでもですね」
「政を進めていけばな」
それでというのだ。
「間違いなくだ」
「豊かになりますね」
「そうなる」
その開発が進んでいない諸国もというのだ。
「だからだ」
「これよりですね」
「政を進め」
そのうえでというのだ。
「そしてだ」
「豊かにしていきますね」
「そうする」
こう言うのだった。
「ここはな」
「腰を据えて」
「そうしてだ」
「国を豊かにし」
「国人達もだ」
降った彼等もというのだ。
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