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レーヴァティン

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第百二十六話 湖の征伐戦その八

「だがな」
「それでもですね」
「摂津でもな、やはり全体を見て治めるにはな」
「摂津が一番相応しいですね」
「大坂がな、都や奈良にも近く」
「西国もよく見られる」
「だからだ」
 それ故にというのだ。
「まずは大坂だ」
「そこに戻り」
「四国等を治める」
「そうしますか」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「西国を盤石にしてな」
「それからですね」
「九州だ」
「それでは」
「周防と長門、伊予に守りの兵を置き」
 そうしてというのだ。
「そのうえでだ」
「政ですね」
「それにかかる」
 こう言うのだった。
「勿論山陰もな」
「こちらもですね」
「治める、山陰の軸は」
「出雲ですね」
「そこに置いてな」
 そうしてというのだ。
「無事に治める」
「左様ですね」
「その拠点は富田城になるか」
「あの城は」
 富田城と聞いてだ、良太は述べた。
「守りはいいですが」
「堅固な山城だな」
「はい、ですが」
「山城だからだな」
「政には。山の麓に本丸を置き」
「そうして治めればいいが、だな」
 英雄も山城のことはわかっていて述べた。
「しかしだな」
「はい、やはり山城なので」
「治めるにはな」
「やや不向きです」
 現実問題として、というのだ。
「ですから」
「築山富田城よりもだな」
「松江城がいいかと」
 山陰を治める拠点はというのだ。
「鳥取城と」
「その二つの城か」
「その二つの城を拠点として」
 そしてというのだ。
「治めていきましょう」
「それがいいか」
「その考えでいきますと」
 今度は謙二が言ってきた。
「山陽や四国もです」
「治める拠点を考えるべきだな」
「元々近畿でもそうしてきています」
「大坂城を軸にしてな」
「姫路城、安土城、北ノ庄城、大和郡山城に伊賀上野城に大河内城とです」
「彦根城や和歌山城もだしな」
「それと同じで」
 これまでの領地と、というのだ。
「それで、です」
「山陽や四国でもだな」
「治める要の城を考えましょう」
「なら山陽は広島城とだ」
 英雄は謙二にすぐに答えた。
「岡山城と萩城だな」
「この三つですね」
「山陽はな、その中心は広島城にし」
 三つの城の中でもというのだ。
「そしてだ」
「四国もですね」
「四国は松山城と十河城に高知城か」
 この三つの城だというのだ。 
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