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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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第七十六話 群雄、一同に集うのことその九

「陣中に」
「本気でそれを検討するわ」
 曹操は真顔で言った。
「何が何でもね」
「やれやれですね」
 夏侯淵はいつもの口癖を出した。
「麗羽にも。まあ後であの娘の陣に行くから」
「はっ、それではその時は」
「御供します」
 四天王達が言いだった。そのうえでだ。
 曹操達も戦にその心を向けるのだった。
 先陣を務めることになった劉備はだ。彼女達の陣に戻り主だった面々にこのことを話した。するとだ。
 まずだ。張飛が満面の笑顔で言うのだった。
「それなら思う存分大暴れしてやるのだ」
「そうだな、派手にいくぜ」
 馬超もその右手を拳にして言う。
「董卓軍の奴等片っ端からぶっ飛ばしてな」
「ふむ。我等の腕の見せどころだな」
 趙雲は楽しげに微笑んで話す。
「では翠よ」
「んっ、あたしか?」
「戦の前にだ。共に褥に入ろうか」
「おい、何でそんな話になるんだよ」
「駄目なのか?私が相手では」
 妖しげな笑みを浮かべてだ。馬超に言うのである。
「愛紗を交えてだ。三人でだ」
「だから何故そこでいつも私も入るのだ!?」
 関羽が困った顔で抗議する。
「私はそういう趣味はないといつも言っているだろう」
「あたしもだよ。女同士でするのってよ」
「そもそも御主そういう経験はないだろう」
「それで何でそう誘えるんだ!?」
「気にするな」
 強引にこう言う趙雲だった。
「まあはじめてだから余計にというのもあるが」
「それであたしかよ」
「私もなのか」
「はじめては生娘としたいのだ」
 そんなことも言う趙雲だった。
「実はな」
「また妙なことを言うのう」
 厳顔はそんな趙雲の言葉を聞いて首を傾げさせた。
「はじめては経験のあるおのことするものではないのか?」
「そういう考えもあるだろうが」
「それでも御主はおなごがよいのか」
「私はどちらでもいけるのだ」
 男でも女でもいいというのだ。
「だが。翠や愛紗を見ているとだ」
「食指が動くか」
「いいと思う」
 実際にだ。そう思うというのである。
「どちらも顔が整いだ」
「確かにな。それぞれ型は違うがかなりの美形じゃ」
「しかも髪がいい」
 関羽はそれで有名だが馬超もだというのだ。
「長い髪がな。奇麗なものだ」
「同じおなごから見ても羨ましい位じゃな」
「しかも胸も輿も艶かしい」
 二人を見る目がだ。次第に妖しいものになっていく趙雲だった。
「美味であることがわかる」
「だから食うってのかよ」
「私達をか」
「この反応もいい」
 それも楽しんでいるのがだ。やはり趙雲だった。
「さて、それでこれからだが」
「あたしは嫌だからなっ」
「私もだ」
 あくまで拒否する二人だった。
「そんなのまだな」
「まだ早いっ」
「あら、私はもう貴女達の頃には」
 黄忠は優しい微笑みと共にこう言うのだった。
「あの人と一緒だったわ」
「そうじゃったな。紫苑は相思相愛だったのう」
「あの頃が懐かしいわ」
「そうじゃのう。あの頃はあの頃で楽しかったわ」
「そうね」
「それで桃香様」
 彼女達がそんな妖しいやり取りをしている間にだ。魏延は。 
 
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