恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第七十五話 袁紹、軍を挙げるのことその四
「連合軍を組織するのです」
「では挙兵と共に檄文を出し」
「はい」
「そうして征伐しましょう」
そんな話をしてだった。彼女達はだ。
これからのことを考えていくのだった。実際に暫くしてだ。
袁紹のどころにだ。その文が来たのだった。
やはりだ。彼女の牧解任と都への召還のことだった。それを読み終えてだ。
袁紹は集めている家臣達と異世界からの客将達にだ。こう話した。
「来ましたわ」
「解任のお話ですね」
「そのことですね」
「その通りですわ」
袁紹は己の左右に控えている田豊と沮授に答えた。
「では。ここは」
「はい、挙兵すべきです」
「既にその用意はできています」
軍師二人はすぐに主に述べた。
「麗羽様がよしと仰ればです」
「何時でも」
「わかっていますわ。それではでしてよ」
袁紹もすぐに言う。躊躇していなかった。
彼女はだ。全員に告げた。
「挙兵ですわ」
「それではです」
「我々も」
「そして檄も出しますわ」
それも忘れていない。とりわけだった。
陳琳に顔を向けてだ。こう言うのであった。
「檄文を書くのは貴女ですわ」
「わかりました」
「名文を期待していますわ」
文にも秀でている彼女にだ。あえて告げたのである。
こうして袁紹は挙兵しすぐに牧全員に檄を渡した。それを呼んでだ。
まずは曹操がだ。己の家臣や客将達を集めて話すのだった。
「麗羽から来たわ。董卓に対する挙兵の誘いよ」
「そうですか。麗羽殿が」
「そうされますか」
「ええ、そうよ」
まさにだ。その通りだと曹仁と曹洪に話す。
「連合軍に参加されたしとね」
「麗羽殿も牧を解任されるとのことですが」
「華琳様と同じく」
「ええ、今の牧全員がよ」
その中にはだ。やはりであった。
「私も含めてね」
「元々我々もです」
「挙兵のつもりでしたが」
夏侯姉妹もここで言う。
「麗羽殿が先にですか」
「動かれましたか」
「あの娘はせっかちだからね」
袁紹のそうした性格をよくわかっている曹操だった。
それを踏まえてだ。彼女はさらに話す。
「こうなるとは思っていたけれどね」
「それでどうされますか?」
荀彧がここで曹操に尋ねた。
「華琳様としては」
「勿論挙兵よ」
曹操は即答してみせた。
「私達もね」
「わかりました。それでは」
「そして麗羽の誘いに乗るわ」
笑ってだ。それもだというのだ。
「そうするわ」
「それが宜しいかと。ただ」
荀彧は連合軍に加わることはいいとした。しかしここで顔を曇らせてだ。こんなことも言うのだった。
「あの娘には会いたくありませんけれど」
「あの娘ね」
「はい、陳花にはです」
この名前を出すのであった。
「どうしても」
「まあそれは我慢して頂戴」
曹操は先程とは違う笑顔で荀彧に話した。
ページ上へ戻る