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緋弾のアリア ―瑠璃神に愛されし武偵―

作者:アキナ
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Ⅰ La bambina da I'ARIA…
  第001弾 空から降ってきた少女と瑠璃姫

 
前書き
結衣 「どもーご無沙汰。姫神結衣だよっ!」
翡翠 「初めまして。結衣のお目付け役の翡翠だ」
結衣 「なんで居んの、翡翠」
翡翠 「あからさまに嫌な顔すんな。結衣」
結衣 「だって、お小言煩いもん。翡翠」
翡翠 「自業自得だろうが」
結衣 「え、そうだっけ?(すっとぼけ」
翡翠 「そんな顔したって赦されんぞ。OHANASHI(物理)するか?」
結衣 「え、エガオガコワイデスヨ・・・・ヒスイサン」
翡翠 「気のせいだろう?さ、逝くぞ?」
結衣 「ちょ、ちょま・・・・『行く』の字が違わない?!」
翡翠 「それも気のせいだろう?(ニッコリ」
結衣 「うにゃぁ~~~~~た~す~け~て~ぇ~」
瑠樺 「何か、そう言う割には余裕そう・・・・?」
凛花 「ルル姉の気のせいじゃないと思う。翡翠ちゃんは大変だな」
花梨 「ルル姉様もリリ姉様もサラッと(人間体で)登場してるんだね・・・・」
絢香 「そういうお前も人間体で出てるだろ・・・瑠璃」
花梨 「あぁ・・・・そうだったね、ヒヒ姉様」
絢香 「カタカナ表記はどうかと思うんだ。猿妖怪と間違う人居るだろうし」
花梨 「誰も『狒々』と思わないと思うよ・・・・たぶん、きっと」
絢香 「なにその断定出来ない自信は。瑠璃」
花梨 「・・・さぁ?」
絢香 「お前でも解んないんかい!」

新キャラ+4?なまえがき② 完
 

 
「〈凪優、該当の自転車は予想通り第二グラウンドに向かってる。〉」
「まぁ、人気の無い所つったら、そこしかないからね・・・。」
「〈で、どうするの・・・?〉」
「被害者・・・キンジの救出と自転車破壊を同時に・・・・かな。」
「〈『同時』ってのは幾ら何でも凪優一人じゃ・・・・・〉」
「うん。キンジと並走してる厄介物もあるし、一人じゃ無理。」
「〈じゃあ、どうするの?〉」
「協力者に頼むのよ。丁度いい人材が女子寮の屋上にいるみたいだし」
「〈屋上に・・・?〉」
「そう。屋上に。」
そう言ってから、右耳に装着の通信機を繋げる。
「アリア、もうそろそろそっちからも視認出来る範囲内に入るから準備お願い。」
「わかったわ。手筈通りに行くから、そっちは頼んだわよ、凪優。」
「わかってる。任せなさいな」
ぷつん・・・・。
通信を終了した私は準備に取り掛かる。
背中に背負っていた狙撃銃(対物)を取り出す。
ウルティマラティオ(PGM)ヘカートⅡ。
フランスのPGMプレシジョン社が開発、製造しているウルティマラティオシリーズの中でも最大口径モデルの銃で対物ライフル。
人物に向かって使う代物ではないが、今回は大丈夫だろう。
狙いが人じゃないから9条には抵触しないだろーしさ。
弾を装填し、スコープでキンジの自転車を追いつつ、その時を待つ。
それと同時にアリアが女子寮の屋上から飛び降りてパラグライダーで滑降。
そして、爆弾付きの自転車を必死に漕ぐキンジの方へ降下。
ぐりん。
ブランコの様に体を揺らしL字型に方向転換。
左右の太もものホルスターから銀と黒のコルトガバメントを抜く。
バリバリバリバリッ!
キンジが頭を下げるより早く、問答無用のセグウェイ(厄介物)破壊。
流石、アリア。ランクSは伊達じゃない。
ホルスターに銃を戻したアリアは、スカートのオシリを振り子みたいにして
キンジの頭上へ。
キンジの真上に陣取ったアリアは・・・・げしっ!
踏んだ。キンジの脳天を思い切り。
気流を捉えたアリアは上昇。
そして再びグラウンドの対角線上めがけ、急降下&キンジの方にUターン。
ぶらん。
さっきまで手で引いていたブレークコードのハンドルに爪先を突っ込み逆さ吊りの姿勢になってそのまままっすぐ飛ぶ。
となれば、キンジと対面状態。
それは、キンジとアリアが抱き合う形となるわけで。
ああ、そういえばキンジが昨夜見ていたアニメ映画にもこんなシーンあったな。
まぁ、男女の位置が今のシチュと逆ではあるけれどwwww
そう思っていたら、キンジとアリアは上下互い違いのまま、空へ攫われていく。
キンジが自転車から離れ、自転車の爆弾が作動する刹那の瞬間を逃さず、私は引き金を引いた。
へカートの銃身から射出された12.7x99mm NATO弾は自転車の爆弾めがけ飛んでいく。
NATO弾が爆弾の壁に一瞬触れたその時だった。
爆弾の圧力感知センサーが反応し、爆弾起動のカウントダウンが開始された。
そのカウントダウンは通常であれば5~10秒位あるだろうが、この爆弾は違った。
カウントダウン開始1秒で爆弾は起動し、閃光・轟音・爆風に包まれた自転車は木っ端微塵になった。
勿論、「木っ端微塵」なのだから修復は不可能に限りなく近い。
修復よりも新しく購入した方が確実に安価で済むだろう。
間一髪助かったキンジとそれを助けたアリアは体育倉庫の方に吹っ飛んでいった。
さて、キンジ達と合流せねば。
そう思って、私はヘカートを仕舞った。
・・・・それと同時に違和感を感じた。
「ぬったりしていってね!!!」
振り向くと緊張感の欠片もないセリフと共に、現るUZI付きセグウェイ。
全部で60台くらいか。
明らか多いでしょ・・・・
なんでや。オーバーキルにも程がありすぎるわ。
あと、ここは新潟ではなく東京・お台場だ。
「〈突っ込みして現実逃避してる場合じゃないでしょ!来てるよ!!〉」
瑠璃に注意され、現実に戻される私。
ここで無抵抗だったら即お陀仏確定だ。
だが、そんなの真っ平御免。
だから、切り抜けてやろうじゃないの。
「瑠璃、少し能力(チカラ)使わせて貰うよ。――来れ(アデラット)( Strength)
私が( Strength)のタロットカードをカードホルダーから取り出し、発動させる。
すると、私の銀色の髪に瑠璃色のメッシュが入る。
この状態で自身に宿る瑠璃神の能力が使える状態の第1段階状態になり、
身体能力等が大幅に向上する。
能力を使う際は主人格が瑠璃になるが、この段階では主人格は私のままである。
「さて・・・・と、銃弾は温存しておきたいから、今日はこっちで行くか。・・・少し痛いけど。」
そう言って、私は小太刀を2本抜く。
此処で「色金定女(イロカネサダメ)」を使っても問題はないが、切り札は温存。これに限る。
「〈なるべく無傷で切り抜けてよね。治癒で能力(チカラ)使うと持続短くなるし。〉」
「さらっとハードル上げないでよ・・・・。まぁ善処する。」
そう言って、セグウェイに突貫する私。
セグウェイはそれを感知し、装備されているUZIを発砲・一斉射した。
銃弾の雨が私に向かって降り注ぐが、被弾はしなかった。
てか、被弾なんざさせねぇよ?
治癒で能力(チカラ)なんて使いたくないし。
私は手に持っている小太刀で全部弾く。若しくは斬る。
キンジの呼び方だと「弾丸逸らし(スラッシュ)」「弾丸断ち(チョップ)」と言ったところだ。
銃弾の雨の半分を切り抜けた今のところ、全く被弾せずに無傷で済んでいる。
こんなの、無傷でいなすのは、通常状態では無理だ。すくなくとも。
この状態だからこそ、無傷でいられるのだ。
最も、相棒(瑠璃)の鍛錬が無ければ今の私は無傷では居ないだろう。

しかし、このままいつまでも防御だけでは埓があかない。
なので、弾いている弾丸を攻撃利用する。
その方法は単純に「弾丸の弾く方向を変える」ただこれだけだ。
その狙いはセグウェイに後付けで装備された制御チップ。
そこを破壊すれば、セグウェイ・UZIを破壊せずに鎮圧できる。
が、制御チップのサイズが大きい・・・訳なくかなり小さい。
通常ならば、狙いを定めるだけでも一苦労だろう。
そう、《《通常ならば》》。
先程も言ったとおり、私の身体能力は瑠璃の能力によって大幅に向上されている。
それは動体視力だって例外じゃない。どんなに私を追尾してセグウェイがちょこまか移動しようが、関係ない。
今の私は明確に制御チップに狙いを定めることができる。
そして一度、制御チップの破壊に成功すれば、私の完全記憶再生能力で寸分の狂いもなく残り59台全ての制御チップを破壊出来るのだ。
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリッッッッ!
カキンカキンカキンカキンカキンカキンカキンカキンカキンカキンカキンッッッ!
「( ´ー`)フゥー...ようやく終わったぁ・・・・・」
60台全ての後付け制御チップを全て破壊し、セグウェイは機能停止した。
さてと、装備科(アムド)にこいつらの引取りを頼むか・・・・・・。
文ちゃんあたりが大喜びで引き取ってくれるだろう。
「〈お疲れ様、凪優。今回は無傷で切り抜けれ無かったけれど、微細な傷程度の軽傷で済んだし、まぁ及第点ってところかな・・・・。〉」
「・・・・手厳しいな瑠璃は。」
「〈甘やかすよりはマシでしょ?〉」
「確かにね・・・・。さて、キンジ達と合流しましょ。」
「〈そうだね。〉」
瑠璃との会話後、凪優は先程のセグウェイを一台パクって(※許可済)、キンジ達のいる体育倉庫へ向かった。
 
 

 
後書き
葵 「さて、どうだったかな?」
理子「この作品初の戦闘描写だったんでしょ?」
葵 「そうよ・・・・。加筆やっぱり必要だったわ・・・・」
理子「その加筆部分だけどさ・・・・」
葵 「なに?」
理子「最初、存在すらしてなかったよね?『色金定女』っていう奴」
葵 「あ、うん。完全な後付け設定で誕生したやつだね」
理子「それの説明よろ?」
葵 「ええよ。『色金定女』・・・。読み方は『イロカネサダメ』。刀身全体が綺麗な赫色をしていて、白雪が持つ『色金殺女(イロカネアヤメ)』と基本同系統の刀でこの世界で唯一の瑠璃神対抗武器やね。勿論その力は瑠璃神以外の神にも有効で『真・神殺し』と異名を持つ刀なんよ。その刀は元々、瑠璃神の御神体がある宮崎県の高千穂の奥深くに封印されとったけど、何時の間にか無くなってて知らぬ間に凪優の手元にあったと言われているんや。故に『刀が所有者を選ぶ』と言い伝えがあるんよ」
理子「相当な業物なんだね。その刀」
葵 「そう。だから凪優の切り札的存在なんよ」
理子「へー・・・・。そーなんだ。でさ、あおちー」
葵 「ん?どうしたん、理子」
理子「これからこんな感じなの?あとがき」
葵 「んーと、そうやね。ハーメルン様で投稿した作品であとがきがこのスタイルになるまで」
理子「ふーん。理子の出番増えるしいいけどさ」
葵 「納得して貰えて良かった」
理子「納得しなかったらどうするのさ?」
葵 「そりゃあ、頼むっしょ?」
理子「そう言ってペンダント構えないで!イガリマ使う気マンマンじゃん!」
葵 「・・・・(遠い目)それではまた次回」
理子「何なの!?その間は。そして強引に終わらせるな!!」
葵 「三 (lll´ⅴ`)」
理子「逃げんな!」

都合が悪くなって作者逃亡のあとがき ② 完 
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