緋弾のアリア ―瑠璃神に愛されし武偵―
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Ⅰ La bambina da I'ARIA…
装填
前書き
葵 「今回より本編が始まります」
結衣 「私の出番まだなのに何故呼ばれた」
葵 「まえがき担当だし」
結衣 「そんな理由なの!?」
葵 「当たり前。そもそも私、あとがき担当だし」
結衣 「そうだったね」
葵 「だから、早よタイトルコールしてよ」
結衣 「へいへい・・・・。『第001弾 装填』」
結・翡「「どうぞ!!」」
翡翠 「なぁ・・・あたしの出番もう終わりか?」
葵 「うん。今回は」
翡翠 「酷い・・・・・・OTL」
初っ端からすごいまえがき ① 完
―空から女の子が降ってくるって思う?
昨日放送していた映画ではそういうシーンがあった。
まぁ、私は見てないが。
別に興味ある内容ではなかったし。
同居人は見ていたみたいだけど。
それはさておき、映画とか漫画とかでよくある導入シーンではある。
そういうのって、不思議で、特別な事が起きるプロローグ。
そのストーリーでは主人公は正義の味方とかになって大冒険・・・・・
というのがお約束。
「『ああ、だから先ずは空から女の子が降ってきてほしい!』
・・・なんていうのは浅はかってモンだ。だってそんな子は普通の子な訳がない」
「普通じゃない世界に連れ込まれ、正義の味方仕立てられる。
・・・・そんなことは現実において危険で、面倒なことに決まってるんだ」
これが私の同居人、遠山キンジ(性別・男)の論である。
実にTHE・平凡人生を望む彼らしい論である。
対する私・水無瀬凪優(性別・女)はそうは考えないが。
「なったら、なった。ケースバイケースで乗り切る」
これだ。楽天的と思うかもだが、実はすごく難しい。
・・・・そんなことはさておいて。
あぁ、今日も朝に飲むコーヒーは美味しい・・・。
この朝のコーヒータイムは(男子)寮の自室での至福の時・・・・。
ここで、疑問に思った方もいるであろう。
「なぜに女子が男子寮に住んでいるのか」・・・・と。
答えは武偵高校らしい答えだった。
「酔った勢いで喧嘩した教師(誰とは言わない)が投げた手榴弾が被爆して大破。
修理に莫大な金がかかるので、それより安価な取り壊しで済ました結果、
入寮者の方が溢れた」
・・・・身も蓋もない。
「あ、おはよー。キンジ」
「ああ、おはよう。凪優」
前述の同居人こと、遠山キンジはトランクス一丁の格好であった。
寝起きだし、当然の格好である。
ここで、一々叫ばない私。
もう、なんというか慣れた。
それも女性としてどうかと思うが。
「もうそろそろ来る頃だし、着替えてきたら?」
「もうそんな時間なのか。わかった」
私の助言に従い自室へ着替えに戻るキンジ。
私は飲み終わったコーヒーカップを洗う。
洗い終わったその時、
・・・・・・ピン、ポーン・・・・・・
慎ましいチャイムが鳴った。
ほら、やっぱり。
私は玄関の方へ行き、扉を開ける。
玄関の扉の前に立っていたのは、純白のブラウスに臙脂色の襟とスカート
・・・東京武偵高校の女子制服(冬服)に身を包んだ、黒髪の絵に描いた大和撫子だった。
彼女の名は星伽白雪。実家は由緒ある星伽神社。
つまり、彼女は巫女さんである。
キンジとは幼馴染で白雪はキンジの事を「キンちゃん」と呼んでいる。
「あっ、キ・・・凪優ちゃんおはよう・・・・」
「あっ・・・ごめんね?ご期待に添えなくて。
キンジはさっき起きたばっかりで今着替えているから・・・・」
「え、あ、ううん。気にしないで、凪優ちゃん」
「えっと、今日はどうしたの・・・・って、成程ね・・・・」
「私、昨日まで伊勢神宮に合宿に行ってて、キンちゃんのお世話何もできなかったし、
それに凪優ちゃんばっかりに迷惑かけるわけにもいかないから」
「もう、そんなに気にしなくてもいいのに・・・・・。
せっかくだし、リビングで待ってたら?キンジももうすぐ来るはずだし」
「え、いいの?」
「私だって決定権の半分はあるから・・・ね?」
「お・・・・・おじゃましますっ」
白雪は角度で言ったら90°位の深いお辞儀をしてから玄関に上がった。
靴は言わずもがなきちんと揃えてある。
白雪を迎え入れて私は学校に行く為、準備を整える。
「凪優ちゃん、もう行くの?今日は早いね」
「まぁ・・・ね。ちょいと野暮用もあるから。じゃ、あとよろしく」
「うん。いってらっしゃい。また後でね」
「うん。また後で」
白雪に後を任せて、私は寮を後にして、情報科の分室に向かう。
「さて・・・・と。遂に動いたか。武偵殺し。しかし、標的小さいなコレ。」
私のスマホに表示された武偵殺しの情報。
「〈確かに規模がどんどん大きくなってたのに、確かに変かも。
・・・・・何か目的でもあるのかな?〉」
「目的?」
「〈うん。ほら、今回の電波傍受なんだけど、かなり単純だったよね?〉」
「確かに・・・。情報科所属でなくとも良いくらいに単純なパターンだった・・・」
「〈て、事は武偵殺しが狙ってるのって・・・・〉」
「・・・成程。しかし、まんまとやられたな。でも・・・・」
「〈でも?〉」
「まんまと乗ってあげようじゃないの。
そんでもって、この私を敵に回した事を後悔させてやんよ!」
「〈うんっ!だけど、1つ追加!〉」
「何よ。瑠璃」
「〈『私達を』だよっ!凪優〉」
「はいはい。わかってるって。
急いでキンジと合流するよ。瑠璃」
「〈(>Д<)ゝ“了解! 凪優!〉」
フツーの女子高校武偵の水無瀬凪優。
人に好意を示すも適合者が存在しない色金に宿る神。
一度機嫌を損なえば死さえ有り得る気難しい色金の神。
数多の謂れを持つ瑠璃色金に宿りし意志・【瑠璃神・瑠璃】。
混じりそうに無く通常であれば、相反する2つの存在。
これは、その2つの存在が適合している物語。
続くんだよ
後書き
葵 「はい。いかがだったでしょうか・・・・っと」
理子「また無茶したね・・・あおちー」
葵 「うん。知ってる」
理子「ちゃんと早く進めてよね」
葵 「善処するよ・・・・・・・・・・・・・・・多分」
理子「『多分』って言っちゃダメじゃん!!」
葵 「つっても、後書きとかは新規書き下ろしだしね(# ̄ー ̄#)」
理子「だから、なんなのって話だよね。ドヤ顔要らないよね?」
葵 「むぐぅ・・・・・・」
理子「えっと、こんな駄作者ですが、末永く宜しくお願いします」
葵 「うわ、敬語理子超違和感wwww」
理子「うん。少し黙ってようか?あおちー」
葵 「・・・あい」
理子「また次回も読んでくれると嬉しいなっ!それでは次回のお話でお会いしましょう!」
2人 「「ばいばいっ!」」
ここだけ書き下ろしのあとがき ① 完
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