傾奇者の料理
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第四章
「それならだ」
「問題ないね」
「では今からな」
「うん、食材と調味料を集めに行こう」
「最初はこの街で手に入れる」
クセノフォンでとだ、こう言ってだった。
小泉はモンゴメリと共に市場に出て多くの食材それに調味料を買った、中には高級食材を扱う店に入って買ったが彼は金に糸目はつけなかった。
そして買い終えるとモンゴメリに言った。
「ではいよいよな」
「鯉だね」
「それを手に入れる、だが」
「だが?」
「鯉は淡水魚だ」
「それはもう言うまでもないんじゃ」
「淡水魚には問題がある」
小泉は冷静な声で話した。
「そして生ものやからな」
「ああ、そういうことやな」
モンゴメリもここまで聞いてわかった。
「そのまま、水槽に入れて持って行くと」
「よくない」
「餌を与えたりね」
「特に虫が危険や」
寄生虫がというのだ。
「だから」
「それに気をつける為に」
「冷凍させてだ」
そのうえでというのだ。
「持って行く」
「そうするね」
「冷凍保存して新鮮さを保ち」
「そのうえで」
「徹底的に冷凍すると中の虫も死ぬ」
問題の寄生虫もというのだ。
「淡水魚の虫は危険だが」
「問題なくなるね」
「あの依頼主は健康にも気をつけている」
「そんなこと言ってたね」
「もっとも健康に気をつけずともな」
それ以前にとだ、小泉はさらに話した
「虫は気をつけることだ」
「怖いからね」
「ではいいな」
「うん、今からね」
「行く」
こう言ってだった、そのうえで。
小泉はモンゴメリと共に今度は美味い鯉がいる浮島に空船に乗って向かった、そして浮島に着くとだった。
すぐに冒険に出た、彼は浮島の地図を見つつある場所を目指した。
「浮島の中央の湖に行くんやね」
「そこでや」
地図を見つつモンゴメリに答えた。
「釣りをして」
「そのうえで」
「鯉を手に入れる」
「そうするんだね」
「もう釣り道具も用意した」
見れば釣り竿や釣り糸も持っている。
「だからな」
「後はだね」
「モンスター達を倒しながらな」
そのうえでというのだ。
「天然もののとびきりのものを何尾も釣る」
「そうするね」
「では先に進む」
こう言って小泉は前に出て来たサーベルウルフを一太刀で倒した、それからもモンゴメリと共にモンスター達を倒しつつ。
湖に来て釣りをはじめた、湖の岸辺に来るまでにも淡水生のサーペントが出たがそれも倒してだった。
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