デジモンワールド Re:ミラクルディスティニー Realize
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《第二章》「エラーの物語」
メモリー11.〈絶望的な未来と希望的の分岐路〉
〜DW 高原エリア 緑風の丘〜
時は12月31日。世の中は大晦日。
あるもの達は大掃除に勤しみ、またあるものはのんびり過ごす今日この頃。
僕達はDWの復旧作業に勤しんでいた。
タクミ「随分、ここも元の状態に戻ってきたね…色々と壊してきた(故意では無い)けども…」
元々DWはとても不思議な場所だったのだが、とある事柄によって僕とブイモンで色々な箇所を崩壊させてしまった…故に復旧作業をしているという訳だ。
ブイモン「そうだね…でも、壊したのは僕であってタクミが気にすることないんだよ?」
タクミ「そんなことないよ…パートナーである僕にも責任があるし、何より僕の指示で…」
そう会話をしていると一通のメールが届いた。
タクミ「差出人…不明…?一体誰が…」
確認を取るために一旦作業をやめ、携帯端末を確認した。
受信日付2010/12/31 送信日2020/8/31
[訳ありでこのメールを無名で送らせて頂きました
お忙しい時間にごめんなさい。
寝ているかもしれないけど落ち着いて見てね。
頑張り屋さんの僕。
いいかい。きちんと聞いてよ?
沢山のみんなを暖かくするのはいいことだけど、
すぐ無理をするのはよくないからね。
忙しいけど大丈夫って言わないで。だから
手伝ってもらうとか自分を大切にしてね。
P.S.僕は君と同じで違う。 ]
…なんだこれ?迷惑メールなのかと削除ボタンをおそうとすると足元に不思議な感覚が走った。
タクミ(ん。何だか足元が急に軽くなったような…)
気がつくと足元には一筋の光も差し込まないような禍々しい穴が広がっていた。
その穴は徐々に自分の体を覆い尽くさんばかりか足元から引きずり込もうとしている。
タクミ「なっ、なんじゃこりゃぁーーー!!?」
ブイモンも僕の声を聞き駆けつけてくれたが、一瞬の好きもなく僕は穴に引きずり込まれてしまった。
ブイモン「タクミーーーーーーーーーーーー!!!」
僕は穴から出ようと試みるが、穴はすぐに閉じてしまい、完全的に封じ込まれてしまった。
辺りを見渡して見ると、無数に広がる空間は黒に近い青空。夜空と言うよりか雷雲の中の表現が近いのだろうか…
それ以外には特に目星のつくようなものはなかった。
タクミ「こっ、ここは…どこ?」
声を出すたびに透き通る風が吹くのを感じた。しかし、これといった人や生物の気配はなくただ純粋にそこに「無」があるような感じしかなかった。
タクミ「まったく、わけのわからん暗い暗い穴に落ちたのに気がつくと普通の大地に足ふみいれていること自体がおかしいような・・・。っというか、あのメールを開いた瞬間に落ちたような・・・。」
自分自身にこれといった記憶がないまま考え続けていると声をかけられた。
「ねぇ・・・。きみ。私のパートナー知らないですか?」
声をかけてきたもののその姿は猫を感じるような容姿をしているが何処か悲しそうな外見。色合い的にはオレンジに近いようなレンガに近いような淡い橙色。
ラグル「私は・・・。・・・ラグル。デジモンとしての個体としてはメイクラックモン。もといこの姿の時はヴィシャスモードとも付け加えられる存在かな・・・。」
そう告げると改めて僕に確認を取ってくる。
ラグル「パートナーの名前は・・・。そう。ホライズン・サンダー。」
ラグルのパートナーを聞いた僕だったがそう言った名前の子は記憶の中になかった。ただ、ラグルは何かをためらいつつ名前を言ったことが気になった。だけど・・・。
タクミ「ごめんなさい。僕の知人とかじゃないです。もしそれが仮名じゃなければの話だけどね。」
それを聞くとラグルはふと何かにぶつかったような老けた顔ヅラになり話しかけてきた。
--本当の名前は忘れてしまった。普段は名前で呼ぶことがないくらい気があっていた。--っと。
タクミ「そうだ。ねぇ、ラグルはここがどこだかわかるかな?」
未知の場所ということを思い出した僕は思い出したかのように場所を聞いた。
ラグル「ここはDWの高原エリア・・・。ただ、きみのいた時間とは別の時間だけどね。」
そのことを聞いた僕は慌てて携帯端末を確認する。そこには2026年と記載されている。僕のいた世界は2017年の冬。約9年の時を超えていることに動揺してしまう。
無理もない。突然穴に落っこちただけで時間が経過しているからである。
タクミ「えっ、いや、なんで。2017年じゃないの!?」
ラグル「・・・。驚かせてしまったことには謝罪しますね。だけど、紛れもない事実なんです。まぁ、時間だけ経ってるだけで世界は同じだから不安がらないで。」
いやいや。不安になるしかないじゃないかと思いつつ日付を確認したあとに開かれたメールを見てラグルの表情が少し変わった。
ラグル「!?。もしや、いや。まさか・・・。」
タクミ「ラグル?どうかしたの?」
ラグル「いえ。なんでもないです。ただ、今から言うこと、絶対覚えといてください...。あなたの時間に影響があること、間違えるとこの世界のように滅んでしまうこと・・・。だから。」
タクミ「えっ?時間に影響?滅ぶ?でもっ、時間に影響があるってことはこの世界が・・・」
意味のわからない言動と一緒にラグルの少し先くらいに光をまとった扉が突如現れる。
それと同時くらいか空から未知なる生物が襲いかかってくる。
ラグル「あなたの世界に戻ったらまず、アプモン達と協力してリヴァイアサンの中にあるウィルスコアを破壊するのです。そしたらDWに行ってムゲンマウンテンの頂上に行きなさい。そしたらきっと白きデジモンとアプモンが助けが来ます。私たちの世界はもう限界ですので気になさらず!!だからまずはこの扉をくぐればあなたの時間軸に戻りなさい!!」
ラグルがそう叫ぶ。それと同時に未知なる生物がラグルに攻撃をする。
タクミ「いやっ、ラグルはそう言うけど・・。うん、ごめん。だけど!!」
そう言いつつ扉に背を向けた僕だったがラグルはを押し扉に飛び込ませる。
ラグル「タクミィ!!私のパートナー!!イナズマをたのむよ・・・。」
タクミ「自分のこともっと・・・。大切にしてよぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・!!!」
最後の言葉がラグルに届いているかはわからない。
深く考えることをやめた僕は静かに涙をこぼしてすっと眠りについた・・・。
タクミ(リヴァイアサンのなかで何があるのか・・・。また厄介事に巻き込まれるんだな・・・。)
メモリー11.fin.
後書き
約2年もの期間からお久しぶりです!!たく☆マルです!!
小説説明文に詳しいことを記載させてもらったんですが、メモリー12から私たく☆マルが一人でこの小説を書かせていただくことになります。
完成系がまだ未確定になってますが、頑張って完結まで勧めていこうと思っておりますので気長にお待ち頂けたら嬉しいです。
番外編の修学旅行編は少しの間お休みさせていただきます・・・。
一応次回予告的なやつも今回はお休みしますね・・・。(こういう細かいシナリオ自体は私の担当ではなかったんで・・・。)
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