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リュカ伝の外伝

作者:あちゃ
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父と娘と男と女①

 
前書き
ティミー達がミルドラースを倒してから、およそ4年の月日が経過した頃のお話です。 

 
<グランバニア>
リュカSIDE

俺は家族団欒を大切にする。
これは転生前からの心がけだ。

今日も朝から家族揃って食事をします。
俺、ビアンカ、ティミー、ポピー、マリー、スノウ、リューノ、ピエール、リューラ。
母さんは4年前(ミルドラースを倒した直後)から、サンチョ夫妻と共にサンタローズで暮らしている。(サンチョとシスター・レミが結婚しました)
父さんの墓の側で生きて行きたいって…
ただ、ここに居たら何時息子に襲われるか分からないから避難するとも言ってました…
さすがに母親は襲わないよぉ!!!

この世界には『休日』と言う概念が無かった為、グランバニアでは強引に作りました。
週休2日制です。
曜日もめんどくさかったので、『月、火、水、木、金、土、日』です。
理由を聞かれたので「エレメントです」って適当な事を言いました。だって、説明めんどーじゃん!


今日は土曜日です。休日です。みんなまったり朝食です。
ちょ~幸せです!!
なので父親らしくティミーに「彼女の1ダースくらい出来た?」って聞いちゃいました。
14歳になったティミーはイケメンです。
ほっといても食い放題っぽいです。

………でも………
「そ、そんな…居ないよ、彼女なんて…」
顔を真っ赤にして俯いちゃうシャイなあんちきしょうです。
おいおい、跡取り!
大丈夫か?そんなんで!?

「え~、困るよぉ~。たった一人の跡取り息子なんだからさぁ~」
「勝手な期待はやめてよ!沢山娘が居るのだから、そっちで工面してよ!」
あれ?跡を継ぐ気は無いのかな?

「娘は誰にもあげたくないんです!」
「ちょ…人様の娘を何人も妊娠させておいて身勝手だな!」
「ティミー君。男とはそう言うもんだよ」
俺だけじゃないよ。きっと…

「お父さん。ティミーはリュリュの事を忘れられないのよ!」
え~近親相姦!!
「大切な跡取りの為に許してあげなさいよ!その内、駆け落ちしちゃうわよ!二人揃って『出来ちゃった♡』とか言って現れるわよ!」

「こらこら!許しませんよ!近親相姦はダメですよ!特にリュリュに手を出したらプンプンですよ!」
「ちょっと、リュカ!なんでリュリュだけなの!?私達の娘はいいの!!」
「ち、違うッスよ!誤解ッスよ、ビアンカねーさん!!僕は娘全員の処女を守りたいんですよ!!」
ビアンカを始め、ママさんズを宥める俺。

しかし、娘の一人から爆弾発言投下!
「私もう処女じゃないけどね」

「……………え!?……………あの……………ポピーさん?」

思考が追いつきません。
「あ!まだ、子供は居ないから安心して」
「当たり前じゃー!!!!!!何処のどいつだー!人の娘に手を出した野郎はーー!!」

「うん。今日、連れてこようか?」
「何でそんなに冷静なのさ!朝っぱらから重大発言ですよ!?」
「ほら…私、お父さん似だから!」
何でこの双子、性格が逆じゃないの?世の中間違ってます!

「………そいつの親も連れてきなさい!!責任取らせてやる!」
「うん!じゃ、今から行って来るね!あ、ティミーも手伝ってよ」
「ちょ、僕を巻き込まないでよ!」
「何言ってんの!私の初体験が何時だか知ってて黙ってたでしょ!同罪よ」
「な、ティミー!お前…「いってきまーす!!」
脱兎の如くポピーの手を引き出て行くティミー…
学校なんかに通わせるべきではなかったんですか?
娘を持つ父親とは、こうも辛いものなのですか?

リュカSIDE END



<ラインハット>
ティミーSIDE

ラインハットに着くなりポピーは勝手に別行動。
きっとコリンズ君とイチャつきたいのだろう…

僕はデール陛下とヘンリー陛下にご挨拶に赴く。
「お!?ティミー君じゃないか!どうした、またリュカを探しに来たのか?」
ヘンリー陛下は凄い。
よく、あの父と友人付き合いを続けて行けるものだ…
「こんにちはヘンリー陛下。今日は違います。ポピーの付き添いです」



3時間後だった…
ポピーとコリンズ君が現れたのは…
しかも…

ティミーSIDE END



<ラインハット>
コリンズSIDE

(バン!!)
ノックもなく俺の部屋のドアが叩き開けられる!
「な、何ご…むぅ………!」
現れたのはポピー。
部屋に入るなり俺を押し倒しキスをする!
イヤじゃないんだけど…基本、主導権を握られっぱなし!

2年前に初めてエッチをした時から…
あの時に大好きな女の子に強引にキスをした事が全ての原因だ。
確かに無理矢理キスをしたのは俺だ!
だが、その先はポピー主導だった!
俺の服を力任せに脱がし押し倒された。
キスだけのつもりだったんだけど…



「今日は朝から何なんだよ。」
一通り終わり、俺は服を着直しながら訪ねる。
ベットでは服を開けさせたままのポピーが横たわる。
顔を赤く上気させ俺を見つめるポピー。
もう一度服を脱いじゃおうかなっと思った時、今日来た目的を語り始めた。

「お父さんにバレちゃった」
絶対嘘だ!
バレたんじゃない、バラしたんだ!!
「お父さんに連れて来いって言われたの。だから行こ♥」
確かに、何れはご挨拶に赴かなければいけないと思ってました。
でも………でも!!

「…それとも…私とは身体だけの関係?」
ベットで身体を起こし瞳を潤ませ問いつめるポピー。
本当に可愛いんです!大好きなんです!

「そんな事はない!俺はポピーの事を愛している!!」
俺は本心から答えた。
何れが今になるだけさ!

「本当!嬉しい!親も連れて来いって言われたから、早速ヘンリー様の所に行きましょ!」
え~!!!!父上と一緒に~!!!!
ポピーは俺の答えを待たず…服も着直さず、俺の腕をひっ掴み父上の元へ連行する。
俺は慌てて落ちていたポピーのパンツを掴む。
そしてズルズルと引きずられて行く…

コリンズSIDE END



<ラインハット>
ティミーSIDE

「ポピー…なんて恰好を…」
コリンズ君を引きずる様な形で二人は僕達の前に姿を現した。
ポピーの恰好は最悪だ!
ブラウスのボタンは全て外れ上半身を隠そうとしない。つまりオッパイ丸見えだ!
下半身はスカートの為、大事な部位は隠れているが太腿から液体が滴り落ちる…
コリンズ君の手には白い布が…きっとポピーのパンツだ…
この恰好で城内を歩いて来たのか!?

僕はポピーのブラウスのボタンをはめ、恰好を正させる。
コリンズ君に目を向けると、バツが悪そうにヘンリー陛下と対峙している。
「コリンズ…お前…よりによってアイツの娘に…」
ヘンリー陛下、ぐったりしてる…

「そうなんです、ヘンリー様!私、コリンズ君に手ぇ出されちゃいました。しかも、その事が今朝お父さんにバレました」
間違っちゃいないが正しくもない。

「親と一緒に連れて来いって言われたので、これから一緒に来て下さい!」
「…………分かった………」
「…父上…その…済みません…」
落ち込む親子と、満面の笑みのポピー。

何時からこの状況を画策してたのだろうか?
ラインハットへ来て、いきなりコリンズ君とシたのも、半裸でヘンリー陛下に会ったのも、ワザとだろう…
酷い女だ!
絶対こんな女、彼女にしたくない。

ティミーSIDE END



 
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