悪夢の人形使い
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第一章
悪夢の人形使い
ファラ=イヤサとシルビーナ=ダルトンは今はファラの神託でエクアドルのグアヤキルに来ていた。
街に入ってだ、ファラはすぐに喫茶店に入りそこで自分達のこの街でのことを占ってみた。占いのは彼女の神具であるウルカグアリーの宝珠を使ったが。
占いを終えてだ、ファラは自分の向かいの席にいるシルビーナに話した。
「最悪の思いをするってな」
「出てるか」
「この街のギルドに行けばな」
そこでというのだ。
「あたいの神託に出会えるらしいが」
「その神託がやな」
「もうこれ以上はないまでにな」
「最悪の思いをするんか」
「そうなるわ、何でも小さな女の子が依頼出しててな」
「女の子がか」
「それでその依頼がな」
まさにそれがというのだ。
「あたいの神託やけど」
「そこまでわかってるとな」
「動きはやすいわ」
「そやな、けど」
シルビーナは珈琲を飲みつつ言った、薄紫の肌は魔族の様であまりフランケン族のものには見えないがきめ細かないい肌だ。
「それでもな」
「ここまでわかるんやったらやな」
「ええんちゃうか」
「最悪の思いしてもか」
「それは私も嫌やけど」
それでもというのだ。
「そこまでわかったら」
「動きやすいからか」
「まずはよしとしてな」
そうしてというのだ。
「後はな」
「依頼を受けるか」
「そうしよな」
「コーヒー飲んでやな」
ファラは笑ってこうも言った。
「それでやな」
「そや、そうしてな」
それからとだ、シルビーナはさらに話した。
「ギルドに行こうな」
「そうするか」
「これからな」
こう話してだ、そしてだった。
二人は共にだ、コーヒーを飲んでだった。
ギルドに向かった、するとそこでファラの占い通りの依頼が来ていた。だがその依頼を見て他の冒険者達は。
その依頼を一切受けようとしなかった、それは何故かというと。
「小さな女の子の依頼やとな」
「まあ普通は受けんな」
ファラとシルビーナは二人でその理由を話した。
「やっぱりな」
「ギルドの依頼っていうかな」
「探偵社への依頼やな」
「どうせ犬や猫の捜索やし」
「それにな」
「この依頼かてな」
二人は今度はイリアの内容をチェックした、その内容はというと。
「なくなった人形を探して欲しい」
「これやとな」
「冒険者への依頼ちゃうからな」
「こうした依頼やどな」
「ギルドでは誰も受けへんわ」
「ほんまにな」
二人で話す、そしてだった。
ファラはあらためてだった、シルビーナに話した。
「この依頼やからな」
「それでやな」
「あたいは受けるで」
こうシルビーナに言うのだった。
「ええな」
「あんたの神託や、それやったらな」
シルビーナは目を鋭くさせた、そしてだった。
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