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ドリトル先生と姫路城のお姫様

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第八幕その八

「是非共」
「そうだね、滋賀県に再建されないかな」
 ジップは是非にも思って言いました。
「大阪城みたいに」
「姫路城も凄いけれど安土城も凄かったんだったら」
 ダブダブも普段より興奮しています。
「観たいわね、この目で」
「それもライトアップして夜に」
 老馬も希望を述べます。
「観たいものだよ」
「今の時代の僕達にそう思わせるから」
「それだけも偉大だよ」
 オシツオサレツも二つの頭で言います。
「織田信長さんって人は」
「物凄い人だね」
「僕もそう思うよ」
 まさにと言うのでした、先生も。
「こんなお城、こんな人がいたんだね」
「日本にはね」
「ゲームや漫画や小説の主人公にもなってるし」
「ドラマでもよく題材にされてるわね」
「日本で一番有名な人の一人かもね」
 織田信長という人はというのです。
「本当に。ただね」
「ただ?」
「ただっていうと」
「先生どうしたの?」
「何かあったの?」
「いや、安土城を飾った提灯は」
 この安土桃山時代のライトアップから言うのでした。
「面白いね、これは使えるかな」
「あっ、姫路城の宴に」
「それにだね」
「使えるかも知れないっていうんだね」
「それに」
「どうかな」
 こう皆に言うのでした。
「これは」
「そうだね」
「これ使えるかもね」
「姫路城も奇麗だしね」
「本当にね」
「それじゃあね」
 皆も先生に応えます。
「お姫様に提案してみる?」
「そうしてみる?」
「夜の姫路城を照らし出す」
「そうする?」
「天守閣もいいけれど」 
 さらに言う先生でした。
「お城全体をね、さらにね」
「それだけじゃないんだ」
「先生の考えは」
「まだあるんだ」
「ライトアップに加えて」
 それだけでなく、というのです。
「イルミネーションもね」
「それもなんだ」
「イルミネーションも飾るんだ」
「それもやるんだ」
「そうするんだ」
「うん、そうすれば」
 まさにというのです。
「違うと思うからね」
「その通りだね」
「じゃあやってみよう」
「面白そうだし」
「イルミネーションも提案してみよう」
「イルミネーションで映し出すのは」
 さらに言う先生でした。
「お城にお姫様や妖怪さん達、そして天守物語がいいかな」
「あのお話に出て来た場面とか」
「そういうのを出すんだ」
「イルミネーションには」
「それがいいかな」
 先生は皆に考えつつお話しました。 
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