魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
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第二百二十話
「で、そこんとこどうなの?」
すでに夏休みに入る二週間前の日曜日。7月前半の神原家、エロ奴隷の部屋。
ここに居るのは俺、箒、直木とエロ奴隷(俺は未だにこのバカ達が去年の夏にした凶行を忘れてなどいない)、ロリsだ。
昨日神原の家を片付けた(魔法を使ったのに一時間かかるとはどういうことだ)という話をしたらロリsが行ってみたいと言い出したのだ。
「そうね。学校でも老倉さんと羽川さんが阿良々木君をめぐってバチバチしてるわ」
今は四人でテーブルを囲んでいる。
ロリs? ジュースだけ飲んで部屋の物色中。
「それはそれは…」
「阿良々木君、学校中の男子から目の敵にされてるわ。
ふっ、ザマァ無いわね」
「戦場ヶ原先輩、それは言い過ぎではないか?
私としては阿良々木先輩には是非二人とも選んで欲しい所だ」
「二人ではないぞ駿河」
「そうなのかご主人様?」
「うむ。暦さんに好意を向けているのが最低でもあと三人。
二人の妹とその友人だ」
「なんと! 阿良々木ハーレムがそんな鬼畜だったとは!
ますます阿良々木先輩を見直したぞ!」
なんだかんだ言って、暦さんはエロ奴隷を助けてないけど仲がいい。
エロ奴隷も暦さんをストーカーしていないが好意的だ。
おそらく波長が合うのだろう。
ちなみに、彼女らのグループの中心人物は育さんだ。
そう考えると育さんが不憫だ。
グループの中で一人だけ独り身だ。
「まぁ、暦さんのハーレムが鬼畜かどうかはさておき」
「うん? お前のハーレムもなかなかに鬼畜だろう一夏。
就学前のロリ二人に自分の姉と妹、更には私たち姉妹。
ああ、あともう一人ドイツに現地妻がいるんだったか?」
「待て。姉さんとお前と束さんについては弁明のしようがないが円香達は違うだろ」
「ヤってないしな」
「違う。そういう話じゃない。っていうかラウラは現地妻じゃないどっからそんな話が出てくるんだ。ラウラは俺達の妹だ」
「おっと、稲荷と橙を忘れていた。ん?そういえば千冬さんの使い魔とはどうだったんだ?」
「めいぷるとは何もなかったよ。あるはずないだろバカかお前は」
「おっと… 更識姉妹と布仏姉妹を忘れてたぞ。あとはスコールから寝取ったオータムだな」
「待て待てお前バカか? なんで簪達が出てくるんだよ?」
「うん? 簪はお前に惚れているぞ?」
「違う。簪のアレはただのヒーローへの憧れだ。
お前や刀奈の話で俺を美化してるだけだ。おれはヒーローじゃない」
「簪の件はそれでいいとして。オータムの件は否定しないんだな」
「黙れオータムの件はお前も同罪だろうが。お前いったい何回スコールに撃たれた?」
「私の事は置いといて…ふむ。見事に暦さんを上回る鬼畜だな」
反論できない。
話の流れを変えなければ……。
何か! 何かないのか!?
そう思い辺りを見回す。
「…………………………」
何やらロリsが隅でこそこそやっている。
「わぁ……男の人って……」
「ふむ…つまりお兄さんも…」
「お姉ちゃんならこの漫画より映えるかも」
不穏だ。
ロリsの会話の内容がすさまじく不穏だ。
「これはもう束お姉さんに生やしてもらうしかないですね」
「指で届かないかな?」
「それじゃ面白くないじゃん」
うん。
「お兄さんのアへ顔見たいですね」
「箒ちゃんのことだからお姉ちゃんのお尻は開発してるはず」
「箒お姉ちゃんド変態だもんね」
もう無理!
「何読んでんだお前ら!」
義手を飛ばして三人が読んでた本を取り上げる。
案の定十八禁BL本だった。
しかもオメガバース。
取り敢えず神原の顔面に叩きつけておく。
「へぶっ!?」
「今度からR18見つけたら捨てるからな! 嫌なら自分で片せ!」
ロリsを連れてきたのは間違いだった!
「おいチビッ子。アレはフィクションだからな!」
するとロリsは顔を見合せ。
「それって普通の人の場合でしょ?」
「一夏お姉ちゃんなら妊娠できるんじゃない?」
「お兄さん。大丈夫です。ちゃんと啼かせますから」
「話聞いてた!?」
確かに吸血鬼の力使えば女体化できるかもしれないけども!
だからってやらねぇよ!?
「ふむ……オメガバースか…」
「その呟きの後に俺を見ながら考え込むな箒」
「猫耳達磨ボテ腹男の娘……」
「やめろ。不穏なワードを混ぜるな。前二つと最後のは認めよう。猫耳出せるし手足無いし容姿は女性的だ。
でもそのワードを間に挟むな」
「……………千石………ふむ……」
「千石をどうする気だ。いや千石とどうする気だ」
「では簪に……」
「俺が簪がイラスト書いてるのを知らんと思っとんのかお前」
しかも割りとpi○ivとかTwi○terで有名な絵師。
「所で一夏。腕、いいのか?」
と箒がひたぎとエロ奴隷を見る。
「いいよ別に。どうせ察してるだろうさ。魔法で義手飛ばした程度の事だ」
「ご主人様が魔法使いなのはしっていたけど、実際見るとやはり驚いてしまうわ」
「そうか。じゃぁサービスだ」
四肢の全てを切り離す。
「ISの実験で手足がぐちゃぐちゃになってな。再生魔法も使えない状況だったから義肢をつけてる訳だ」
「すごいな……これは何でできているんだ?
見た目の質感は人の手足そのものだが」
「ISにも使っている特殊な炭素素材を砂状にして人工皮膜で覆ってる。
ただ、この素材はオーパーツだから絶対世界には公開しないけどな。
こないだの地雷撤去に使ったISの構成素材だし」
「そんな事をあまりペラペラはなさないでくれ…」
「なぁに怪異と同じさ」
ああ、そういえば……。
「おいエロ奴隷」
「なんだご主人様」
「お前ISの実験付き合う気ある?」
「えぇ…………」
「IScoreTypeOBSESSIONっていうのがあってだな。
量子生命体を封じ込めて動かすISコアを研究中なんだ」
「うーむ………それはCPUに怪異をつかうという事か?」
「まぁ、簡単に言ってしまえばそうなる。
全てのISコアには俺達の魂のコピー、ソウルアーキタイプが入っている。
その代わりにお前のレイニーデヴィルを封印したい」
「面白そうだが、それは無理ではないか? レイニーデヴィルはただの暴力装置だ。
それにISの力を与えるのは危険だと私は思う」
「そか………ならやめとくか」
確かに短慮だった。
レイニーデヴィルは謂わば不幸の魔法のランプ。
危険だ。
「うーん……制御さえできればなぁ……」
奏は使いこなしてるようだし、知性があれば扱えるっぽいんだよなぁ。
ああ、そうだ。
こんど忍野忍に渡そう。
羽川翼は…………悩むな。
渡すとしたらデュアルコアか。
障り猫と苛虎。
「ま、いっか」
忍野忍用は奏の予備を渡せばいいし、羽川翼についてはこんど考えよう。
家に帰って冷房の効いたリビングで箒と一緒に完全獣化してじゃれていると、スマホが鳴った。
ヴィジホン(テレビ電話)だった。
表示されてる名前は知り合いの物。
箒の前足に立て掛けて肉球でドラッグ。
『もしもし一夏?』
メガネをかけた眠たげで幼げで、守ってあげたくなるような子。
更識簪だ。
「にゃぁーぉ」
『………………………一夏?』
掛けてきた本人が首をかしげながら問う。
「みゃぁー」
『なんで猫になってるのかわかんないけど……。取り敢えず本題に入っていい?』
「みゃーん」
『それは了解なの? 了解って事で話進めるよ?』
「にゃぅにゃぅ」
『一夏達ももうすぐ夏休みでしょ? 家に来ない?』
家? 簪の? つまり更識?
「にゃぅー?」
『えっと…理由、だよね?』
どうやら首を傾げるジェスチャーは伝わったらしい。
『お父さんがヴィッサリオンさんと呑みたいって。
あ……あと……私が一夏達に会いたいから…』
可愛いすぎだろ!
「くゅ~ん!」
箒も同意見らしい。
「にゃぅ?」
「こゃー」
「みゃぉ」
「きゅぅーん」
んー……獣化解かないと先に進まないな多分。
獣化を解いてスマホを取る。
「えっと…結構大人数になっちゃうけど?」
『一夏と箒と束博士と二人の両親と円香ちゃん、エレンちゃんリムちゃん、ヴィッサリオンさんフィグネリアさんあとモノクロームアバターの二人?』
「まぁそんな感じ」
『部屋ならいくらでも空いてるし、そもそもの言い出しっぺがお父さんだから大丈夫だとおもう』
「ん。わかった。きいとく」
『ところで箒達は?』
「んーと……」
スマホをひっくり返して箒の体を見せる。
「こゃあ~ん」
『箒まで……』
「まぁまぁ、そっち行ったら好きなだけ箒モフッていいから」
『ほんとう!?』
「俺がお前に嘘をついた事があったかいベイベー」
『ん。わかった。ばいばい、一夏』
「じゃぁな」
さて、そんじゃぁ柳韻さんに電話掛けますかね。
後書き
そこまで行けるかさだかではないですが、今話には伏線をいれています。
さぁ、どのセリフだと思います?
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