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劇場版 真・恋姫†無双 曹魏の魔法使い 魔法大乱

作者:西森
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ホムンクルスのクルス

ヨナルデ配下の禁獣達と魔法使い達が戦うなか、ついに捕らわれた一刀の元にたどり着いた華琳

だがヨナルデは華琳の隙をついて最強の禁獣であるホムンクルスのクルスを誕生させてしまう

ヨナルデに命じられ華琳に襲いかかるクルスであったが動作が鈍く、内容を間違えて記憶しており、更に華琳を殺すよう命じられたというのにクルスの中に宿る一刀の魔力がそれを妨害し、ついにヨナルデはクルスを馬鹿呼ばわりしてしまい、クルスの中に宿るルシファーの消滅魔力によりヨナルデは滅んだ。

だが直後にデビバットが寝返り、華琳を押さえつけた後、クルスことホムンクルスの過去について話すのだった。


ホムンクルス

別名:人造人間

その誕生の経緯は娘を亡くした魔法使いが誕生させたという説がある。

クルスはその魔法使いが使った書物を元に作り出された多くのホムンクルスのうちの一体なのだが

『俺の言うことを聞け!!』

『お前達召喚獣は俺達魔法使いの言うことを聞けばいいんだよ』

数十年前にはホムンクルスを軽視する魔法使いが多く、ホムンクルス達は同じ人間の姿をしているのに差別と感じ、そして…

ブシュッ!!

ホムンクルス「死ぬのはお前達魔法使いの方だ 」

学習したホムンクルス達は魔法使いに反逆した。

元々ホムンクルスの学習能力は高く、成長速度が早いためそれがあだとなったのだ。

それを恐れた魔法使い達は無害なホムンクルスすらも消滅させようと企んだのだが

「(僕は生きたい!) 」

後にクルスとなるホムンクルスが消滅は免れたもののスライムのような体になってしまいこのままでは死んでしまうところを

ガルゥッ!!

ガルム達に拾われ、ヨナルデの手により人間態となったのだ。

デビバット「どうよ。奴らホムンクルスは魔法使いが作り出したってのにその魔法使いがホムンクルスを禁獣扱いにして消そうとしたわけだぜ 」

ずりゅりゅっ!!

華琳「(汚いわね) 」

鼻水を出し、語りながら泣くデビバット

デビバット「さて泣くのはお終いだ!クルス、さっさとこの女を殺してしまいな!! 」

バァンッ!!

デビバットは華琳をクルスの前に突き出すが

クルス「それは命令か? 」

ゴゴォッ!!

クルスから流れる強力な魔力にデビバットが反応し

デビバット「い…いいえ、これは決して命令なぞではなくお願いでございます!!この女をあなた様のお力で消してくださいませ!? 」

ヨナルデのように消されたくないデビバットは先程とは違う言葉でクルスに頼んだ。

クルス「お願いか、それくらいならいいぜ 」

ゴオォッ!!

華琳「くっ!? 」

クルスの手から強力な魔力が放たれようとしたその時

?「クルスっ!! 」

誰かのクルスを呼ぶ声が響き渡った。

その声の主は…

ガルム「お前、目覚めたのか!? 」

エレナ、桂花組と戦って先に進んだガルムであった。

クルス「ガルムか、見違えたな 」

ガルム「お前も人間態となったわけか、よかったじゃないか 」

ガルムと会話するクルスだが

華琳「(恐らく私達はあいつら禁獣と戦っているはず、ならあのガルムと戦った誰かが倒されたってこと!?) 」

華琳は不安を感じていた。

すると

クルス「他の三人は何処にいるの?アラクネは?ケイルは?コーンは? 」

クルスはアラクネ達の所在について聞くが

ガルム「この場に着いたのは俺一人、ということは奴らは魔法使いに敗れたということだ 」

ガルムから仲間達が倒されたことを聞かされ

クルス「そんな…。そんな…。そんな…。そんな…。そんな…。そんな…。そんな…。そんな…。そんな…。そんな…。そんな…。そんな… 」

ガルム「クルス、悔しいが我慢を… 」

クルス「そんなのいやだぁーっ!! 」

ドッカアァーンッ!!

ガルム「くっ!? 」

デビバット「ぶっひゃあっ!? 」

華琳「な…何なの!? 」

仲間を魔法使いに倒された

そんな信じられないことを聞いたクルスは周囲に魔力の波動を放ち

ドッカアァーンッ!!

ヨナルデの研究施設を半壊させ

バチバチィッ!!

ガルム「く…クルス? 」

クルス「決めたよガルム、俺は仲間の敵討ちのため、全ての魔法使いを滅ぼしてやる 」

バァンッ!!

強烈な魔力を纏い、姿は一刀とルシファーが混ざりあったままだがルシファー面が強くなった姿へと変わったのだった。 
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