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ドリトル先生と姫路城のお姫様

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第一幕その六

「そうなったんだ」
「そうした事情でしたか」
「そうだよ、あとね」
「あとっていいますと」
「日本ではね」
 さらにお話をする先生でした。
「お米は水田だね」
「それが多いですね」
「けれどやっぱりね」
「水田以外の田もありますね」
「少ないけれどね」
「本当に日本の農作地を見ると」
 トミーもよく見ています、日本のそうした場所を・
「水田が多いですね」
「そうだね、けれどね」
「お水を使わない田んぼもあるんですね」
「今じゃ殆どなくなったけれど」
 それでもというのです。
「あるね」
「そうなんですね」
「うん、ただね」
「ただ、ですね」
「やっぱりね」
「主流かっていいますと」
「そうではないよ」
 このことは厳然たる事実だというのです。
「やっぱり日本の農作地というとね」
「まずは水田ですよね」
「そう、秋には金色の稲が実るね」
「あれは見ていて惚れ惚れしますね」
「僕達でそうなるんだから」
 それだけにというのです。
「日本の人達はね」
「余計にですね」
「そうなるよ」
 そこは間違いないというのです。
「やっぱりね」
「そうですよね」
「だからね」
 それでというのです。
「日本人にとって水田はね」
「特別なものの一つですね」
「そうもなっているよ」
「宗教的な考えもですね」
「あるんだ、だからね」
「こうしたことはですね」
「頭に入れておくと面白いよ」
 先生はトミーに笑顔でお話します、その白いご飯をベーコンで食べながら。
「日本のこうしたことはね」
「日本は農耕文化ですしね」
「そこからはじまっている国だからね」
「そしてその農耕の第一がですね」
「お米でね」
「水田、そしてですね」
「白いお米だね」
 まさにこれだというのです。
「そうなるよ」
「種類としてはジャポニカ米ですね」
「そうだよ、あと軍の兵糧も」
「やっぱりお米ですね」
「それだったよ、今でもね」
 この二十位一世紀でもというのです。
「やっぱりね」
「自衛隊の人達も主食はご飯ですからね」
「だから飯盒もあるし何とご飯を一度に沢山炊ける特別な車両もあるんだ」
「そうしたものもあるんですか」
「これで災害の時とかね」
「ご飯を一度に炊いて」
「被災者の人達を助けているんだ」
 そうしているというのです。
「ご飯を一度に沢山用意してね」
「日本って災害物凄く多いからね」
「そうそう、地震に台風に大雨に」
「雷も多くない?」
「大雪だってあるしね」
「津波もあるし」
「土砂崩れとか竜巻もあって」
 動物の皆も実感していることです、日本に何年もいて。 
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