おぢばにおかえり
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第五十一話 お餅つきその十六
「そうしていきます」
「うん、これで八条さんも安泰だね」
「えっ、うちの教会が安泰なんですか」
余計にお話がわからなくなりました。
「阿波野君がいて」
「だから何処まで鈍感なのよ」
「そんなのわかることじゃない」
妹達の呆れた言葉がまた出ました。
「全く、これじゃあね」
「私達も何とかしてあげないと」
「何とかって何よ」
食べながら妹達に言いました。
「一体」
「だからね、これからよ」
「これから次第よ」
「お姉ちゃん天理大学受かったし」
「あそこの大学に通うのよね」
「ええ、詰所に入らせてもらってね」
あちらでひのきしんをさせてもらいながらです。
「お部屋も貰うことが決まったし」
「四年はあっちよね」
「時々帰ってきて」
「夏休みとか冬休み長いけれど」
大学はそうみたいです、とはいっても天理高校も夏休みや冬休みは他の学校に比べて相当に長いです。
「それでもね」
「基本あちらね」
「おぢばに住ませてもらうのね」
「そう、詰所にいるから」
そこで寝泊まりすることも告げました。
「何かあったら来てね」
「はい、わかりました」
ここで答えるのはま「そうさせてもらいます」
「来るの?詰所」
「毎日お邪魔していいですか?」
「私が断ることじゃないから」
誰かが詰所に来ることはです、そんなこと誰も止められないですし私もそうです。
たしても阿波野君でした。
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