英雄伝説~焔の軌跡~ リメイク
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第143話
~第六星層・王都バロニア地下~
「…………!」
青年は先制攻撃に高速の踏み込みで、威力の高い一突きを浴びせる剣技――――風牙絶咬でリースやイオン、その後ろにいるアリエッタやアニスに攻撃を叩き込むと共に背後を取り
「…………」
異形の青年はリチャードが扱える大量の剣が対象に向かって降り注ぐ威圧術―――レストレスソードを発動してソフィ達にダメージを与えた。
「く…………っ、やはり連携させればマズイ相手ですね。二手に分かれて撃破します!ソフィと僕は兄さんの偽物を担当します!シェリアと陛下は残りをお願いできますか!?」
「わかった!」
「わかったわ!」
「了解した!」
「他の方々は各自の判断で二手に分かれて下さい!」
「おおっ!」
受けたダメージに耐えたヒューバートはすぐに二手に分かれる事を判断してソフィ達に指示をした後ソフィと共に青年剣士に向かい、ヒューバートとソフィの後を追うようにリース、レン、フィーも青年剣士へと向かい、リチャードとシェリアが異形の青年へと向かうと残りのメンバーであるイオンとアリエッタ、アニスもリチャード達の後を追っていった。
「…………!」
ソフィ達が向かってくると敵は剣から衝撃波を放つクラフト―――魔神剣で攻撃したが
「クスクス、その技はお兄さんだけの技じゃないわよ♪―――魔神剣・双牙!!」
「!」
レンが双剣を振るって連続で魔神剣を放って敵が放った魔神剣を相殺すると共に残りの魔神剣で反撃をし、襲い掛かって来る魔神剣を見た敵は側面に跳躍して回避した。
「排除する。」
「スカーレット!ミスティアーク!!」
「!?」
フィーと双刃剣を双銃へと変形させたヒューバートが怒涛の銃撃で敵の足を止めると共にダメージを与えた。
「双月!旋幻舞!ユベルティ!!」
そこにソフィが一気に詰め寄って次々と格闘技を連携させて敵に技を叩き込み
「…………!」
「獅子戦吼!!」
敵が両手から獅子の咆哮の闘気エネルギー―――裂震虎砲を放つとソフィも似たような技である獅子戦吼を放って相殺した。すると二つの獅子がぶつかり合った衝撃によって二人はそれぞれ後ろに吹っ飛ばされ
「オーブメント駆動――――アースランス!!」
「!?」
二人が吹っ飛ばされてそれぞれ空中で受け身を取って着地するとオーブメントの駆動を終えたリースが足元から大地の槍を発生させるアーツを放ってダメージを与えた。
「…………!」
「あうっ!?」
「くっ!?」
「「キャッ!?」」
「っ!?」
リースのアーツによる攻撃が終わると敵は真空波を伴う広範囲多段居合い斬り―――烈空刃で反撃してソフィ達にダメージを与え
「再生の光よ集え!ヒールウィンド!!」
「回復してあげる♪ミラクルバレット!!」
ダメージを受けたヒューバートとレンはそれぞれが持つ回復手段で味方や自分の傷を回復した。
「ありがとうございます。行け―――インフィニティスパロー!!」
傷が回復したリースは感謝の言葉を述べた後分裂させた法剣の刃で青年に集中攻撃して青年にダメージを与えると共に飛び回る刃に敵の注意を惹きつけ
「せーの…………!ヤアッ!止め!!」
「カタストロフィ!!」
その間に敵に近づいたフィーは自身が習得しているクラフトの中で最も威力があるクラフト―――リミットサイクロンで攻撃し、ソフィは 全身全霊をかけた、超高速での襲撃で追撃をした。
「…………!」
「っと!」
敵は反撃に雷を宿らせた斬撃―――雷斬衝をフィーに放ったがフィーは素早い動きで後ろに跳躍して回避し
「アクロバレット!スパイラルバレット!!」
「シェルスロー!マークリバース!!」
フィーが下がるとレンとソフィが上空からの奇襲攻撃で敵の頭上を越えながら互いにすれ違って攻撃して敵の背後に着地した後貫通するエネルギー弾と光子エネルギーのブーメランを続けて放ってダメージを与え
「虎牙破斬!双塵剣!双幻乱舞!!」
敵に詰め寄ったヒューバートが次から次へと双剣で剣技を繰り出した後乱舞技で更なるダメージを与えた。
「――――――!!」
ヒューバートの連携攻撃を受けた敵は一旦距離を取った後右腕に凄まじい”気”を纏わせた後右腕でリース達を引き裂いた後一瞬で天井近くまで跳躍して迅雷の剣を振り下ろして戦場に凄まじい衝撃波を発生させてリース達に大ダメージを与えた!
「ダメダメ…………だね…………」
「まだまだ未熟…………です…………」
敵が放った超上空から繰り出される、迅雷の一刀両断技であるSクラフト――――天覇神雷断によるダメージに耐え切れなくなったリースとフィーは戦闘不能になって地面に膝をつき
「くっ…………まさかラムダの力すらもコピーできるとは…………!レン、戦闘不能になった二人の事を任せても構いませんか!?」
「ええ、今から最高位回復アーツで、二人の復活とレン達の傷を完全に回復させるからその間に厳しいとは思うけどヒューバートお兄さんとソフィお姉さんの二人で頑張って!オーブメント駆動―――」
「わかった!快方の光よ宿れ……ファーストエイド!!オーブメント駆動―――ティアラ!!」
ダメージに耐えきったヒューバートの指示に頷いたレンはアーツを放つ為にオーブメント駆動し始め、ソフィは詠唱時間や駆動時間の短い回復術やアーツでヒューバートと自分の傷をある程度回復させた。
「ありがとうございます、ソフィ!フレアショット!スカーレット!ついて来れまい―――ローリング・サンダーボルト!!」
反撃にヒューバートは双刃剣を双銃へと変形させて次々と銃によるクラフトで敵を怯ませた後空中に飛び上がってドーム状の電撃を放って敵の背後に着地し
「スカラーガンナー!シェルスロー!」
ソフィは遠距離砲撃で追撃した後跳躍して敵の頭上から光子エネルギーの短剣を複数解き放ってダメージを与えた後ヒューバートのように敵の背後に着地した。
「我らに大いなる空の慈悲を―――セレスティアル!!」
そこにオーブメントの駆動を終えたレンが自分を含めた仲間全員の傷や体力を大幅に回復させ、更には戦闘不能者も復活させる最高位治癒アーツを発動して自分達のダメージを完全に回復させると共に戦闘不能になっていたリースとフィーを復活させた。
「サンクス。これはさっきのお返し――――シュッ!!」
復活したフィーはすぐに反撃を始め、クラフト―――スカッドリッパーで敵にダメージを与え
「…………!」
「無駄です!」
敵が自分を攻撃したフィーに反撃をしようとするとリースがクラフト―――アークフェンサーを放って妨害した。
「オーブメント駆動――――ダークマター!!ヒューバート、今!!」
「任せて下さい!覚悟を決めろ!」
そしてソフィがダメージを与えつつ敵の動きを封じ込めるアーツで敵の動きを封じ込めたその時ヒューバートが双刃剣を変形させて敵に詰め寄って大技(Sクラフト)を発動させた!
「全力で!いかせてもらう! こいつも!持ってけッ!エクスパシオン!!」
両剣、双剣へと次々と双刃剣を変形させて敵を切り刻んだヒューバートは、片手の剣で相手を突き刺し持ち上げ、もう片方の腕の銃で連射を行い、最後に双銃で止めの一撃を放った!
「――――――!?」
両剣、双剣、零距離射撃、そして双銃術の極地にしてヒューバートが習得している最高威力を誇るSクラフト―――エクスパシオンによる大ダメージを受けた敵は”グリモア”の姿に戻り
「これで終わりだ!!」
ヒューバートが双刃剣を一閃してグリモアに止めを刺した!
「……………………!」
リチャード達が敵に向かうと敵は上下から牙のような形をした風圧をぶつけて横方向に広がる衝撃で攻撃する威圧術―――アベンジャーバイトを発動してリチャード達にダメージを与えたが
「紡ぎしは快爽、幸福を齎す光の奇跡に名を与うる―――フェアリーサークル!!」
シェリアが素早い詠唱で治癒術を発動して自分を含めた味方全員のダメージを回復した。
「風神剣!斬り刻め! 調子には乗らせん!」
反撃をする為に敵に詰め寄ったリチャードは真空を巻き込んだ突き―――風神剣から無数の連続突き―――秋沙雨、斬り伏せた後炎の魔力で追撃する剣技―――愚弄を連携させて敵にダメージを与え
「…………………!」
「見切った!鳳凰天駆!!」
敵が反撃に回転斬りを放って来ると後ろに跳躍して回避して全身に鳳凰のオーラを纏って突撃して更なるダメージを与えた。
「裁きの十字よ、敵を討て―――ブラッディクロス!!」
そこに詠唱を終わらせたアリエッタが闇の十字架で敵を貫いて浮かせる譜術を発動して敵にダメージを与え
「降りそそげ!サンダーボルト!!」
アリエッタの譜術が敵に命中するとシェリアが追撃に凍てつかせた短剣を降り注がせた後電撃を纏った短剣を広範囲に投擲して更なるダメージを与えた。
「鷹爪襲撃!受けなさい―――昴龍礫破!!」
「臥龍撃!連濤雷光弾!!」
「――――――!!」
シェリアの追撃が終わった後それぞれ近距離から特技から奥義へと連携させたイオンとアニスの攻撃を受けた敵は咆哮を上げて黒き結界を身に纏った!
「双旋牙!流影打!!あ、あれ…………!?」
「掌底破!連牙弾!!攻撃が効いて………いない………!?」
「……………………!」
「あうっ!?」
「うっ!?」
続けて技を放ったアニスとイオンだったが二人の技は黒き結界に阻まれた為敵はダメージを受けず敵は反撃に突進して二人にダメージを与えると共に吹っ飛ばした。
「よくも、イオン様を……!黒曜の輝き、快速の槍となり、敵を討つ!デモンズランス!!」
イオンが反撃を受けた様子を見たアリエッタは怒りの表情を浮かべた後敵目がけて無数の暗黒の槍を放つ譜術を発動したが、アリエッタが放った譜術も敵の結界に阻まれた為攻撃は無効化された。
「譜術による攻撃も無効化するなんて……………!」
「ちょ、ちょっと~~!?さっきまで攻撃が効いていたのに、どうなっているの~~!?」
アリエッタの譜術も無効化される様子を見たイオンは驚き、アニスは事情を知っていそうなシェリアに訊ねた。
「ハハ、シェリアさんがすぐに破ってくれるから大丈夫だよ。」
「神聖なる光よ集え、この名を以ちて我が仇なす敵を討て!ディヴァインセイバー!!」
詠唱をしているシェリアの代わりにリチャードが答えると詠唱を終わらせたシェリアが神聖術を発動した。すると敵を中心に聖なる雷が円の外側から内側にかけて落ちて敵に命中した!
「――――――!?」
シェリアが放った神聖術によって敵が展開した結界は破壊されると共に弱点属性を受けた事で敵を怯ませた。
「!結界が…………!――――フォトンシュート!!」
「今なら攻撃が効くって事ですね!いでよ、光の鉄槌―――リミテッド!!」
「オーブメント駆動―――ソウルブラー!!」
敵の様子を見たイオン達はそれぞれ駆動や詠唱時間が短いアーツや譜術で敵に追撃を叩き込み、イオン達が追撃を終えるとリチャードが大技を発動した!
「一瞬で決める!王家の血筋、その身に焼き付けろ!我が緋に染められし剣は、緋王電楼刃!!」
雷撃を纏わせて敵を切り刻み、突きからそのまま連続突き、そして回転しながら敵を斬り上げたリチャードは止めに全身に鳳凰を纏わせた強烈な蹴りを叩き込んだ!
「――――――!?」
リチャードが放った雷撃をまとった乱舞技にしてリチャードが習得している秘奥義(Sクラフト)でも最大の威力を誇るSクラフト―――緋王電楼刃によるダメージに耐え切れなくなった敵は”グリモア”の姿に戻り
「止めよ!!」
シェリアが短剣を投擲して”グリモア”に止めを刺した!
「…………なんとか撃退できましたか。」
「うふふ、今回も中々歯応えのある相手だったわね。」
「ん…………”偽物”とはいえ、あの強さ……改めて”グリモア”は魔物の中で最も厄介である事がこの”星層”で思い知らされたね。」
戦闘が終了するとリースは静かな表情で呟き、小悪魔な笑みを浮かべたレンの言葉に頷いたフィーは静かな表情で答えた。するとリース達の目の前に転移陣と一つの封印石が現れた!
「綺麗……何かの宝石かしら?」
「いや、あれが”封印石”だよ。」
始めてみる封印石に見惚れているシェリアにリチャードが説明し
「ええっ!?という事は私達、さっきまであの石の中に封印されていたの!?」
「そして、その封印石がこのタイミングで現れたという事はあの封印石に封印されている人物は…………」
「うん、リチャードは今ここにいるから、絶対にアスベルだよ…………!」
リチャードの説明を聞いたシェリアが驚いている中ある事に気づいたヒューバートは封印石を見つめ、ソフィは封印石を嬉しそうな表情で回収した。
「そういえば…………現れた時から気になっていたのですが、先程の剣士と共に現れた異形の姿をした人物はリチャード陛下御自身だと、リチャード陛下も仰っていましたが…………」
「そうだね…………先程現れた私を一言で説明するならば、私の”黒歴史”と言った所さ♪」
イオンの説明にリチャードは苦笑しながらその場で少しの間考え込んだ後笑顔を浮かべて答え、リチャードの答えにリース達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「どう考えても、”黒歴史”ってレベルの変貌じゃないんだけど。」
「同感、です。先程現れた異形の人物は、”魔物”の類、でした。」
「あんた達は細かい事を気にし過ぎ。や~ん、あれよりももっと酷い”黒歴史”があるどこぞの傲慢親善大使と比べたら、リチャード陛下の”黒歴史”なんて大した事ありませんよ♪」
ジト目のフィーとアリエッタに指摘したアニスは笑顔でリチャードに媚を売り、その様子を見たその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力した。
「(ルークとは別チームで本当によかったですね…………)ア、アハハ…………え、えっと………それよりも転移陣が現れたという事は恐らくあれが中間地点に向かう転移陣と思われますから、封印石も回収しましたし、そろそろ行きませんか?」
イオンは苦笑しながらルークの顔を思い浮かべた後話を逸らすために先に進むことを提案し
「そうですね。それでは行きましょうか。」
「うん!(もうすぐまた会えるね、アスベル…………!)」
リースの言葉に頷いたソフィは嬉しそうな表情で回収した封印石を見つめた。
その後リース達は転移陣に乗ってその場から消えて中間地点に到達した。
一方探索を開始したエステル達だったが、時折襲い掛かって来る魔物達はエステル達が手を出す前にリオンが自らの鬱憤を晴らすかのように単身で圧倒していた。
~第六星層・オベロン社秘密工場~
「空襲剣!飛連斬!まだだっ!千烈虚光閃!!」
襲い掛かってきた魔物はリオンの早業による連携攻撃によって一瞬で散り
「僕の前から消え去れ――――ブラックホール!!」
更に剣技を放ち終えたリオンはエネルギーを溜め終えたシャルティエを掲げ、強力な闇を生み出す昌術を発動して距離を取って昌術を発動しようとしていた魔物達を殲滅した。
「フン、他愛ない。」
(ぼ、坊ちゃん~、幾ら何でも飛ばし過ぎですよ~。場所が場所だから坊ちゃんの憤りも理解できますが、このオベロン社秘密工場は”想念”によってあくまで本物そっくりにしているだけですし、何よりも今回はあの時と違って仲間もいるんですから、わざわざ一人で戦う必要はありませんよ?)
「シャルティエの言う通りよ!ここに来てからのリオン、独断専行し過ぎよ!今のアンタ、ボースでの竜事件の時のアガットみたいに周りが見えていないわよ!?」
リオンに忠告するシャルティエに続くようにエステルはリオンに近づいて注意した。
「僕をあんな相手の力量も分からずに挑むような無謀な男と一緒にするな!」
「そりゃレーヴェにも一人で勝てるアンタだったら、そこらの相手には負けないだろうけど、それでもリオンもあたし達と同じ人間なんだからいつかは疲労するでしょう?終点どころか、まだ始まったばかりなんだからもうちょっと冷静になりなさいよ。”黒騎士”の伝言から察するに、この”星層”ではリオンの昔の仲間が封印されている”封印石”が手に入るんでしょう?ここがリオンにとって一番来たくなかった場所である事はここに転移した時の反応からわかるけど、今回はここに来た目的は以前のリオンの目的と違うんだから、そこまでカリカリする必要はないじゃない。」
(エステルの言う通りですよ、坊ちゃん。”あの時”と違って、今の坊ちゃんは一人ではありませんし、今回ここに来た目的はスタンやカイル達を助ける為ですよ?スタン達に会った時に笑われない為にもいつもの冷静な坊ちゃんに戻ってくださいよ。)
「……………………フン、僕とした事が頭に血が上りすぎていたようだな……………………」
エステルとシャルティエの説得によって少しの間黙り込んだリオンは鼻を鳴らしてシャルティエを鞘に収めた。
(………あの方、この場所が”一度目の死を迎えた場所”だと仰っていましたが、一体どのような事があったのですか?)
(えっと………エステル達から聞いた話ですけど、かつてのリオンさんは大切な人が人質に取られた為、その人の為に仲間を裏切って仲間と戦ったとの事ですが、敵は洞窟を爆破してその爆破によって洞窟に流れ込んだ海水でリオンさんごとリオンさんの仲間を生き埋めにしようとしたとの事ですが、リオンさんが仲間の人達を逃がす為に仲間の人達を非常リフトに乗せてリオンさん自身は残って非常リフトのレバーを操作して、その後死亡したとの事なんです。)
エステル達の様子を見つめながらナタリアは小声でヨシュア達に訊ね、ナタリアの疑問にヨシュアが複雑そうな表情で答え
(なっ!?)
(なるほど。この場所は彼にとって”因縁の地”でもあった為、その場所に再び来たという事でまたかつてのような出来事があるかもしれないという想像もあった為、冷静ではなかったのですか。)
(うふふ、でも今までの事を考えると”影の王”は間違いなくあのお兄さんにとってかつての出来事をもう一度再現するような戦いを再現するのでしょうね。)
(裏切った際に戦ったかつての仲間達との戦いか…………)
ヨシュアの説明にナタリアが驚いている中、ジェイドは静かな表情でリオンを見つめ、意味ありげな笑みを浮かべたユウナの言葉に続くようにバダックは重々しい様子を纏って推測を口にした。
その後冷静になったリオンはエステル達と連携しながら襲い掛かって来る魔物達を撃破しながら先へと進んでいると、目の前に魔法陣が突然現れた。
「魔法陣……!」
「来るか……!?」
突如現れた魔法陣を見たナタリアとバダックは声を上げて仲間達と共に身構えた。すると魔法陣から仮面を被った東方風の剣―――”刀”を得物としている騎士と白色の犬型の魔獣が現れた!
「騎士と犬型の魔獣…………!?」
「サブノックとオセか。騎士―――サブノックは見ての通り、刀による剣技を得意としているから迂闊に近寄るな。それと犬型の魔獣―――オセはサブノックを援護する為に様々な昌術を撃ってきて鬱陶しいから、後衛はまずオセを潰すようにしろ。―――行くぞ!!」
初めて見る敵達にエステルが表情を引き締めている中リオンはエステル達に助言をした後エステル達と共に戦闘を開始した―――!
後書き
ようやく3つのルートの最後であるデスティニーメンバーが揃うルートの話に移れた……………………なお、デスティニーシリーズはデスティニーから二人、デスティニー2から三人参戦する予定で、まず次回の話で2のキャラが一人登場します!それが誰なのかは今回出てきた中ボスで察する事ができる人がいるかもしれませんね。ちなみにサブノック&オセ戦のBGMは原作通り2の”The Dreadnought”だと思ってください♪
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