おぢばにおかえり
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第五十話 冬休みその十六
「反面教師にしてね」
「お父さんやお母さんみたいな人をですね」
「尊敬してね」
こう私達にお話してくれました。
この日は他にもお掃除やら何やらで大変でした、それからこのことは内緒ですが家族と大石さんでクリスマスも楽しみました。
そのクリスマスの時に私はお父さんに聞かれました。
「今年はお餅つき行くか?」
「大教会の?」
「ああ、うちは二十七日にするからな」
「次の日はないから」
「大教会のお餅つきは二十八日だからな」
それでというのです。
「行って来るか?車は信者さんが行かれるそうだ」
大教会までそのお餅つきでというのです。
「光山さんご夫婦がな」
「光山さんがなの」
「そうだ、行かれる前にうちに寄られるそうだしな」
「じゃあ光山さんと一緒に」
「行って来るか?」
私にあらためてお話してくれました。
「そうするか?」
「それじゃあ」
「私も行っていい?」
「私も」
二人の妹達も言ってきました。
「若し行けるなら」
「それなら」
「ああ、いいぞ」
お父さんは妹達にも笑顔で答えました。
「ひのきしん頑張って来い」
「そうさせてもらうわね」
「是非ね」
「女の人の手も必要だからな」
お餅つきのひのきしんにもというのです、ついたお餅は大教会だけでなく本部にも送られます。もう相当な量になります。
「頑張って来いよ」
「そうさせてもらうわね」
「三人でね」
「お父さんとお母さんはその日は家にいるからな」
教会にというのです。
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