ヴァンガードG ネクステージジェネレーション degrade
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Turn:23 竜虎共闘
前書き
圧倒的な力を持つ根絶者に立ち向かうミライ達
ついに根絶者へとたどり着いたミライ
遅れてやってきたタイガと共に根絶者に立ち向かう
今二つのギアクロニクルがともに立ち上がる
ミライが駆け付るとそこにはファイトするシェンメイとユウカの姿
「根絶者………なんでシェンメイが根絶者を」
シェンメイの手にあるのはエンジェルフェザーではなく根絶者
その事実に動揺するミライ
Turn:23 竜虎共闘
「始源根絶者 ヱヰゴヲグ」
そのGユニットから噴き出る邪悪なオーラがカードを飛び出しユウカやミライの目にさえ映った
「ストライドスキル、ゲヰールを山札の上からコール、貴様のドロップゾーンより2枚をバニッシュデリート」
「まだ………まだよ!あなたのリアガードは呪縛で封じてる!この攻撃を防げればまだ………」
「ヱヰゴヲグが出た時点でファイトは終わっている………スキル発動、ゲヰールを退却、メトンアクスを呪縛!」
デモンマクスウェルによって呪縛していた後列のメトンアクス
そのちょうど反対にいたメトンアクスが同じように黒輪に包まれる
「後列を一体呪縛されたくらいで」
「さらにドロップゾーンより1枚バニッシュ、そしてこれで………」
シェンメイの視線はここまでバニッシュされた裏向きのカードへと向かう
「貴様のバニッシュされたカードは13枚………ヱヰゴヲグのスキルにより、我が勝利が決定する」
「そんな………」
ユウカのドロップゾーンから13枚目のカードが置かれたとたんカードから黒い稲妻が走りどんどん広がっていく
「うあぁぁぁ」
悲痛な声を上げながらその稲妻に飲み込まれていくユウカ
「ユウカ!」
「終わりだ、星輝兵の先導者、貴様はよく戦った」
シェンメイの言葉と共にヱヰゴヲグのカードから噴き出ていた黒いオーラが飛び出していく
「やめてえぇ!」
ミライの必死の叫びもむなしく黒いオーラはユウカの体を飲み込むほど肥大していきその体を突き抜けた
その衝撃で彼女のデッキも舞って周囲に散らばる
倒れたユウカの胸元には彼女の分身である星輝兵 カオスブレイカー・クライシスのカードが1枚だけ、落ちていた
「ユウカ!ユウカ!」
倒れたユウカに駆け寄るミライだがその体はすでに冷たくなっており彼女の声に応える様子はない
「次は貴様の番だ………」
「………根絶者、私はあなたたちを許さない!」
「お前たちだけで盛り上がってんなよ」
涙を振り払い向きなおったミライの隣にタイガが並び立つ
「十二支刻獣の二人の先導者か、いいだろう、まとめてかかってくるがいい」
シェンメイがテーブルに手をかざしタイガとミライそれぞれの前にサークルが現れる
「2対1か………」
「ユウカが教えてくれた、ヱヰゴヲグの存在とそのスキル、決して無駄にはしない」
3人がテーブルにデッキを置く
「「「スタンドアップ」」」
「エンド」
「「「ヴァンガード」」」
ハジメに勝利してからもフォールファイターたちと戦い続けるミツキ
「まだよ、まとめてかかってきなさい」
「無理すんな、ミツキ」
そういって彼女の肩に優しく手を置く兄の姿
「おらお前ら!次は俺が相手だ!」
「お兄ちゃん………」
「私も忘れないでよね」
「メグミさん!」
頼もしい助っ人の登場に笑顔になるミツキ
「おいおい、俺だけ置いてけぼりはなしだぜ」
そういって本部から出てきたタツマもミツキの隣に立つ
「今中で俺らの大将が戦ってる、信じようぜ、あいつらを」
【禁ずる根絶者 ザクヱラド】トリガーなし
「よし、まず1点」
「気を付けて、向こうの反撃が来る」
迅速な根絶者 ギアリがエンメとメリーブロックを見下ろす
「ガヰアンとザクヱラドをコール、行くぞ、まずはザクヱラドだ」
ガヰアンのブーストを受けたザクヱラドが地を這うようにエンメに向かっていく
【刻獣使い マニシュ】トリガーなし
「ズヰージェのブースト、ギアリで攻撃」
倒れたエンメに迫ったギアリが腕を振り上げる
【醗酵する根絶者 ガヰアン】トリガーなし
ギアリの振り下ろした腕でエンメの頭が強くたたかれる
衝撃で地面に出来上がった小さなクレーターの中心にエンメはたたきつけられた
【クロノファング・タイガー】トリガーなし
「次は私よ!ライド!刻獣 メタルパーティ・ドラゴン」
「ライド!スチームリンクス アダドアブラ!」
ミライとタイガもグレード2にライドして反撃に転じる
「ドランのスキル!山札の上から5枚確認して、グレード1かグレード3
「このファイトに勝って、シェンメイを取り戻す!根絶者を止める!コール!」
クロノビート・バッファローが拳を振り上げながら勢いよくギアリに殴りかかった
【黒闇の根絶者 グレイエンド】トリガーなし
「メタルパーティでアタック」
勢いよく地面を鳴らしながら突っ込んでいくメタルパーティ
「ガード」
エファメスが飛びついてメタルパーティの突進を止めた
【刻獣 リボルバー・ドラコキッド】トリガーなし
「呼び覚ませ終焉を、来たれ、世界を飲み込む闇の支配者………ライド、黒闇の根絶者 グレイエンド」
グレイエンドが不気味な咆哮を上げメタルパーティに迫る
「一度我に敗れたお前に止められるかな………我が力は完全なものとなっている」
「私だってあの時の私じゃない………それに、シェンメイのデッキはエンジェルフェザーよ、根絶者じゃないわ」
「所詮これもただの器にすぎんさ、まずはザクヱラドでアタック」
グレイエンドが腕を伸ばすとともにザクヱラドがメタルパーティへ突進する
真上から突っ込んでいきメタルパーティの体を地面にたたきつけた
【刻獣 スピアヘッド・ユニコーン】トリガーなし
「ズヰージェのブースト、グレイエンドでアタック」
伸ばされた手から放たれた光線が倒れたメタルパーティに向かっていく
【痙攣する根絶者 ヱディ】スタンドトリガー
「効果はすべてザクヱラドに」
グレイエンドの放った光線がメタルパーティを飲み込んだ
地面を転がったメタルパーティは横向きに転倒している
【刻獣 ラッシュ・ボア】クリティカルトリガー
「ザクヱラドでアタック」
「リボルバー・ドラコキッドでガード」
突進してくるザクヱラドにリボルバー・ドラコキッドが小さな拳で殴り掛かった
「まだ足掻くか………」
「諦めてたまるもんですか………あなたたちの野望を止めて、みんなで楽しくヴァンガードを出来るあの日常に戻るまでは」
ほんのわずかな時間ではあったがシェンメイとヴァンガードをしている時間はミライにとっての宝物だった
その日常が崩れ去ったのは根絶者によってシェンメイがフォールされたからだ
「シェンメイを取り戻して………笑顔でヴァンガードをできるあの日々に」
ケントによってフォールから解放されたミチルがそばにいたフォールファイターに向きなおった
ミツキとシオン、アムがそれぞれの相手と向かい合う
アイチとカムイ、エミがフォールから解放されたファイターを助け起こしていた
クロノとトコハが背中合わせにファイトに臨む
「ふざけるな!笑顔など………我らは認めぬ!そんなこと!」
「お前たちに認めて貰おうなんて思っちゃいない」
二人はそれぞれカードを掲げる
「突き進め、求める世界へ!」
「我を導け!信じる世界をその手に!」
二人がそれぞれグレード3へとライドしたことでフィールドが強い光に包まれる
「クロノジェット・ドラゴン・Z!」
「クロノファング・タイガー!」
クロノジェットとクロノファング
2体の十二支刻獣がそれぞれ先導者と共に並び立った
後書き
次回予告
「しっかしお前本当に変わったよな」
「え?そう?」
「昔はもっと冷めた感じだったのに、今じゃ人並みに明るくなって」
turn:24 刻獣VS根絶者
「周りから言わせれば前よりちょっとしゃべるようになったくらいらしいけど」
「あー、まあ、初対面の印象がでかかったか」
「あ、それはあるかも、あの時緊張しちゃって」
「緊張してたのか………あれ」
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