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レーヴァティン

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第九十五話 中央部その十一

「それでね」
「あの人日本人か」
「何か服装もイタリアーノだけれど」
 留奈はルパンの服の色合いからも述べた。
「けれどね」
「日本人だよな」
「あのキャラはね」
「そうだったな」
「間違いなくフランス人の血が入ってるわ」 
 初代のことを考えると当然のことだ。
「けれどね」
「それでもだよな」
「国籍は日本になってるから」
「お母さんが日本人になるか」
「多分ね、それでね」
 日本人の血も入っていてというのだ。
「あの人日本人よ」
「そうなんだな」
「それでイタリア人でもないから」
「そうだったんだな」
「そもそも仲間全員日本人でしょ」
「次元、五右衛門、不二子ってな」
「銭形警部までね」
 ライバルというか親友というかそう言うべき不思議な縁で結ばれているこのキャラクターもである。
「全員日本人じゃない」
「そうなんだよな」
「だからね」
 それでというのだ。
「ルパン三世はね」
「実は日本人か」
「ここ重要だから」
「ああ、覚えておくな」
「イタリアーノ的でもね」
 それでも日本だというのだ。
「あれでね、ただ私だったら」
「今度はどうしたんだよ」
「いや、実際にルパン三世と会ったら」
 その時はというのだ。
「惚れそうね」
「ああ、あれで恰好いいしな」
「切れ者なのに抜けていてね」
「女好きでも紳士でな」
「そうしたプラス要素が多いから」 
 だからだというのだ。
「私だったらね」
「好きになるか」
「そうなると思うわ」
「そうなんだな」
「ええ、だからね」
 それでというのだ。
「あの人と出会ったら」
「その時はか」
「絶対に交際したいわね」
「それで一緒にいたいか」
「最高クラスの男前でしょ」
 ルパン三世、彼はというのだ。
「顔はちょっとお猿さんみたいでも」
「実は結構悪くないしな」
「特に性格がね」
 それがというのだ。
「もうね」
「男前だからか」
「だからね」
「惚れてるか」
「実在して出会えたら」
 その時はというのだ。
「そんなキャラよ、やっぱり人間性格ね」
「男前もそれで決まるか」
「そう、性格が顔にも出て」
 そうしてというのだ。
「余計に男前になるのよ」
「じゃあ俺もタイプは違うけれどな」
「ルパン三世みたいにっていうのね」
「性格で男前になるか、まあ今やってることとは別だけれどな」
「人間としてなのね」
「男前になる様になるな」
 こう言ってだった、久志は今は仲間達と共にピザとカルボナーラを食べた。そのうえで戦略を決めていくのだった。
 

第九十五話   完


                    2018・12・23 
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