オズのエリカ
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第六幕その二
「そうでしょ」
「そうだったわね」
「そこは間違えたら駄目よ」
「そうなのよね、お寿司はね」
どうにもというのです。
「そうした数え方よ」
「そうなのよね」
「私も最初知らなかったし」
「そもそもお寿司自体が」
「最初はオズの国になかったし」
「それで最初一個二個って数えていたわ」
そうだったというのです。
「それが日系の住人の人に教えてもらってね」
「変わったのよね」
「そうなのよ、本当にね」
そこはというのです。
「これにはびっくりしたわ」
「お寿司ならではの数え方よね」
「まさにね」
「それがわかるかわからないかで」
「お寿司への理解が変わるのよね」
「これを通っていうらしいわね」
「日本ではそうみたいですよ」
ジョージがアンに応えて言います。
「お寿司への知識も含めて」
「通かどうかよね」
「それがわかるみたいです」
「そうよね」
「ですから」
それでというのです。
「僕もそこは全くです」
「貴方は通じゃないのね」
「とてもですよ」
そこは笑って言うジョージでした。
「僕なんか」
「とてもなのね」
「通なんてものじゃないです」
それこそというのです。
「とても」
「そうなのね」
「はい、通っていうと」
「私もとても」
そのお寿司の国の恵梨香が言ってきました。
「そんなにお寿司食べていないから」
「もうお寿司を長年食べてきて」
カルロスが思うにはです。
「何から何までわかっている」
「そんな感じの人のことみたいね」
ナターシャもこう考えています。
「通っていうのは」
「日本人はお寿司でも何でも通がいるけれど」
神宝が言うにはです。
「もう粋とかと同義語にもなってる感じがするしね」
「粋、ねえ」
粋と聞いてこう言ったエリカでした。
「それはダンディズムなのかしら」
「そんな感じがするわね」
アンはエリカのその言葉に応えて言いました。
「中国の風流というか」
「何か恰好いいね」
「そんな感じがするわよね」
「ええ、聞いているとね」
「そうかもね」
実際にと言ったアンでした。
「通っていうと」
「粋とね」
「そんな風な感じで」
「恰好よさもある」
「そんな風よね」
「ううん、何かね」
また言うジョージでした。
「そんな風がするね、僕も」
「あれじゃないの?」
また言うエリカでした。
「その恰好よさを身に着ける」
「それがだね」
「知識と一緒にね」
「それが粋かしら」
「そうかもね」
「ううん、何ていうか」
また言うエリカでした。
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