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レーヴァティン

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第七十四話 マルセイユからその八

「よく言われるな」
「そや、カスのツレはカスや」
 二人で同義語を出していった。
「それでや」
「ああした連中が商売してもか」
「関わったらあかん、例え羽振りよくてもな」
「金の出入りがやばいか」
「どうせ悪事して儲けてるわ」
 そうした輩はというのだ。
「悪事は儲かるっていうけどな」
「それは聞くよな」
「そやからヤクザ屋さんは悪い話に群がる」
「悪事で儲ける為にな」
「そして捕まる、最後はな」
 そうなることが筋だというのだ。
「世に悪は栄えた試しなしやからな」
「この場合の悪は外道ってことか」
「ヤクザ屋さんもこっちの世界におるけれどな」
 そうした輩はどの世界にもいるということか、特に平和な世界だと多くなるというがこれは社会に余裕が出来るとその余裕を貪ろうとする悪党が出るからか。
「普通に賭場やテキ屋位やとな」
「いいけれどな」
「人足斡旋とかな、しかしな」
「それがか」
「そや、薬とかになるとな」
「外道になってか」
「最後は捕まる、けどああした連中はな」
 先に話した様な女達はというのだ。
「それこそばれんと何でもやる」
「ばれても何故かマスコミが隠したり庇うしな」
「そんな連中はほんま外道や」
「商人としてもか」
「絶対に見習ったらあかんし」
「付き合うこともか」
「あかん」
 そちらもというのだ。
「絶対にな」
「それでか」
「そや、うちも商売には気をつけてるんや」
「人の道に沿った商売か」
「それをせんとな」
 それこそというのだ。
「信頼もされんし最後は報い受けるわ」
「そうなるってことか」
「何でも人の道あるからな。もの書きでもふざけたこと書きまくってたらあかんやろ」
「漫画家でも小説家でもな」
「しまいにふざけるなって言われて読まれん様になる」
 そうした作品も存在している、中にはネットでその書いていることがどうおかしいか一つのサイトで検証されている作品や作家も存在している。
「まんまうちがさっき言った女の議員みたいな主張してる漫画とか小説もあるしな」
「どっかのグルメ漫画か四兄弟が主人公の小説か」
「それや、どっちも読んだらアホになる」
 美奈代はここまで言い切った。
「そやからな」
「外道にはならないことか」
「商売でもな」
「そして創作でもか」
「さもないとほんまにあかん様になるわ」
「誰からも相手にされなくなってか」
「周りはクズばかりになってな」 
 まさに類は友を呼ぶの通りだ。
「花には蝶が寄るっていうけど」
「汚物には蠅がたかるっていうな」
「その通りや、クズにはクズが集まるもんや」
「御前はそうなるつもりはないってことか」
「ちゃんとした商売してちゃんと儲けて」
「ちゃんとした連中と付き合ってか」
「この世界一の商人になるわ」
 こうした話をしながらだ、美奈代は仲間達と共にマルセイユの街も観て回って出店のことも考えた。そしてだった。
 その後で一行はそれぞれ別れ情報収集も行った、その結果は落ち合う場所に決めていた居酒屋で話し合った。
 その中でだ、留奈はソーセージを食べつつ仲間達に言った。 
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