東方果実鎧『紅』
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3.無頼と
「変身!」
『ミラクルフルーツ!』
頭上の空間にクラックが現れ、そこから巨大なミラクルフルーツが出てきた。
ミラクルフルーツロックシードを戦国ドライバーに装填し錠を閉め、カッティングブレードを降ろす。
『Look on!』
『ソイヤ!』
『ミラクルフルーツアームズ!武の道、オン・ザ・ロード!』
ミラクルフルーツは変形し甲冑へと変化した。
背中に背負われていた身の丈以上の朱槍『紅蓮丸』を片手で振るう。大きく、太く、重いその一振りに紅魔館のアーマードライダーたちは戦慄した。
「ここからは俺のステージだ!」
紅魔館のアーマードライダーたちは決して素人ではなかった。どこぞオレンジの巫女にその相方のパインな魔法使いを筆頭に様々なアーマードライダーたちと戦ってきた。だが、その戦闘経験がある故に察してしまった。目の前にいる敵の実力を。
「ふ、フフフ。いいわ、ならその運命を覆してあげるわ!」
だが、館の主、レミリアだけはその瞳に闘志を宿し、バナスピアを上段に構え立ち向かってきた。
「「ハァッ!」」
互いの獲物が振るわれぶつかり合う。そして刹那の鍔迫り合い。智幸がここで先に足払いで体制を崩す。
「ホッ!」
「グッ!」
体制を崩したところにさらに蹴りで追い打ちをかける。
「ハァ!」
「よっと!」
真後ろから飛来したイチゴクナイをキャッチする。
『ハイー!ブドウ・スパーキング!』
「咲夜ちゃんは囮か!」
ブドウ龍砲から放たれる必殺技を、
『ソイヤ!ミラクル・スパーキング!』
フルーツ状態に戻った鎧で光弾を防ぎ、美玲に接近しすれ違い様に腰に差した無双セイバーを振り抜いた。
「グハ!?」
同時に返信が解除される。一人目。
「よくも美玲を!?ゆ”るざん」
『カマン!マンゴー・スカッシュ!』
フランがマンゴー型ハンマーを投げつけてきた。
二回カッティングブレードを落と、エネルギーを槍に集中させる。
『ソイヤ!ミラクル・オーレ!』
「おらぁ!」
槍を投擲する。空中でぶつかり合った槍とハンマーが火花を散らし競り合うもそれは一瞬だった。俺の槍が競り勝ち、投げ槍はフランへと直撃する。
「ぐ、ぁあああ!」
フランの変身解除を確認する。
二人。
そして、残りの二人へと向かい合う。
三人考えていたことは同じだったようで、レミリアはカッティングブレードへと手を伸ばし、俺と咲夜は自らのロックシードを無双セイバーに填め込む。
『カマン!』
『バナナスカッシュ!』
レミリアのバナスピアーから放たれる大型のバナナが。
『『一、十、百、千!』』
『イチゴチャージ!』
分裂した無数のクナイ型光弾が。
『ミラクルチャージ!』
無双セイバーから放たれる紅の斬撃が放たれる。
「「「ハァア!」」」
エネルギー同士の衝撃は爆発を起こし、空気を震わせ、その衝撃が三人を叩いた。
煙が立ち上り、周りが見えない。
相手を確認できない。
だが、相手は倒れていない。俺の勘がそう囁いた。
気づけばもう駆け出しカッティングブレードを下ろしていた。
『ソイヤッ!』
『ミラクルスカッシュ!』
「セイッハァーーーーー!」
高エネルギーを纏った跳び蹴りが二人を直撃する。
再び煙が立ち上り、今度こそ立っていたのは一人だけだった。
あんな爆発してたけど大丈夫かな?
一応手加減したんだけどなぁ。
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