ラブホテルの経営
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第四章
「言うわ、じゃあコスプレをね」
「買って揃えるな」
「そうするわ」
「コスプレは色々あるがな」
「色々揃えることね」
「多くていいというかな」
むしろと言うのだった。
「多ければ多いだけな」
「いいのね」
「ああ、いい」
まさにと言うのだった。
「ここはな」
「コスプレね」
「ホテルの売りにしろ」
「そうするわね」
「色々買う様にな」
「そうするわ、じゃあ買う衣装をね」
コスプレのそれをと言う裕香だった。
「選んでいくわね」
「そうしろ、俺も相談に乗る」
「お願いね、今から」
「色々選んでいくぞ」
「わかったわ、衣装買うお金は普通にあるし」
それだけの余裕は裕香の家にもあるのだ。
「それじゃあね」
「ラブホテルだってな」
智和は真顔で言った。
「部屋あるだけじゃ駄目だしな」
「そうもいかないのよ」
これがと返す裕香だった。
「本当にね」
「そうだよな、やっぱり」
「もう変なことしたらね」
それこそというのだ。
「それでお客さん来なくなったりするし」
「そうした話もあるんだな」
「汚いとね」
部屋がだ。
「わかるでしょ」
「お風呂場とかおトイレは特にだな」
「そう、そうした場所が汚いと」
「もうそれだけでな」
「悪い評判が立ってお客さん来ないし」
「そうしたところは余計に奇麗にしないとな」
「そうそう、服やタオルだってね」
ホテルの方で用意しているそうしたものもというのだ。
「きちんとしてね」
「奇麗に整えていないとな」
「本当に駄目だし」
「ラブホテルも大変だな」
「ただしたい人達が来るだけじゃないのよ」
何がしたいのかはあえて言わない裕香だった、ラブホテルとなればもう言うまでもないことだからだ。
「だからね」
「そうしたことはしっかりしてな」
「宣伝もしてね」
ホームページ等でだ。
「そうしてね」
「それでか」
「そう、あとね」
さらに話す裕香だった。
「あんたが言った通りにね」
「営業努力もな」
「しないといけないし、ライバルのことも研究して」
「自分達は何が出来て何が出来ないか」
「そこまで考えてね」
そうしてというのだ。
「今もやって、それじゃあね」
「ああ、コスプレを揃えるか」
「そうするわ」
こうしてだった、裕香は自分の家が経営しているホテルにコスプレの衣装を用意することを決定した。両親にこのことを話すと快諾してくれた。これで正式に決定したが。
ここでまた問題が起こった、その問題はというと。裕香は智和とこの日も焼肉を食べつつ相談をした。
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