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ラブホテルの経営

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第二章

「お母さんに言ってみるわ」
「そうしたらいいな」
「ええ、色々揃えるわ」
「それだけで違うだろ」
「左右のホテルは何かとね」
「そういえばどっちも何で繁盛しているんだ、最近」
「お部屋リニューアルしたのよ、どっちも」
 裕香は智和にこう話した。
「最近ね」
「それでか」
「そう、かなりのお部屋をね」
「いい感じにしたんだな」
「ゴージャスで遊べる感じになって」
「その部屋が人気が出てか」
「そう、そしてね」
 そのうえでというのだ。
「どっちも繁盛してるのよ、もう相当な数のお部屋リニューアルしたし」
「それで繁盛してるか」
「そうなの」
 まさにとだ、裕香は智和にまた話した。
「どっちもね」
「部屋がどうかって大事だからな」
 智和もその話には納得した。
「ああしたホテルはな」
「もう出血覚悟でしたらしくて」
「その出血が当たったんだな」
「そうなの、それでもね」
「御前の方はか」
「そこまでの出血をしても」
 それでもというのだ。
「果たして見合うものが得られるか」
「賭けになるか」
「ええ、若し賭けに負けたら」
 そうなった場合のことも話す裕香だった。
「うちのホテルはね」
「潰れるか」
「そうなることを考えると」
「ちょっと、か」
「出来ないわね、どうしたものかしら」
 多くの部屋のリニューアルが出来ないならというのだ、両隣のホテルがそうした様なことは。
「本当に」
「そうか、じゃあさっき言ったが」
「お部屋を奇麗にして」
「コスプレも入れるか、あとな」
「あと?」
「左右のホテルのこと調べられるよな」
 智和は裕香に鋭い目になって問うた。
「それは」
「ええ、どっちのホテルもホームページあるし」
「御前の家のホテルもだな」
「あるわ」
 ホームページ、それがというのだ。
「しっかりとね」
「それじゃあな」
「ホームページで調べるのね」
「左右のホテルのな、そしてな」
「そして?」
「売り出し方を考えるんだよ」
 裕香の家のホテルのというのだ。
「どっちのホテルのこともよく調べて御前の家のホテルにないものを確かめて」
「左右のホテルにないものも」
「あれこれ調べてな」
 そうしてというのだ。
「やっていけばいいんじゃないか?」
「そうね、じゃあね」
「ああ、それじゃあ調べるか」
 ホテルのことをとだ、智和は裕香にまた言った。
「早速」
「そうね、じゃあネットでね」
「調べていこうな」
 それぞれのホテルのホームページを開いてだ、そうしてだった。
 裕香は実際に早速自分の家のホテルとそのホテルの左右にそれぞれあるホテル、つまり商売仇のことも調べた。するとだった。
 面白いことがわかった、それで智和と一緒にいる時に彼に話した。 
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