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真説魔法少女リリカルなのはエトランゼ改

作者:南條 綾
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1部 稀有な人生の始まり
2章 妖狐
   魔窟 さざなみ女子寮 終結

 ここの庭広いなと思った瞬間外の雰囲気が変わった。

≪綾様、結界が張られました≫

≪だなぁ、やっぱり≫

≪あの銀髪の女性、リスティさんです≫

≪俺が何であんなに警戒してるかわかるかティア?≫

≪リスティですよね。銀髪であなたが気を抜いてたとはいえ心を読む
転生者かもと≫

≪正解だ!神咲に何かあれば、なのはが悲しむだろう。久遠とすごく仲がいいからな≫

≪本当にあの3人の事になるとすごいですね。一目ぼれですか?≫

≪本当にゲスイぞ!兄貴分だからな。妹分が心配なんだろ≫

≪ですが喧嘩を買ったのはまずかったのでは?
相手の質問を普通に答えればよかったのでは≫

≪負けそうだから、相手の言いなりになるのは嫌だ。それは卑怯だ!
勝ち目はあるさ≫

 二人は木刀を持っている。

「おい、坊主最後に聞いておく。素直に神咲妹に近づいた理由を言えば何もしないぞ」

 二村がそう言った瞬間俺の姿はあいつらの目から消えだした。
俺は高速の動きをもって、ジャンプをして2Mの長身の槙原に攻撃をする

『銃弾 一刀両断』

 当たる瞬間、槙原の前に着物を着た男性が槙原の前に立ち身代わりになりやがった。
俺は着地と同時に後ろに飛び移る。

「耕助・・・戦うのなら俺も・・・」

御架月(みかづき)大丈夫なのか?」

「なんとか・・・霊体の僕にここまでやるなんて何者だい・・・」

「それがわからないから、真雪さんの案でやってるのさ」

 着物の男性は槙原の目の前で日本刀になりやがった。
神刀の一種か・・・これで相手が4人になった。

「御神流の人か?」

「御神流?聞いたことない流派だな」

 パワー自慢の槙原を倒せば、スタミナが少ない二村と転生者かもしれないリスティはなんとかなると思ったのだが、余計にピンチになりやがった。
リスティは多分転生者じゃない・・・
もし転生者だったら神の特典の能力が弱い
テレキネシスに雷攻撃、そのほか

 3人いるとこちらから攻撃が出来ない
二村も言うだけある。
攻撃技術だけならこいつの方が上だ。
多分今の俺よりも防御で手一杯なところをチェンジして、槇原の破壊力一点の霊撃込みの一撃を転がりながらかわすと、小石がすごいスピードで飛んできやがった。
直撃と思ったら、余計なことに俺の相棒が防御呪文を発動させやがった。

≪相手も異能者がいます。こちらも使わないとただでさえ不利なのにジリ貧ですよ≫

「助かったティア」

「僕と同じHGSか」

 そうリスティが言った瞬間背中から昆虫の羽みたいなのが6枚出てきた。

「なら手加減はなしだよ」

 また先ほどの連携だが、今度は上空から雷が俺に落ちてきやがった。
こんどこそヤバイ・・・まずは抵抗を高めないと
俺は目をつむり、衝撃に耐える準備に入った。
だが衝撃は来なかった。
俺の目の前には金髪の天使の羽を纏った女性が俺の前に立ちふさがって防御してくれた。

「まゆお姉ちゃん、耕助お兄ちゃん、リスティ何やってるの?
3対1なんて大人げない」

「・・・ち・・・か・・・さん」

「久しぶりって程じゃないね綾君」

 1か月世話になったおやっさんの所に何度か来たことがある女性だ

「なんでてめえが知佳を知ってやがる?
神咲妹と知佳に近寄ったわけを教えやがれ!」

 「宙空の住者 星々の子らよ
マナはこの地に汝らを招かん
疾く集い来たりて 我が敵を撃つ礫となれ」
 
 知佳さんが来てくれたので一瞬のすきに詠唱を完成させた。

「もう、てめえらがなんなのかどうでもいい、知佳さんには悪いが殺されかかって、おとなしくしているほど大人じゃない」

隕石雨(メテオスォーム)

 俺が力ある言葉を発すると一発の隕石が槙原たちを中心にして落とす。
本来は4つから8つなのだが、そんなに落としたらここらがすごいことになる。

「もう、綾君も攻撃的すぎるよ」

 隕石が落下中に知佳さんがそれの前に立って防御を展開させる。
ここで知佳さんに何かあってはおやっさんに悪い
俺は指を鳴らして隕石を消滅させた。
夜から続く戦いに俺はその場で膝をついた。
だが、目は俺の前にいる三人をにらみつける。

「知佳さんに何かあってはおやっさんに悪いが、まだやる気なら今度は落とすぞ!」

「そんな体力であんな大技が出来ると思わないんだが、いい加減お前のたくらみを言いやがれ!」

「みんなやめなさい!」

 知佳さんの大声でこの場の空気が壊れた感じになった。
どうしていいかわからずに震えていた神咲が尻もちをついて座っているから

「もう、私から説明するよ」

 そうして4人に知佳さんは説明を終え、今度は俺の方に来た。

「その攻撃的なところ直さないといつか命落とすよ」

「俺、売り専じゃないですよ、今回だってあっちが喧嘩吹っ掛けてきただけですし」

「それについては謝るよ」

「なんで知佳さんが?」

「私の家族だから、あっちがお姉ちゃんであっちがお兄ちゃん、えっと・・・本当の兄弟じゃないんだけどね、あっちがお兄ちゃんの娘さんで私の幼馴染になるのかな」

 そういえば知佳さんって二村って姓だったような・・・

「飯と酒」

「お酒はだめだよ。年齢的に」

「知佳さんも知ってるでしょうが実年齢は」

「それでも、今の君は9歳なんだから駄目だよ」

 寝ていた狐が今頃起きだし俺の方に近づきなついてきた。
おれも体力も気力もほぼ空でこの空気感じゃやる気がそがれた。
それからもう朝方なのだが、知佳さんを中心にして自分たちの紹介がてら話をして丸く収まった。 
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