転生とらぶる
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機動戦士ガンダム
2181話
連邦軍の上層部と繋がりを持った方がいいと判断したものの、では誰と? となると、難しい問題だった。
現在連邦軍を実際に動かしているのはレビルだが、そのレビルはだからこそ忙しく、俺達と会うような余裕はないだろう。……いや、もしかしたらシャドウミラーという事で望めば会えるかもしれないが、シャドウミラーやルナ・ジオンといった面々と直接会っていたという事が知られれば、それはレビルにとって大きなダメージになる可能性がある。
連邦軍にはしっかりとMSを開発して貰って、ジオン軍と戦って貰う必要があるのだ。
であれば、ここで下手にレビルの足を引っ張るのは止めておきたい。
「そうなると……正直なところ、これだ! という人はいませんわね」
俺の前で、あやかはハワイの太陽を眩しそうに眺めながら、トロピカルジュースを飲む。
ここは、ハワイの中でもシャドウミラーやルナ・ジオン用のプライベートビーチ。
そこで、現在俺はあやかと2人きりですごしていた。
俺とあやかの2人だけだからか、あやかの水着は非常に派手な……それこそ、水着ではなく夜の生活に使われてもおかしくないようなくらいに扇情的な水着だった。
スリングショットとか言うんだったか?
元々白いあやかの肌を、黒く布地が少ない水着が覆い隠している。……いや、覆い隠せていない、と表現するのが正し。
それこそ、あやかの艶やかさをより一層輝かせるような水着。
……完全にこの水着って、見る為の水着だよな。もしくはそっち方面での実戦用の。
少なくても、このような水着を着て海で泳ぐような事になれば、何がとは言わないが間違いなくこぼれ落ちる。
元々俺が知り合った時から、あやかのスタイルは中学生離れしていたが、それから高校を卒業して大人の女になり、そして数え切れない程に俺に抱かれた影響もあって、その身体はスーパーモデル顔負けと言っていい程のものになっている。
そんなあやかが、スリングショットという男の目から見ればこれ以上ない程に魅力的な水着を着てるのだ。
もしこの場に俺以外の男がいれば、それこそ色香に惑わされてもおかしくはない。
それだけの美というものを体現しているのが、今のあやかだった。
……そんなあやかに勝るとも劣らぬ美人だけを10人以上恋人にしてる俺は、世の男達にしてみれば、嫉妬されてしかるべき存在なのだろう。
「ちょっと、アクセル君。その、アクセル君に見せる為にこの水着を買ったのですけど、それでもこうしてじっと見られると……照れてしまいますわ」
俺にじっと見られて恥ずかしくなったのか、あやかの身体が薄らと赤くなる。
ビーチパラソルの下にいるのと、元々あやかの肌が白いから分かったけど、多分これは太陽の下に普通にいれば分からなかっただろうな。
そんな風に思いつつ、俺は謝罪の言葉を口にする。
「ああ、悪い。それで、連邦軍の件だが……本当にいないのか?」
「ええ。私の方に集まっている情報によると、レビル将軍が最適となってますわね。その部下にも何人か有望そうな人はいますが……」
あやかが言葉を濁すところから、恐らく何らかの理由でレビルの部下であっても接触しない方がいい相手なのだろう。
あやかが飲んでいたとのは別のトロピカルジュースを飲みながら、ならばどうするべきかを考える。
……トロピカルジュースが甘いのではなく甘酸っぱい、酸味を多く感じる味だった事に若干驚きつつ、その驚きでふと思いつく。
「なら、連邦軍じゃなくて連邦政府の方はどうだ?」
一応、本当に一応、それこそ建前ではあっても、連邦軍は連邦政府の管轄下にある。……という事になっている。
そうである以上、そちらから手を回してみるのもいいのではないかと思ったのだが……
「駄目ですわ。現在の連邦政府に揃っている政治家は、主要な人物と言える人がいませんもの。それこそ、小勢力が幾つも集まっているという感じで……こういうのも、群雄割拠と言うのでしょうか?」
「戦国時代だな。まぁ、コロニー落としの影響とか、ジオン公国の独立戦争の件とか、色々とあるし、そっちも関係しているんだろうけど」
絶対民主主義と揶揄される連邦政府だけに、その辺りがどうなるのかは純粋に興味深い。
一応連邦政府は、クレイドルまで使節団を送ったりしてるし、何もしてないって訳じゃないんだけどな。……まぁ、その使節団のメンバーが馬鹿な真似をして、ルナ・ジオンに大きな借りを作る事になってしまったが。
「ええ、そうですわね。だから、やはり接触するのであれば連邦軍の方が良いと思いますわ」
「けど、レビルが無理で、その部下も無理なんだろ? だとすれば、誰に接触する?」
そう尋ねると、あやかは少し考え……やがて口を開く。
「そうなると……ゴップ大将はどうでしょう?」
「……ゴップ?」
あやかの口から出された言葉に、この世界に来てから色々と調べた内容を思い出し……その対象となる人物が誰なのかを知り、え? といった疑問を抱く。
ゴップ。連邦軍の大将という地位にいるのだが、とてもではないが有能な軍人というイメージからは遠い。
少なくても、俺の集めた情報の中ではそうなっている。
また、ジオン軍に所属していた時に聞いた話では、ジャブローから出てくるような事もなく、ジオン軍……場合によっては連邦軍の軍人からも、ジャブローのモグラとして嘲笑されてるとか何とか。
実際にゴップが噂されているような無能であるのかどうかは、俺には分からない。
分からないが……それでも、とてもではないがレビルのような有能さを持っているようには思えなかったのだ。
だが、そんな俺の言葉にあやかは首を横に振る。
……その際にビーチパラソルの陰から出た金髪がハワイの太陽に煌めき、スリングショットで覆われている豊かな双丘も柔らかそうに揺れて俺の目を奪おうとしてきたのだが……取りあえず、何とか意思の力で目を奪われるのを回避する。
「アクセル君、ゴップ大将は今のような時には色々と評判が悪いですが、実際には有能な軍人ですわよ。どちらかと言えば軍政家とでも呼ぶべき能力を持っている人物です。それに、補給に関してはゴップ大将が任されており、そのおかげで地球上……いえ、宇宙においても連邦軍が物資不足になるようなことには、今のところなっていません」
「……言われてみれば」
戦争というのは、かなりの物資を消耗する。
人間だけが戦うのであっても武器や食料、水、それ以外にも様々な物を消費するのに、そこに戦車や戦闘機といった機体が混ざってくれば、その消耗はもの凄い事になる筈だった。
ましてや、MSを相手にかなり負け越している連邦軍としては、消耗品以外に破壊された機体も補充する為に運ぶ必要が出てくる。
それが地球上のあらゆる場所で行われ、宇宙においても地球程ではないが、遭遇戦という形で行われている。
それを考えれば、連邦軍がこの状況で補給物資不足になっていないというのは、かなり大きい。
……シャドウミラーの場合は、それこそシステムXNを使った転移技術があるし、俺の空間倉庫という手段もある。
だからこそ、ゴップがそこまで有能だという事には気が付かなかったのだが……
「なるほど。ゴップは有能、か」
「ええ、少なくても政治班の認識ではそうなっていますわね」
俺の言葉にあやかはそう告げる。
そこに疑念の言葉といったものはなく、あやか本人もゴップを有能な人物だと、そう思っているのだろう。
連邦軍では侮られているゴップが、実は有能か。
いやまぁ、本当に全員から侮られているのなら、それこそ大将なんて階級にはなれない以上、連邦軍の中にもゴップを認めている者はいるのだろうが。
「政治班の見立てでは、レビル将軍が復帰してMS開発について取り組んでいる最大の理由として、ゴップ大将の存在が原因ではないかと判断していますわ」
「……そこまでか」
有能だとあやかが言うからには、ゴップは間違いなく有能なのだろう。
だが、あやかが説明した内容は、俺が考えていたよりも遙かにゴップが有能であるという事を示している。
考えてみればレビルだけが有能であっても、連邦軍という組織の巨大さを考えれば、当然のようにレビルだけで連邦軍全体をどうにか出来る訳がない。
それが可能となっているのは、ゴップの能力のおかげという事だろう。
「それにしては、ゴップの評判が散々だけどな」
「そうですわね。ですが、前線で戦っている兵士にしてみれば、ゴップ大将が幾ら有能であっても、ジャブローから出てこないというのは大きいのではないでしょうか」
「……実際に、ジオン公国の独立戦争が起きているからこそ、余計にそう感じてしまう訳か」
「はい、残念ながら」
あやかが少しだけ物憂げな様子なのは、ゴップと自分を重ね合わせてるからか。
政治をやっているという意味では、あやかも同様だ。
ましてや、シャドウミラーは傍から見れば軍事独裁国家といった国で、軍事力と技術力に特化している。
そういう意味では、やはりゴップと多少は似た立場と考えているのだろう。
ったく。
俺は飲んでいたトロピカルジュースを置くと、あやかの側に行ってその身体を抱きしめる。
俺もあやかも水着姿……それもあやかの水着がスリングショットという派手な露出の水着姿だけに、当然接触する場所は水着越しではなく、皮膚同士になる。
「ちょっ、ちょっとアクセル君!? こんな場所で一体何を!?」
俺に抱きしめられるというのは、それこそ夜であれば毎晩のように……いや、毎晩行われている事なので、本来ならそこまで恥ずかしがるような事はないだろう。
だが、それはあくまでもホワイトスターにある俺達の家の寝室だからにすぎない。
それがこのような外で抱きしめられるような事になれば、あやかが混乱してもおかしくはなかった。
俺は腕の中で暴れるあやかを抱きしめ続け、落ち着かせる。……まぁ、その滑らかな肌と柔らかさを堪能していたと言われれば、それはそれで否定出来ないのだが。
ともあれ、そんな風にしてあやかを抱きしめ続けていると、やがてあやかも俺の腕の中で暴れるのを止めて、そっとこっちに身体を預けてくる。
そうして5分程が経ち、あやかは俺の腕の中で落ち着いた様子を見せる。
「落ち着いたか?」
「え、ええ。その……ありがとうございますわ」
腕の中で感謝の言葉を口にするあやか。
あやかにしてみれば、この状況で感謝の言葉を口にするのも恥ずかしそうではあったが。
ともあれ、俺はそんなあやかの様子に、抱きしめていた状態から解放する。
「あ……」
あやかの口から、若干寂しそうな声が聞こえたが……それは、今晩の為にとっておいて貰うとする。
「連邦とシャドウミラーは、違う。連邦軍ならともかく、俺達シャドウミラーの中で政治班の面々に感謝をしていない奴なんて、いないさ」
これは励ましでも何でもなく、純然たる事実でしかない。
シャドウミラーの人数が少ないからこそ、皆がその思いを共有出来ているのだろうが……政治班が自分の限界を超えるまで仕事をし、1時間だけ魔法球の中で休憩し――実際には48時間だが――ては、また別の仕事に向かうといったことを何度となく繰り返しているのを、シャドウミラーのメンバーであれば全員が知っている。
それこそ、シャドウミラーの中で最も忙しい部署はどこかと言われれば、ほぼ間違いなく政治班がトップになるだろう事は間違いないくらいに。
……シャドウミラーの中で動きが活発な部署はと聞かれれば、技術班も出てくるのだが……技術班の場合は、半ば自分達の趣味で働いている感じだしな。
自分の趣味を仕事にするのは止めた方がいいという話をたまに聞くが、技術班に限ってはそれは例外らしい。
寧ろ、自分の仕事だからという事で、余計に研究に熱心になっていたりする。
「ありがとう、アクセル君」
そう言いながら、あやかは俺の腕の中で顔をこちらに向けてくる。
その瞳が潤んでいるのは……俺の言葉に感動したというのもあるだろうが、やはり今の俺とあやかの状態が関係しているのだろう。
「他の皆もだけど、アクセル君にそう言われたことが、私にとっては一番嬉しかったですわ」
そう言い、そっと目を閉じるあやか。
あやかが何を希望しているのか、それは俺も考えるまでもなく理解出来る。
一応、といったように周囲に誰もいないのを改めて確認すると、俺はあやかをより強く抱きしめ、距離を縮める。
それで縮んだ距離はそれこそ数cm程度のものだったが、それでも俺達にとっては十分で……俺は、目を閉じたあやかの唇に、そっと自分の唇を重ねるのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:235
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1435
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