魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築
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10部 地球
2章 サウスタウン
復活の狼
先ほどまでと違いオーラという感じが出ている。
気を抜いたら一瞬にして追いやられてしまう感じだ
気合は入ったようだが、本当に急所に攻撃が出来るか確かめてやる
俺は軽くジャブをしながら牽制をしながらのストレート
テリーは俺のジャブを手ではじいて回避をしやがった
そしてストレートをしゃがんでかわしやがった
まずい!
上下逆さになって錐揉み上昇しながら両腕を広げて攻撃しきた。
『ライジング・タックル』
今度はしっかり俺の顎を狙いながら上昇してきやがった。
俺は体が流れていたので、ストレートを戻す瞬間肘落としをしてテリーの攻撃を防いだ
テリーの逆さ錐揉み脚と肘が当たり、その衝撃を耐えるのではなく、
俺もその運動に逆らわずに飛び上がりバク転をして距離を稼いだ。
「いった~」
「相変わらずの反射神経だな!」
俺はもう考えもせずラッシュをかける
俺の攻撃はテリーのガードを崩せず
テリーの攻撃も俺の防御を崩すまでにはいかなかった。
たまにお互いの攻撃は当たるのだがクリーンヒットにはほど遠かった。
「ちっこんなに苦戦するんなら復活させるんじゃなかったぜ!」
「よく言うぜ、戦い無くして生きていられないくせに!」
「お互い様だな」
俺のパンチと同時にテリーのパンチが放たれ
お互いがそれを受ける。
「それよりいいのか、こんな戦いをあの子たちに見せて」
「仕方ないさテリー、これも戦いの側面の一つさ
競技選手ではこんな戦いは無いからな
まぁジョー兄は除外だけど」
「確かにな、ジョーは毛並みが違うな」
そういいながらまた殴り合いを始めた。
俺はテリーの力を見余ったのかもしれない
そういえばタン大人が言ってたっけ
弟子の中で心ならテリーの親父さんジェフ・ボガード
一番強かったのがギース・ハワード
だけど底なしの資質ではテリー・ボガードだって・・・
俺もリミッターはかけてるとはいえ、先ほどとは違って本気で行っているのに倒しきれない
本当に楽しいよテリー!
「綾ちゃんが久しぶりに・・・」
「そうだねなのは、綾が久しぶりに心から楽しんでるよ」
「うん、私といるときは幸せそうだけど、いつも影を追っている感じがしてた
中学まではそんなことなかったのに、この世界に帰ってきてからずっと抑えていたのが解放されてる感じ・・・」
「なのは」
「なんか悔しいなって」
「そうだね、でも」
「うん、通常で幸せにできるのは私だと思ってるよ
それは自負してるの・・・でも・・・
やっぱり綾ちゃんは戦う人なんだって思えてきちゃった」
「やっぱり綾もそうだけど、それに対抗してるテリーさんって本当に強いね」
「でも、そろそろ決着の時かな」
「そうだね」
「行くぜ綾」
テリーがそう言った瞬間足元から風を纏い
竜巻を装備しながらこちらに襲い掛かってきた。
これは約14年前にギースを倒した八極聖拳最終奥義
『波動旋風脚』か
だが・・・
暴風の様に襲い掛かってくる
風が、テリーの攻撃か
俺はそれらが当たる瞬間に回避した
見ているものは消えた感じだろう
俺のオリジナル歩法『刹那』
武技言語使わず使ったので体が悲鳴上げてやがる
本当に恭也義兄さんや美由希義姉さんはよく似た神速を何気もなしに使ってやがる
テリーの動きが止まった瞬間に俺はテリーの正面懐に入り腰を落として正拳突きを入れる
俺の格闘技必殺の『覇王拳』
その完全版
震脚と寸勁を取り入れた渾身のお手本通りの正拳突き
その威力はテリーが跪きながら血を流している
俺は残身を残しながらテリーの方を見る
勝利コールをもらった瞬間俺もふらついた瞬間
何かにもたれかかった
横を見るとなのはが肩を貸してくれてた。
「ありがとなのは」
「お疲れ様だよ綾ちゃん」
そう言った瞬間テリーも起きだして座り込んだ
「俺の負けか」
「今回はね、でも次も勝つよ」
「ありがとうな」
「何のこと?私は8年前のリベンジをしたかっただけ
そのついでだよ」
「言ってくれるな、今できる本気で戦ってくれたありがとうな」
「こちらこそ、楽しかったよ」
「俺もだ」
俺はなのは肩を借りながらみんなのところに戻った。
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