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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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10部 地球
2章 サウスタウン
  狼が眠っている

 なのはと俺が驚いたのは
パオパオカフェでヴィヴィオとテリーが戦っていたからなのだが、
何かがおかしい
よく見ているとなんコンマだけどテリーの攻撃が遅い
俺たちはフェイトの所に向かった

「綾用事は終わったの?」

「終わったけれど、何してるの?」

「止めたんだよ、話の流れでこうなってる感じ」

「パオパオカフェだから良いけれど・・・戦況は?」

「テリーさんの2連勝」

「今3戦目だから疲れてるのかな?」

「テリーさんの調子が悪いこと」

「気づいてた」

「綾が中学生の時に戦った時より遅い感じがするの
コンマだけど、さすがに3戦目だとヴィヴィオも研究してるから
対処してくるよ」

「流石文系少女だけど・・・」

 俺はこの戦いをじっくり見ていて気付いた。
テリー自身本気で戦ってる
実際はつもりだけど、何かが引っかかって鈍い感じ

 戦いも佳境に入りテリーのボディフックをかわしたヴィヴィオが
必殺のアクセルスマッシュのカウンターが当たり
テリーが後ろに引いた瞬間
ヴィヴィオはまっすぐに自分の必殺技を出した
アクセルスマッシュの2連打
その一撃目をテリーはガードして
二撃目を一歩踏み込んでのショルダーチャージ
ジャンプしながらのアッパーで相手を浮かせた。
テリーもそのままジャンプをして、パワーダンクのモーションで下降して、
着地と同時にパワーゲイザーで追撃した。
ヴィヴィオはそのまま当たり気絶をしている
ハイアングルゲイザーね
テリーの必殺技の一つなんだが
帽子をズボンではたきかぶり直した。

「綾、良いファイターたちだな」

「ん、いい選手たちだよ
テリー何かあった?」

「なんでだ、調子悪いように見えるかい?」

 自覚症状なしかどうしたもんか

「そんなに俺のことが心配ならいっちょやるか?」

「そんなに疲れ切ったんじゃいい勝負ができないから、夜でどう?」

「あぁ、綾の心配を取り除いてやるぜ」

「そう願いたいね」

 俺はリチャードにホットドッグを注文して、みんなに質問した。

「戦ったのはヴィヴィオと誰?」

 アインハルトとミウラが手を上げてくれた

「すごく強かったです
僕は一戦目でしたけれど、なんか読まれてた感じがしましたが
次は勝てる気がします」

「私も負けて悔しいですが、次は勝てると思います
ジークさんの方が強い感じがしますが、
こういっては失礼ですが、
綾さんがなぜここまで進めるのか少し疑問なんです」

「ヴィヴィオは?」

「私もミウラさんやアインハルトさんと同じだよ」

「やはりね。最初っから見てたフェイトは?」

「ん~さっきも綾には言ったんだけど8年前の方が強かった気がする
あの時綾ほとんど手も足も出なかったしね
一撃は入れたけど」

 今の強さしか知らないミッド組は驚いてたけれど
テリー・ボガードは強い
伊達や酔狂で伝説の狼の異名はつかない
ギース・ハワードをはじめ
闇の帝王と呼ばれてた ヴォルフガンク・クラウザーを倒し
闇の商人R ルガール・バーンシュタインを倒したテリーがこんなものではないと俺は知っている。

「みんなのその言葉覚えておいて
本当のテリーを見てもまだそのセリフが言えるのかをね」

「綾ちゃんはテリーさんを信じてるんだ」

 俺がそう言った瞬間になのはがそう聞いてきた。

「当たり前でしょなのは、俺は8年前の屈辱を忘れてないよ」

 パオパオカフェでの戦いを見ながらの説明を俺はしていた
ミッドの格闘より多種の武術があるから俺が知る限り教えたりする。
リチャードには夜のメインで俺とテリーの勝負をお願いした。
オッズはびっくりした3倍対50
テリーが3倍で俺が50だった。
俺は格闘大会にあれから出ていないので仕方ないのかも

 夜となり俺は舞台に立った。 
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