転生貴族の銀河
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第三十七話
前書き
遅くなりました。
リアルのごたごたありまして<m(__)m>
リヒテンラーデ候に解放され、屋敷に戻りシャワ―を浴び湯船に浸り疲れを癒し..
「若様、ワインです」
「ん!ありがとう」
ロルフは久しぶりの自宅に違和感を覚えていた。
何故か?
日々暗殺スキルの磨きに精を出し、心も暗殺者に近づいていたのであった。
中途半端と言えば良いのか悪いのか?
普通の生活に急に戻り心の整理がつかないロルフであった。
「ロルフ様、三長官が作戦会議が止まり困っています」
「そうか.....」
それはそうか、何日立ったのか分からんが?
明日には顔を出すか、だが今の俺では作戦を駄目にするな兵士の命を何とも思っていないだろうし。
焦りは禁物だ。ここで焦り部下に余計な被害を出す訳にはいかない、絶対にだ。
ロルフはソファーで一人考え込んでいた。妻二人はパウルから数日は静かに一人で落ち着かせて欲しいと深く頭を下げられては何も言えず遠くから心配げにみていた....
帝国内の兵士は近い内に始まる統一戦争に参加する。
そして兵士を一人でも多く故郷に返す事だな....
「おいおい、聞いたかよ帝国が本気で進攻してくるって話だぞ」
「聞いたよ、帝国軍需品が値上がりして来てるらしいぞ」
「本当の話だったんだな.......」
「「「「「「信てなかったのかい!!」」」」」」
「うん」
「アホかお前はよ、俺達はもう既にフェザーン経由で金を掛けてるぜ」
「うっそ~」
「本当だ、もう既に掛けた金が五倍になってるしな」
「俺の息子は軍を退役して三日後には此処に故郷に戻って来る。田舎で暮らしてもいいだろうな」
「それも良いな、農業お悪くないな。」
「俺もそれに参加していいかい、大学の専門が農業だったしな」
「お前さんは幾つだったかな?」
「37だ」
「良いのか?」
「軍役も終わったしな、少佐で退役して子供もまだ10歳だ田舎で余生を....牛に豚に羊にスッポンの養殖や民間に嫌!
市民の生活に直接関係する生活もいいだろう」
「最後の何故のスッポンはなんでだ?」
その場の全員が気になっていた。
「俺が大好物だからだ以上」
「俺は同盟領の穀物関連の株に投資したな」
「「「俺もだ」」」
「全員が投資してんだな」
そして一人を残し全員が彼を見ていた。
「何だよ、今から投資すればいいだろうが」
「遅いぞ」
悲しそうな目で彼を見つめた。
所変わり
「そう言えばアレックス・キャゼルヌの引き抜きに成功したぞ。」
「本当かよ、何やったんだ?」
「別に今の待遇よりも倍以上良い条件で家族にも良い条件だしな」
「帝国の本気の進攻作戦をさり気なく流したので家族も心配になったんでしょう、暗殺未遂で思いの外入院が長引きそこに好条件の民間の引き抜きですからね」
「本当に良かったよ、一番無理と考えていたんだがね。」
「半年後には能力給でまた給料アップでしょ」
「そうだ、能力さえ有れば我が社は倍々ゲームだからな」
「俺達の功績もこれでアップだ」
盛り上がり皆で飲みに出方とかなんとか......
同盟領
「帝国の進攻作戦の話聞いたか?」
「あぁ~そうみたいだな、でももう既に帝国は準備は出来ているだろうな」
「そうだろうな、この話が漏れて来た!....か!」
「そうだ、わざと漏らしたかで話は全然違うな」
「.....何故だ?」
「「「「「?」」」」」
「お前さん一応士官候補生だよな?」
「士官学校の候補生か?」
「そうだよ、なんだよ俺は数字には強いが他は全然なんだよ悪いかよ」
と!一応は自分の適性を知っていた。
「そうか、補給や数字には強かったよな。成績はトップクラスだしな」
と、皆が彼の事を再度理解し機嫌をとっていた。
それでも彼は今後の帝国との戦いでその能力を開花させるのであった。
アレックス・キャゼルヌの代わりになりえる存在にだ。
オーディション
「酒は美味いし平和が此処にあるのに.....胃が痛いのはなぜだ?」
「胃が痛いのですか?」
「身体も熱っぽいかな?」
「.....まさか!」
「ん?」
「食事です、暗殺の訓練場で毒を飲み今この瞬間にもしかして身体が毒を消そうとしているのかと...」
「前にもあったな、明日は動けんかも知れない...」
「三長官には私から伝えます」
「すまんが頼むよ」
疲れ切ったロルフはそのままベットで眠りに就くのだった....
次の日から三日間程熱が40度に上がり、本人は普通にしていたが妻達や執事に寝てるようにとドヤされたのだった。
部屋に鍵を閉め、隠していた酒を飲みながらパウルの帰宅を待っていたのだが.....
軍務省
「.....と、ですので十日間程下さい」
「ロルフは大丈夫なのか?」
三長官がパウルに詰め寄り、息が臭いと思っても口に出さないパウルであった。
「大丈夫ですが!この話は帝国の裏の話です....間違っても口外無用です」
「分かっておる、口外すれば我らとて暗殺の対象になるのだろう」
三長官はまさか!
噂の暗殺者の.....皇帝の影と呼ばれている存在にゾクリと背中に汗を流していた。
ロルフの計画書を持参したパウルはそのまま書類を渡し帰宅の途に着いた。
計画が作戦に移るまでに時間が掛かるがしかし、既に同盟領では穀物の値段が5倍以上に値上がりし国民生活が脅かす程に異常な値上がりを続けていた。
作戦の一部が発動し同盟領内に地味だがジワジワと締め付けていた......
次話に続く
後書き
遅くなりました。
次話も書いていますが中々に難しいとでもアドバイスのお陰で光が見えて来ました。
稀代の投資家、帝国貴族の3男坊に転生を読んでとても面白かった。
次話が楽しみで自分も頑張らなければと思い、そして?
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