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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第百三十二話

『始まりのラボ』にて。

「さて、じゃぁアキちゃんとすーちゃんのISのテストしよっか」

昼過ぎ、束はスコールとオータムを連れ、地底湖に来ていた。

そこにはトレイターが鎮座している。

「じゃぁ、すーちゃんからね」

「わかったわプロフェッサー。でもこれを着たままでいいのかしら?」

スコールの格好は金色のドレスだ。

平時でもこの格好なのは彼女の体の事情などがある。

「ああ、大丈夫。制限解除してあるから」

スコールがオータムから離れる。

「来なさい」

スコールがガ・ボーに来いと言ったが、何も起こらなかった。

代わりにウィンドウが一枚開いた。

<IS-ガ・ボーを起動する為には以下のパスコードを詠唱する事が必要となります>

「プロフェッサー。これって嫌がらせ?」

「いっ君に聞いてよ。私はなーんにも聞いてないし」

スコールはため息を吐きながら詠唱する。

「『我、神より賜りし黄金の槍を纏いてかの血を護らん』」

<IS-ガ・ボー 起動>

スコールの全身が黄金の装甲に包まれる。

フルスキンタイプだ。

顔はバイザー式で緑。

背中にはm丸みを帯びた翼のようなユニットと緑の粒子を吐き出すコーンスラスター。

その姿はMSアルヴァアロンそのものだった。

「ふーん…。コレが私の専用機ねぇ…」

「IS-ガ・ボー。ケルト神話の黄金の槍がネーミングの元だね」

スコールは手を握ったり屈伸したりしてみた。

「すごいわ…全く動きが阻害されない…」

肘も膝も十分曲がり、肩の装甲も邪魔になっていない。

「すーちゃん。武装は?」

束が言うとスコールはその手に2丁の銃を握った。

「GNビームライフル。あとはビームサーベルだけみたいね」

「成る程成る程。元兵士の君にはごちゃごちゃ着けるよりはそっちの方がいいかもね」

「それと…。背中にクラビカル・ウィングって表示があるのだけど、この翼も武装なのかしら?」

「だから知らないってば。マニュアル読んでよ」

スコールとオータムのISに関して、束は本当に関わっていない。

一夏が気を回した結果である。

「じゃぁ、次はアキちゃんいこっか」

「あ、ああ。わかったぜプロフェッサー」

オータムが式句を詠唱する。

「『我、神より賜りし深紅の槍を纏いてかの血を護らん』」

<IS-ガ・ジャルグ 起動>

オータムの体が紫の装甲に覆われる。

フェイスマスクはツインアイで、額には横に引かれた線状のサブカメラ。

両肩はシールドを着けたようなモーニングスター型の球体。

鉤爪のように鋭い指にナックルダスターのようなパーツ。

肘にも放出口があり、両腰には翼にも見えるユニット。

ガラッゾにスローネのファングホルダーを無理矢理くくりつけた、と一夏ならば形容するだろう。

「なんか、刺々しいね」

「そうね…」

束が呟き、スコールが相槌を打つ。

「コンセプトが全領域対応型らしい。
それとスコールが前衛、アタシが後衛ってフォーメーションが理想ってマニュアルにはあるぜ」

「あら? 普通逆ではないのかしら?」

スコールの目がガ・ジャルグの刺々しい両腕に向く。

「どうやらアタシはマドカの直援らしいぜ。
懐に入られた時の保険って奴だな」

「いっ君は心配性だなぁ…」

束はそういいながら、ガ・ボーとガ・ジャルグのスペックを見る。

「あー…成る程。うん。いっ君少し自重しようか……」

束がスコールの後ろに回り込み、背中を見る。

コーンスラスターと2つの円筒が逆三角を描いている。

クラビカル・ウィングのハードポイントである円筒が異様に大きい。

コーンスラスターと同じくらいの大きさだ。

「ガ・ボー。クラビカル・ウィング格納。
バーストモード形態へ移行」

束が言うと、ガ・ボーのウィングが収納され、付け根の円筒が変形した。

円筒の外装が解放され、中からGN粒子が溢れだす。

「成る程。ウィングのハードポイントにツインドライヴ。コーンスラスターは補機件フェイクか。
GNドライヴ、定位置へ。
バーストモード形態終了」

ハードポイントの外装が閉じ、元の形に戻った。

「説明してくれないとわからないわプロフェッサー」

「いや、説明の必要はないね。この機体が何れだけの技術で作られてるかを君達に言っても無駄だよ」

ムッとするスコールを他所に、オータムの背後に回る束。

「なんせ私ですら完全には理解できてない技術だからね」

束がガ・ジャルグのコアファイター部分に手を添える。

「ガ・ジャルグ。バーストモード形態へ移行」

ガシャっとガ・ジャルグの背部ユニットの装甲が開く。

「こっちは直列ツインドライヴか…。
バーストモード形態終了」

装甲がとじて、元の形に戻った。

「あーあ。まったく妬けちゃうなぁ。
これ白騎士より強いじゃん…」

束の呟きにスコールとオータムが驚愕する。

「まーちゃん、愛されてるなぁ」

とはいえ、束が真に円香に嫉妬する事はない。

束にとっても円香は妹や娘のような存在なのだから。

狂ってはいても、愛情を失ってはいないのだ。

「本当なら、ここで実戦テストする予定だったけど、その二機で暴れられたらここが崩壊するから慣らし運転したら帰ろっか」










一通り動かし、三人が帰ると夕食時だった。

「おかえり!束お姉ちゃん!スコール!オータム!」

とてとて、と円香が束に抱きつく。

「ただいま。まーちゃん。待っててくれたの?」

「うん!」

ニパッと笑う円香は、三人にとって何よりも守るべき対象だった。
 
 

 
後書き
ガ・ボー
メインデザイン アルヴァアロン
メインカラー ゴールド
使用者 スコール
主機GNドライヴ三基※ツインドライヴ一対と補機。
本体の武装はGNビームライフルと結合式GNビームサーベルという簡素な物だが、フルスキンタイプ故に元兵士のスコールには扱いやすい。
またビームサーベルは刀身を調整してナイフにできる。
一見原作のゴールデンドーンより自由度が低いが、クラビカル・ウィングで粒子を制御するので実際はゴールデンドーンより汎用性が高い。


ガ・ジャルグ
メインデザイン ガラッゾ
メインカラー ダークパープル(アニメIS アラクネと同様)
使用者 オータム
主機 GNドライヴ二基
※本体コアファイター部に直列ツインドライヴ一対。
ガ系MSの装備を全乗せした機体。
武装が多いのはスコールの後衛で円香を直接守るため。
GNフィールドジェネレーターはガラッゾの元デザインから変更して両肩に装備されており絶対的な防御力を誇る。
出力の大部分をフィールドに回すよう設計されており、一夏が円香を大切にしすぎている証拠と言える。
指部ビームサーベル
腕部GNバルカン
肘部GNビームカッター
GNメガランチャー
GNビームサーベルファング(スローネ型)
GNヒートサーベル(ファングとは独立) 
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