レーヴァティン
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第六十七話 宗教都市その十三
「そもそも」
「ああ、よくテレビに出て来る騒がしいな」
「それで他人の悪口だけ言う女なんてな」
「俺も嫌だな」
久志も結局はこの結論に至った。
「勿論こっちの世界で旗揚げしてもな」
「家臣とかには欲しくないよな」
「願い下げだよ」
赤ワインを一口飲んでからだ、久志は正に答えた。
「あんな連中はな」
「そうだろ、あんまりにも酷いからな」
「人間としてな」
「屑過ぎるからな」
「他人には厳しくて自分に甘過ぎるだろ」
ああした野党の女性議員で騒がしい面々はとだ、久志は言った。何故かこうした議員が野党側で目立つからか。
「しかも言ってる中身が無茶苦茶だしな」
「政治家としての能力はどうだ」
「無能極まるだろ」
久志は一言でばっさりと切り捨てた。
「どいつもこいつもな」
「大抵そうした奴ってショートヘアなのは不思議だがな」
「ああ、髪の毛短いよな」
「そうした馬鹿女議員はな」
「あれ面白い特徴だな」
「それで言ってることは同じだろ」
彼女達もそれはというのだ。
「そんな連中は女でも何でもな」
「いらない連中だな」
「けれど有能だったらな」
逆にとだ、正はこのことに話を戻した。
「女の人でも誰でもな」
「それに相応しい地位にいるべきか」
「それが世の中をよくしていくからな」
「適材適所か」
「能力面でもな」
「よく有能な働き者や無能な怠け者と言うけれど」
留奈はこの言葉を出した、見ればパエリアの中のパプリカを食べている。これも実に美味く出来ている。
「その下がいるのね」
「一番下は無能な働き者だよな」
「けれどこの無能な働き者ってね」
どうなのかとだ、留奈は久志に話した。
「その人の向いている分野に置いたらいいでしょ」
「今いる分野で無能ならか」
「そうしたら有能な働き者に変わるじゃない」
「ああ、向いている仕事にも熱心に働くからな」
自分の向いていない仕事にも熱心に働くだけでなくというのだ。
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