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【シェアワールド】ユア・ブラッド・マインー新約・魔鉄文明英雄譚ー

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前書き
 この回には、本作における裏設定や、ネタバレが含まれる場合があります。ご注意ください。 

 
・皇帝ラバルナは侵略型のカセドラル生命体、即ちハッティと出逢ったことがある。ラバルナはカセドラル生命体がマテリアルを支配する未来を回避するため、彼らが侵略してきた際に団結して対応するための「人類統一」を目指した。
 ラバルナは志半ばでカセドラル生命体による暗殺(件の発火事故)を受けたが、実際は既に『既存観念への侵略』を用いて新たな肉体を用意して有り、ヘルメス・バルタザールの手によってそれを使用し現代に蘇生、再統一を目指す準備がある。

・近い将来、カセドラル生命体によるマテリアルへの侵略が始まる。だがそれは後述の通り、あくまでも「近い将来」であり、魔鉄暦30年前後を舞台にするならばまだまだ先の話である。

・星詠みの国の真の目的は「いつか訪れるカセドラル生命体によるマテリアル侵略の時のために、彼らの顕現に必要となる『情報』を記録すること」。『星の図書館』は魔鉄器などではなく、その姿を基軸として顕現したカセドラル生命体である。
 実は国民たちは鉄脈術など使わずとも予言、即ちカセドラルへの接続が可能である。鉄脈術を使用した方がより効果的であるからそうしているだけで。

・即ち、星詠みの国は本来、人類の敵である。

・ただし現在その役割は事実上忘れ去られており、その事実を知っているのは「人類によってこの世界が滅びる未来を六種類垣間見、このまま人類が存続した場合、その事実を覆すことができないこと」を悟ったネブカドネザル七世と、その契約者たる六人の魔女たちだけである。

・実はライオニア(LIONIA)の国名の由来は『ラバルナ(L)イン(I)アザー(O)ニュー(N)イデアル(I)アドミニストレイター(A)』である。事実上世界を支配するに足りる力があるにも関わらず、金の力で他国を屈服させないのは、この国家の真の目的が「ラバルナの復活」にあるためである。その事実を知るのはヘルメス・バルタザール――その名の通り、ギリシア神話の神格『ヘルメス』のデータを基軸とし、エウリュディケ現象によってラバルナ帝国の降霊型ブラッドスミスが呼び出してしまった、そして皇帝ラバルナの忠臣として彼に仕えた、一柱のカセドラル生命体のみである。ヘルメスはカセドラル生命体におけるマテリアルへの支配に反対する立場の存在であり、ラバルナに協力して彼らに対抗する手段を模索していた。

・カセドラル生命体の中には、マテリアルの侵略・支配を企てる勢力がいる。彼らはこれまでにも何度かマテリアルに侵攻してきたが、その度に人類に追い返された。なお、アンジェリカ・マナウィダンはこのカセドラル生命体撃退の光景に立ち会った事がある人間であり、その際の研究から三層世界論を提唱した、という経緯がある。
 *この勢力は現在もマテリアルの侵略を計画しているが、まだ実行に移すにはかなり時間がかかる模様。少なくとも、魔鉄暦30年を舞台にするならば、彼らと戦うことは無いだろう。


・マリア・アンナ・ラバルナは、ラバルナが『復活』した際にその契約魔女として彼の鉄脈術をこの世に蘇らせるための人物である。ラバルナは魔鉄暦30年の12月に、ヘルメス・バルタザールの策略によって復活、彼がかつてアンナと共に使った、『既存観念の侵略』を司る鉄脈術『天地侵略、汝覇道の神なれば』の効果によって、「ラバルナに従う」という行動観念を刷り込まれたマリアと契約。再び鉄脈術を発動させ、上記の人類統一の目的を達成するために二度目の世界征服を開始する。
 
 マリアの「復興宣言」とはこれによって洗脳された彼女が放ったものである(皇帝ラバルナは自身を『新たなラバルナ』であると位置づけており、『本人』として振る舞うことはない。あくまで新時代の皇帝はマリアであり、自分はその契約者として振る舞う)。
 *この際の侵略は阻止されるだろう。今のマテリアルは、ラバルナの統一など必要なくとも、十分に動くだけの英雄たちがいる。
 それを紡ぐのは、いまこの資料を読んでいるあなたの役割だ。


 
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