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空に星が輝く様に

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370部分:第二十八話 見られたものその一


第二十八話 見られたものその一

               第二十八話  見られたもの
 星華はだ。様子を窺っていた。
 教室で椎名が寄り添っている月美を見ながらだ。三人に話す。
「とにかく今はね」
「うん、今は」
「どうするの?」
「慎重に窺わないとね」
 鋭い目での言葉だった。
「そうしないとね。あのチビに気付かれたらね」
「どうしようもないからね」
「それにあのチビがいない時にね」
「西堀呼び出さないといけないから」
「そういうことよ」
 こう三人に話すのだった。
「だからここは本当に慎重にいかないと」
「それでだけれどさ」
「星華ちゃん、あのチビ絶対に西堀のところ離れないみたいだけれど」
「どうしよう、それは」
 三人はここで星華にこのことを話すのだった。
「その辺りは」
「何か考えある?」
「あのチビどうしたらいいかしら」
「ううん、どうしようかしら」
 それについてはだった。眉を顰めさせて言う星華だった。
「実際のところね」
「あのチビ、本当に鬱陶しいわね」
「だからクラス違うのに」
「何でいつもうちのクラスにいるのよ」
 そもそもの不平も言う三人だった。それを言わずにはいられなかった。そうしてそのうえでだ。また話をする三人なのだった。
 それでだ。彼女達はさらに話すのだった。
「それでだけれど」
「どうする?」
「あのチビどうしよう」
「何とか引き離さないとね」
 星華はその顰めさせた眉をそのままに話した。
「どうしようもないわよ」
「言って聞く奴じゃないし」
「そうよね」
「強情だし」
 これは三人の主観に基づく言葉だった。そして考えでもある。
「それをどうするかだけれど」
「ううん、それが最大の問題ね」
「本当にどうしたらいいのかしら」
「仕掛けるしかないかしら」
 ここでこう言った星華だった。
「やっぱりね」
「仕掛けるの、あのチビに」
「そうするのね」
「やっぱり引き離すのね」
「そう、そうするの」
 また話す星華だった。
「問題はどうやってするかだけれどね」
「そうだ」
 ふとだ。野上が言った。閃いた顔になっていた。
「あいつを一人にするのはね」
「うん、それで」
「どうするの?」
「ほら、トイレとかに行かせるとかそれでどう?」
 こう他の三人に話すのだった。
「飲み物に入れるとかして」
「飲み物に何かね」
「それを入れてね」
「そうしてなのね」
 星華達三人も野上の言葉に応えるのだった。そうしてだ。
 それぞれ考える顔になってだ。それぞれ述べるのだった。
「じゃあここは」
「どうする?」
「飲み物に何か仕込むの」
「いい考えがあるわ」
 ここで野上はさらに言うのだった。
 
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