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転生とらぶる

作者:青竹
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機動戦士ガンダム
  2126話

「は? 第3次降下作戦? そう言えば、そんな事が街中で色々と騒がれてたような……」

 黒い三連星との模擬戦、そして賭けの結果として半ば強制的に手駒に引き入れる事に成功してから、数日。
 俺はエデンでお茶を飲んでいる中で、シーマがガイアと話している内容を聞き、そう返した。
 ……そう、ガイア含む黒い三連星は、模擬戦のあった翌日からは結構頻繁にエデンに顔を出すようになったのだ。
 いや、こっちとしては助かるんだけどな。
 それにしても、シーマの海兵隊、ラル隊、黒い三連星。
 何だか仲間に引き入れる軍人が全部チンピラ系というか……ラル曰く、兵隊やくざというか。
 何だかそんな感じの奴ばかりで、軍人らしい軍人がいないのは正直どうなんだ?
 でもゲラートの闇夜のフェンリル隊やダグラスの外人部隊は……あ、でも外人部隊って事は、こっちもチンピラ系なのか? ケンは違うように見えたけど。
 まぁ、そのうちまともな軍人も入ってくるだろう。
 そんな風に思っていると、シーマが呆れの視線を向けてくる。

「あのね、一応街中に出てるんだろ? なら、少しくらい情報を集めておきな。第3次降下作戦の目的はアフリカを中心とした南半球。どうやら、第4次の作戦に参加するメンバーもその中には混ざってたって話だよ」
「……で? 何で北米の時と違って、今回は俺達に出撃命令が来なかったんだ?」
「お前だよ、お前。エンデュミオンの鷹のムウ・ラ・フラガ少尉」

 少し離れた場所で酒を飲んでいたマッシュが突っ込む。
 ちなみに、現在エデンにはかなり上物の酒が揃っている。
 色々と酒を飲む連中がいるからという事で、ホワイトスターから運び込んだ為だ。
 円と美砂がこっちに来る時に持って来た奴を、俺が空間倉庫に入れて運び込んだ代物。
 当然のように、俺が酒を飲むのは禁止されてるが。
 ……あ。もしかして海兵隊や黒い三連星がエデンに入り浸ってるのって、ここに美味い酒があるからだったりするのか?
 勿論、ルナ・ジオン建国の為の話し合いとかもかなり頻繁にやってるんだが。
 当然ながら、キシリア機関の諜報員がエデンを見張ってはいるのだが……凛や美鶴、円、美砂の魔術やら魔法やらアーティファクトやらでその辺は誤魔化しており、実質的にはエデンの見張りはフリーとなっている。
 UC世界の軍人が、気配とかそういうのを感じるのは無理である以上、完全に隠れるのは無理だ。
 結果として、常に異常なしという報告がされている訳だ。

「俺が原因って……もしかして、アサクラがシーマに手柄を立てさせたくないのか?」
「正解」

 シーマがそう言いつつ、酒を口に運ぶ。
 だが、その口調にアサクラに対する苛立ちの類は存在しない。
 以前までであれば、恐らく苛立ちも露わにしていたのは間違いないだろうが。

「北米への降下作戦の時にアクセルが活躍した為に、アサクラも色々と忙しくなってる……って話はしただろう? その件がまだ殆ど片付いていない今の時期に、また同じような手柄を立ててごらんよ。アサクラにとって、間違いなく致命傷になるだろうね」
「ああ、その話は俺も聞いてる。というか、それが理由で俺達はアクセルに会いに行ったんだしな。もっとも、当初はムウ・ラ・フラガだったが」
「それで、オルテガさんが負けた訳だ」
「うるせえ」

 美砂の口から出た言葉に、オルテガが不満そうにそう告げる。
 ちなみに美砂も、生身での戦いということに限定すれば、それこそ銃を始めとした武器を持っていてもオルテガより強かったりする。
 ……それをオルテガが知らないのは、運が良いのか悪いのか。
 ともあれ、そっちからは意識を逸らして、先程の会話で気になった事を質問する。

「けど、連邦軍の戦力はあの時に大分減った筈だろ? そんな状況で、まだこっちに戦力を出すだけの余裕はあったのか?」

 そう、北米降下作戦の時、俺とガトーが連邦軍に大きなダメージを与えたのだ。
 そんな戦いになったのは、俺とガトーがいた宙域以外でも同様――戦果的な意味ではそこまででもなかったが――であり、あの戦いで連邦軍は大きな被害を受けたらしい。
 その後の情報でも、現在連邦軍は宇宙最後の拠点――サイド7もあるのだが、防衛施設ではないので除く――たるルナツーから出てくるような事はせずに戦力の補充に努めていた筈だった。
 にも関わらず、また出て来たのかという俺の質問に、シーマは小さく肩を竦める。

「あたしに聞かれても、連邦軍が何を考えているのかなんてのは分からないよ。ただ、予想するとすれば、アフリカ周辺にジオン軍を降ろしたくなかったんだろうね。それと一方的に負け続けだから、小さくてもいいので勝利したという事実が欲しかったのか」
「ま、そんなところだろうな。連邦軍の連中にとっては、ここのところ負け続けだ。……もっとも、ジオン軍の方でも被害は皆無って訳じゃないんだが」

 酒を飲みながら、ガイアがシーマの言葉に同意する。
 MSのパイロットというのは、それこそ非常に貴重な存在だ。
 だからこそ、本来ならザクには脱出ポッドのような物を付けるべきだったんだが……コスト削減ということで、ザクにはその手の設備がないんだよな。
 ジオン軍の上層部か、もしくはザビ家がその辺りを決めたのかは分からないけど。
 ただまぁ、その気持ちも分からない訳ではない。
 ジオン公国と連邦の国力差は30倍、もしくはそれ以上と聞いている。
 そんな状況でミノフスキー粒子散布下の主力となるMSは、数が多ければ多い程にいい。
 脱出ポッドをザクに搭載するとなると、当然のように多くの資源が必要となる。
 そう考えれば、ザクに脱出ポッドの類を付けなかったのも納得は出来るのだが……結果として、連邦軍との戦いが起こる度に脱出ポッドがあれば死なないですんだMSパイロットが死んでいく事になる。
 結果論ではあるが、ジオン軍の選択はミスしていたという事になる。
 ……そうなると、ギアス世界のブリタニアは先見の明があったんだな。
 ブリタニアが主力としていたKMFは、元々脱出した後に自力で後方にまで戻るコックピットが出発点だった筈だ。
 もっとも、UC世界のジオンとギアス世界のブリタニアでは、状況が違いすぎるが。

「このままだと、いずれジオンがジリ貧になる、か。……その前に、こっちの計画を実行する必要があるな」

 ジオンがピンチになった時にルナ・ジオンを建国するのと、まだ体力が残っている状態でルナ・ジオンを建国するの。
 どちらが楽かと言えば、当然のようにそれは前者だ。
 しかしそのような真似をすると、ルナ・ジオンはどさくさ紛れに建国したという風に言われかねない。
 勿論それは悪い事じゃないし、戦力がないのであれば、そのような真似をしてもいい。
 だが、こちらには十分な……場合によっては過剰とも言える戦力があるのだから、出来れば正面から堂々と建国したいところだ。
 馬鹿馬鹿しくも思えるが、レオンが言うには戦後……ジオンの独立戦争が終わった後でのルナ・ジオンの立場にかなり関わってくるらしい。
 どさくさ紛れに建国したのと、自分達の力で堂々と建国したとなれば、その扱いが違ってくるのも当然か。

「MIP社の方はどうなってるか知ってるか?」
「え? ああ、うん。千鶴が何度か接触してる筈よ。F-32の件でよっぽど驚いたのか、千鶴と接触してる人物はかなりのお偉いさんだとか。……もっとも、何人かは長ネギの餌食になったらしいけど」

 お気の毒様、といった表情を浮かべながら美砂が呟く。
 あー……まぁ、正直その気持ちは分からないではない。
 俺と初めて会った時もそうだったが、今の千鶴はあの時以上に強い母性と、それを超える女らしい色気を持っている。
 そして千鶴は一見すれば女らしい女にしか見えない。
 これで、対面している相手の力量を読むだけの実力がある相手であれば、また話は違っただろう。
 だが、生憎とそこまでの力を持つような存在は、このUC世界にはあまり存在しない。
 ニュータイプなら、その辺りを本能的に察するような事が出来るかもしれないが、それだけの能力を持つニュータイプがそう多くいる訳がない。
 結果として、千鶴にセクハラをしようとした相手は長ネギの餌食になったらしい。
 南無。

「……長ネギ? 何だよ、そりゃ」
「気にするな、オルテガ。気にしたら負けだ。というか、絶対に聞かない方がいい」

 冗談でもオルテガが千鶴に長ネギの一件に関して尋ねるような事になれば、恐らく最悪の結末が待っている筈だった。
 俺に真っ先に絡んできた相手だけに、取りあえずその時の二の舞にならないように、そう言っておく。

「お、おう。……まぁ、アクセルがそう言うなら……」

 俺の正体……正確にはシャドウミラーの一件を知ってから、オルテガの俺への態度は微妙な感じだ。
 まぁ、いずれ時間が解決するだろうから、その辺はどうでもいいが。

「それで話を戻すが、MIP社とは現在どんな感じか聞いてるか?」
「うーん、今のところはシャドウミラーの名前を出してはいないみたいね。謎の集団って感じで接してるらしいわよ?」
「謎の集団って……怪しまれるだろ、それ」

 美砂の言葉に、若干呆れの表情を浮かべる。
 だが、美砂は笑みを浮かべながら問題ないと首を横に振った。

「何も手土産とかがない場合は、怪しまれるだけで終わるだろうけど……F-32を渡したのが効いてるみたいね。寧ろ、高い技術を持っているだけに余計にその謎が影響してるとか何とか」
「……そういうものなのか。いやまぁ、特に問題がなければ、こっちとしても何かを言うつもりはないんだが。ちょっと予想外だった。それで、MIP社はルナ・ジオンに協力してくれると思うか?」
「うーん……私は千鶴から少し聞いただけだから、詳しいところまでは分からないわよ」
「難しいだろう」

 俺と美砂の会話にそう口を挟んだのは、ラル。

「どういう事だ?」
「MIP社もジオンの企業だ。現在きちんとした地盤があるのに、色々と怪しいこちらに全面的に手を貸すとは、そうそう思えん。もっとも、ルナ・ジオンの……いや、シャドウミラーの実力や技術力を見せれば、話は別だろうが」

 なるほど。そういうのを愛国心……と表現してもいいのかどうかは分からないが、似たような感じか。
 かといって、今の状況でMIP社にシャドウミラーの存在を明かして技術を見せるといった真似をすれば、必ずジオン軍……場合によってはザビ家に情報を漏らす奴が出てくる筈だ。
 ジオニック社やツィマッド社に後れを取っているとはいえ、MIP社はジオン公国の中で3本指に入る兵器メーカーだ。
 そうである以上、当然のようにスパイの類を潜り込ませていてもおかしくはない。
 それこそ、ジェーンのように。
 まぁ、ジェーンの場合はダグラスがダイクン派だからこそ、念には念を入れたといった形だったが、それを言うのならMIP社だってジオンにとっては大事な存在なのは間違いないのだから、そこにスパイが送り込まれていてもおかしくはないだろう。

「最善なのは、MIP社が俺達の事を何も知らないで全面的な協力をしてくれる事なんだが……それもまた難しいか」
「当然でしょ。こっちの力を見せないで全面協力しろってのは、虫が良すぎるもの」

 となると、やっぱりこの戦争が終わった後でMIP社をルナ・ジオンが引き取るという結果にする必要があるな。
 いや、戦後のどさくさとなれば、MIP社だけではなくジオニック社やツィマッド社からも人や技術を引っ張ってこられるか?
 その3つの会社以外にも、ジオンには高い技術力を有している会社は多い。
 であれば、可能な限りそれらの会社は手に入れておきたい。
 となると、最終的にこの独立戦争はジオンではなく連邦の勝利といった形になるのが最善なのか。
 この辺り、後でエザリアやレオンに相談してみてもいいのかもしれないな。
 幸い……と言ってもいいのかどうかは分からないが、ジオンが戦っているのはあくまでもジオンだけの為であり、スペースノイド全体での為ではない。
 もっと言うのであれば、この独立戦争はザビ家の私戦と評してもおかしくはない戦いだ。
 でなければ、コロニー落としなんて真似は出来ないだろう。
 そんな状況でルナ・ジオンが建国され、スペースノイドの為に戦うとなれば、コロニーの住民も味方に引き込めるだろう。
 唯一心配なのは、アルテイシアがダイクンの娘で、ジオンという印象が強い事だ。
 まぁ、ルナ・ジオンって国名にもジオンがついてるしな。
 セイラも、当然のようにその辺りは覚悟の上でその名称を望んだのだろうし。
 ともあれ、ジオン公国の敗戦の未来は決まった。
 ただ……後は、どうやって連邦軍と繋がりを作るかだな。
 ジオンにはダイクン派のおかげでラルからの伝手があったが……うーん、難しいところだ。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:235
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1435 
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