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ドリトル先生と奇麗な薔薇園

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第七幕その五

「こうして飲んで味を楽しんでね」
「眠気も覚ましてね」
「お茶にもその効用があるし」
「そうしてだよね」
「また書くよ、帰る時間になるまでね」
 まさにその時間までというのです。
「そうするよ」
「うん、頑張ってね」
「今日も論文書いてね」
「今書いている論文をね」
「学者は論文を書くものだからね」
 学問をしてというのです。
「僕はこれからも書いていくよ」
「先生凄く書いてるね」
「色々な論文を」
「そうしているよね」
「うん、今言ったけれど学者だからね」
 このお仕事だからだというのです。
「頑張っていくよ」
「資料を調べて読んでいってね」
「検証もして」
「現地も歩いて」
「そして書いていってるね」
「そうだよ、この論文を書いたら」
 その後はといいますと。
「また次の論文を書くよ」
「その論文を書いたら」
「もうすぐにね」
「そうするのよね」
「そうだよ、一つ書いたらね」
 それならというのです。
「また次の論文だよ」
「そこでそう言うのが先生よね」
「本当に勤勉よね」
「というか先生ってこんな勤勉だった?」
「イギリスにいた時は違ったわよね」
 もう人の病院か動物の病院かわからない位の病院にいた時はです。
「もう全然だったじゃない」
「サーカスや郵便局をやってたけれど」
「論文とかはね」
「全然関係なかったわね」
「書くこともなかったし」
「うん、なかったしね」
 先生自身その前のことを思い出して言うのでした。
「そこも変わったからね」
「日本に来てから」
「本当に変わったし」
「何ていうかね」
「うん、色々なお茶を知って論文も書いて」
 そうなってというのです。
「僕は日本に来てよかったね、健康にもなったしね
「脂肪率減ったしね」
「あと血糖値も下がったし」
「コレステロールもよくなったし」
「成人病の危険はぐっと減ったわ」
「そうなんだよね、イギリスにいた時よりずっと歩く様になったし」 
 お家から大学に通学して大学の中も色々歩いて食生活も変わってです。
「お酒は飲んでるけれどね」
「全体的に飲む量減ったから」
「イギリスにいた時は朝からだったけれど」
「それがイギリスだからね」
 もっと言えば欧州です、欧州ではお酒はお水みたいに朝から飲んでも特に問題はないのです。ドイツやイタリアやフランスもそうです。
「それでお酒をかなり飲んでたけれど」
「今じゃ夜だけでね」
「朝やお昼はお茶飲んでるから」
「それもかなり飲んでるし」
「お酒以上に」
「だからだよ」
「それで余計に健康になってるね」
 お茶を飲む量が増えたお陰でもあるというのです。
「お茶は身体に凄くいいからね」
「そうそう、ビタミンも多いしね」
「他にも薬効があるし」
「だからいいんだよね」
「お茶を沢山飲むと」
「そうだよ、だからこうしてね」
 また一口お茶を飲んで言う先生でした。 
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