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空に星が輝く様に

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304部分:第二十二話 文化祭その九


第二十二話 文化祭その九

「フルーツをたっぷりかけたホットケーキな」
「あれも最高」
「それじゃあ今から行こうか」
「そうね」
 こう話してだった。三人でその三組に行く。するとだ。
 狭山がだ。項垂れた顔で三人を迎えた。そして言うのだった。
「全くよお」
「あれ?御前休憩じゃなかったのか?」
「何でいるの?」
「津島に言われたんだよ」
 だからだというのである。
「それでな」
「いるっていうのか」
「そうなの」
「そうだよ。あいつが残るからな」
 こう話すのだった。
「それで俺もって」
「凄いとばっちりだな」
「でも同情しない」
 椎名の言葉がきつい。
「私は」
「何で同情しないんだよ」
「だって。それもデートだから」
「デートなのかよ、これって」
「そう、店内デート」
 それだというのである。
「だからいい」
「あのな、そもそも何で津島が残ってるのか聞かないのかよ」
「ああ。何でなんだ?」
 ここで陽太郎が聞いた。彼のリクエストに応えてdさ。
「それはで」
「何か頑張りたいってな」
 狭山は首を傾げさせながら答えた。
「それでなんだよ」
「それでかよ」
「俺にしちゃ本当にとばっちりだよ」
 狭山は言いながらとほほとした顔になっている。
「全くよお」
「その割には嬉しそうだな」
「うん」
 陽太郎も椎名もこのことをもう見抜いている。この辺りの鋭さは見事である。
「全然嫌そうじゃないしな」
「何だかんだで楽しんでる」
「ちっ、勝手な解釈だな」
「そうか?」
「私はそうは思わない」
「そうなんだよ。まあとにかくな」
 狭山は二人が見抜いているのをわかってそえでだった。話を変えてきた。
「それでだけれどな」
「ああ、オーダーだよ」
「フルーツホットケーキ三つ」
 まずはそれだった。
「それと紅茶な」
「ミルクティーをホットで」
「ああ、わかったよ」 
素早くオーダーを書く狭山だった。そうしてだった。
 それを書いてからだ。三人はテーブルに着いてだ。
 あらためてだ。椎名が言ってきた。
「ねえ、二人共」
「ああ」
「どうしたの?」
「文化祭の最後だけれど」
 その時の話をだ。もうするのだった。
「キャンプファイアーは出るの」
「ああ、それな」
「陽太郎君はどうされますか?」
「出ようか」
 陽太郎はその月美の顔を見て話した。
「やっぱりな」
「そうですよね。やっぱり出ないと」
「それで一緒に踊らないとな」
「はい、だから是非」
「出るよ」
 陽太郎は話をまとめてから椎名に話した。
 
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