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空に星が輝く様に

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303部分:第二十二話 文化祭その八


第二十二話 文化祭その八

「俺、こいつと付き合ってるからだよ」
「えっ・・・・・・」
 それを聞いてだ。驚いたのは星華だった。呆然とした顔になって思わず問い返す。
「今何て」
「俺、こいつの彼氏なんだよ」
 また言い返した。
「だからだよ。放っておけるかよ」
「そんな、嘘・・・・・・」
 実際に話を聞くとだ。呆然とならざるを得なかった。彼女にとっては最も聞きたくない、認めたくない話だったからだ。そうなってしまったのだ。
「彼氏って・・・・・・」
「何で驚いてんだよ」
 陽太郎は星華の気持ちを知らないまま彼女に返す。
「それよりも佐藤」
「う、うん・・・・・・」
「御前からもこんなこと止めさせろ」
 彼女のことに気付かない。それでも告げた。
「いいな」
「わ、わかったわ」
「御前等もだよ」
 陽太郎は返す刀で三人にも言った。
「二度とこんなことするなよ」
「ふん、わかったわよ」
「もうしないわよ」
 三人は苛立ったような顔で陽太郎に返した。
「全く、何だってのよ」
「彼氏なんて」
「彼氏とか友達だったら守るのは当然」
 椎名も出て来た。
「つきぴーをいじめたら本当に許さないから」
「チビッ子まで出て来たなんてね」
「鬱陶しいったらありゃしない」
「鬱陶しいのはここでは褒め言葉」
 全然悪びれていない椎名だった。
「そういうことだから」
「じゃあ私達が当番するわよ」
「それでいいんでしょ」
「当たり前だろ?」
 陽太郎はその三人を睨んでいた。
「そんなのことはな」
「じゃあつきぴー」
 椎名も彼女の前に来て話した。
「一緒に行こう」
「う、うん」
「よし、じゃあ行くか」
 陽太郎は三人から顔を話して月美に話した。
「何処に行く?」
「ええと」
「何か食べるか」
 月美が戸惑っているのを見て自分からも話した。
「うちの店に来るか?」
「三組のですか」
「ああ、うちの店自慢じゃないが結構いけるんだよ」
 こう提案した。
「それでどうかな」
「はい、じゃあ」
「それじゃあ行こう」
 椎名も話してきた。
「喫茶店にね」
「それで何がいい?」
 陽太郎は笑顔になって月美に話す。
「何でもあるけれどさ」
「ホットケーキを」
 それだというのであった。
「それがいいです」
「ああ、それなんだ」
「それね」
 陽太郎と椎名はそれを聞いて言った。
「じゃあ俺もそれにするか」
「私も」
「二人もそれでいいんですか」
「ああ、俺もそれ好きだしな」
「ホットケーキも色々あるから」
 だからだというのである。
 
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