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転生とらぶる

作者:青竹
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機動戦士ガンダム
  2107話

 
前書き
ガンダム編を書くに辺り、武器名の表記についてつぶやきの方に投稿しました。
気になる方は、一応読んで下さい。 

 
 ニッキ達と話をしている間に、やがて艦長……いや、隊長? 同士で行われる会議は終わったのだろう。
 会議室代わりに使われていた部屋から、何人もの軍人が出てくる。
 中には見るからに迫力のある軍人もいたが、文官肌というか、軍人らしくない軍人の姿も見受けられる。
 参謀とかそっち系か? それとも……シーマから聞いた話によると、オデッサに降りたマ・クベとかいう奴もこういったタイプだったのを考えると、キシリアがそういう人物を好むのか。
 まぁ、軍と言っても前線で戦うだけの軍人だけがいればいいという訳じゃない。
 シャドウミラーのような例外を除き、普通の軍であれば、それこそ補給のルートなりなんなりをしっかりと計算したりする必要が出てくるのだから。
 ……そう考えると補給ルートも何もなく、いざとなったらシステムXNで転移して補給物資を運んだり、俺の空間倉庫に入れて補給物資を運んだりといった真似が出来るのはかなり卑怯だよな。
 そんな風に思っていると、やがて会議室からシーマが出てくる。
 だが、シーマ1人ではない。
 どこかの軍人と思しき相手と話をしている様子が見えた。
 そして何より、シーマは嫌そうな表情を浮かべるのではなく、普通に笑いながら言葉を交わしている。
 ……あのシーマが、だ。
 となると、シーマと話している人物も海兵隊とかのごろつき風なのか?
 いや、けど見るからに独自の色を放っているシーマとは違って、その灰色の髪が特徴的な人物はいかにも軍人っぽい軍人のように……

「ゲラート少佐!?」

 と、不意に俺の隣にいたニッキが大きな声を出し……シーマの隣にいた軍人が、そんなニッキの声に振り向く。

「すまんな、待たせてしまったか?」
「いえ、その……」
「ああ、気にしないでおくれ。ちょっとゲラート少佐と話す事があってね。……ほら、ムウ。こっちにおいで。この男があんたの会いたがっていたゲラート少佐だよ」

 シーマのその言葉で、俺は何故シーマとゲラートが一緒に出て来たのかを理解した。
 別に俺がニッキ達と繋ぎを作るような真似をしなくても、シーマの方で手を打ってくれていたらしい。
 どうせなら、もう少し早くそれを教えてくれれば良かったのにな。そうすれば別にわざわざニッキとかに……ああ、でも俺のいる場所でああいう風に絡まれているのは面白くなかったから、どのみちちょっかいを出すような真似はしてたか?

「そうか、貴君がラルの……」
「どうやら、事情は大体シーマ中佐から聞いてるみたいですね」
「うむ。だが、まさかあのラルがこのような子供に……」

 ん? 何か俺が予想していた反応と違うんだが、これは一体?
 シーマが微妙に楽しそうな顔を浮かべているが、何か悪戯でも仕組んだのか?
 ともあれ、ゲラートとの繋ぎが出来たのなら、こちらとしても文句はない。

「ゲラート少佐。ラル大尉からお預かりしている物があります。どこか人気のない部屋を用意出来ないでしょうか?」

 こういう、上に対する言葉遣いも珍しいよな。
 あ、でも月光館学園に通っていた時は鳥海に生徒らしい言葉遣いをしていたか。
 ともあれ、ゲラートは俺の言葉に頷くのだった。





「ここなら問題ないだろう」

 そう言ったのは、チベ級の中にある一室。
 正直なところ、この艦隊の所属が突撃機動軍……つまりキシリアの軍という事を考えると、どこに盗聴器やら隠しカメラやらが仕掛けられていてもおかしくはないんだよな。
 とはいえ、まさがゲラートがいる前で堂々とスライムを使って調査をする訳にもいかず……そうなると、もしこの光景を映像で記録されていたりしても、問題ないように不振る舞うしかないか。

「ありがとうございます」
「何、気にするな。だが、ラルがお前のような子供の面倒を見ているとはな。……ハモンの方針か?」

 ああ、なるほど。シーマの言葉はそういう意味だったのか。
 今の俺は10代半ば。
 決して子供ではないが、大人でもない……いや、どちらかと言えば子供に近いか?
 ともあれ、そんな風に見える俺が悪名高いシーマの海兵隊に所属していると考えれば、普通なら何らかの訳ありと考えてもおかしくはない。
 そしてラルに面倒を見て貰っていると考えれば、海兵隊にいてもそんなにおかしな話ではない、か?
 ラル隊と海兵隊の面々は、微妙に似ているところがあるしな。
 腕利き、仲間との深い絆、周囲から腫れ物扱いされている。……ラル隊の場合は、青い巨星の異名で最後は微妙に違うかもしれないが。

「まぁ、色々と訳ありで」
「だろうな。でなければ、貴官のような若さで海兵隊に所属するなどという事はあるまい。それで、ラルから渡された物とは? これでも今回の降下作戦では色々と忙しくてな。あまり時間を取る訳にはいかんのだ」

 ゲラートから視線で促され、俺は軍服のポケットから取り出す振りをしながら、空間倉庫からラルからの映像が入っているディスクを取り出す。
 そして映像ディスクをゲラートに渡すために近づいていき……ゲラートがその映像ディスクを受け取った瞬間、更に1歩足を進め、周囲には聞こえないようにゲラートの耳元で小さく呟く。

「アルテイシア・ソム・ダイクン」
「っ!?」

 耳元でいきなり呟かれた事にも驚いたようだったが、同時にその呟かれた名前にも驚きの反応を見せる。
 ラルから聞いた話によると、ゲラートは別にダイクン派という訳ではない。
 だが、同時にザビ家派でもない。
 中立だが、どちらかと言えばラルと親交がある事でダイクン派に近い、言わばなんちゃってダイクン派、もしくはダイクン派っぽい中立派とでも呼ぶべき存在らしい。
 それだけに、セイラの本名を口にしてもここまで驚くとは、正直思わなかった。
 ただ、この映像ディスクの中身が他に漏れては困るような代物だというのを知らせる為だったんだが……ゲラートの反応は、俺の予想を超えていた。

「では、確かにお渡ししました。自分はこれで失礼します」

 そう言い、敬礼をして部屋を出ようとし……

「待て!」

 背後から掛けられた声に、そちらを向く。
 声を発したゲラートは、つい先程までのラルの事を思い出していたような穏やかな顔ではなく、闇夜のフェンリル隊という部隊を率いる軍人の顔となっている。
 それでも先程のアルテイシアの名前が何だったのかと聞いてこないのは、さすがラルの友人だけはある。

「……暗闇を好む毒蛇は蜘蛛の巣を使う事もあるらしいですね。ゲラート少佐も地球に降下するというのであれば、お気をつけ下さい」

 それは一見して地球に降下するゲラートに対し、コロニーとは違う自然に気をつけるようにと言っているようにも聞こえるだろうが……その本当の意味を理解したゲラートは、それ以上は何も言わずに映像データを軍服のポケットに収納する。
 暗闇を好む毒蛇がキシリアで、蜘蛛の巣が盗聴器やら盗撮用のカメラといったものだと判断したのだろうし、実際俺もそのつもりで言ったのだから間違いはない。

「ラルは元気だったか?」

 急に話題を変えたゲラートだったが、もしこの状況でこの部屋の中を盗み見ている者や話を聞いている者がいるという可能性を考えると、それもおかしくはないか。

「そうですね。ゲラート少佐の事を心配していましたよ。ただ……ラル大尉が言うには、ゲラート少佐の目を治せる可能性があるかもしれない、と。そう言ってました」
「何っ!?」

 俺の言葉に驚愕の表情を浮かべるゲラート。
 ニッキ達に絡んでいた軍人が口にしていたように、ゲラートは目に怪我をした影響でMSパイロットを続ける事は出来なくなってしまった。
 MSを開発するだけの技術力があるジオンであっても、治療技術はそこまで高くはないのだろう。
 いや、寧ろ限られたリソースの多くをそちらに向けた結果、MSを開発出来たという事か。
 ともあれ、しっかりと検査をして貰わなければ分からないが、ゲラートの目についてはシャドウミラーで十分に治療が可能だと思われる。
 その辺はまだ確信出来た訳ではないので、断言は出来ないが。

「最近、ラル大尉の周辺でそんな画期的な治療法が確立されたらしいですよ。もっとも、それが本当に使えるようになるかどうかは、ゲラート少佐次第でしょうが」
「……どういう事だ?」

 冗談ではすまさん。
 そんな強烈な視線を俺に向けてくるゲラートだったが、俺は視線をゲラートに……正確には、先程俺が渡したディスクをしまったポケットに向ける。
 そんな俺の行動で、大体意味を理解したのだろう。ゲラートは小さく溜息を吐くと、そのまま小さく頷きだけを返す。
 俺が渡したディスクを見れば、その辺は理解出来ると。そう判断したのだろう。

「では、私はこの辺で失礼します。くれぐれも毒蛇には気をつけて下さい。どこから姿を現すのか全く分かりませんし、その牙には猛毒がありますから」
「ああ、気をつけよう。忠告を感謝する」

 真剣な表情でゲラートが頷き……そして、俺は部屋を出る。
 最初に俺達がいた部屋まで向かうと、そこではニヤニヤとした笑みを浮かべているシーマと、泣きそうな顔をしているニッキの姿があった。
 シャルロッテは? と疑問を抱くが、俺と一緒にシーマのおつきとしてやってきた海兵隊の面々と気があったのか、話が弾んでいた。

「あー……シーマ中佐。取りあえずニッキ苛め……いぢめはその辺にしておいて下さい。ニッキ少尉、シャルロッテ少尉、ゲラート少佐が待ってるぞ」
「……ありがとう……」
「え? あ、うん。ありがと、ムウ少尉」

 ニッキは心の底から俺に感謝の言葉を送ってきて、シャルロッテは慌てたように立ち上がる。
 シャルロッテがニッキを強引に引っ張っていくのを見送り、最終的に部屋の中は俺とシーマと海兵隊の面々だけが残る事になる。

「シーマ、あまり若いのをからかうなよ?」
「あたしも十分若いと思うけどね」
「それは……まぁ、否定しない」

 20代後半、もしくは30代前半だと思うが、シーマは間違いなく美人と呼んでもおかしくない容姿をしている。
 そんなシーマに年増なんて事を言ったら、それこそザクⅡS型で至近距離からザクバズーカを撃たれてもおかしくはない。
 ……あ、そう言えば。
 ふと年齢の話題になった事で、まだシーマに言ってなかった事を思い出す。
 幸い空間倉庫の中には受信機の在庫がそれなりにあり、この世界では既にゲートを設置している。
 つまり、この世界でも受信機を持っていれば不老になる事が出来るのだ。

「シーマ、お前に色々と手間を掛けてしまったから、リリー・マルレーンに戻ったらプレゼントをするよ」
「……プレゼント? アクセルが、あたしにかい? 一体どんな気まぐれだい?」
「言ってろ。まぁ、プレゼントの中身を聞いて、いらないと言うのならそれでもいいけど……多分、欲しがると思う」

 そんな俺の言葉に、シーマは首を傾げ……海兵隊の面々からは、何故か呆れの視線を向けられる。
 もしかして、シーマを口説こうとしているように思われた、とか?





 リリー・マルレーンに戻り、約束という事で俺はシーマの使っている個室にいた。
 そして俺の前にいるシーマは、信じられないといった様子で自分の手の中にあるペンダントを見ている。
 その手が少し震えているように見えるのは、きっと俺の気のせいではないだろう。

「アクセル、今あんたが言ったのは本当の事かい?」
「ああ。そのネックレス……まぁ、他にはピアスでもブレスレットでも指輪でも何でもいいんだが、それを付けていればゲートの効果によってホワイトスターにある時の指輪……マジックアイテムだな。それの効果で不老になる。ただし、あくまでも不老であって不老不死じゃないから、怪我をしたりすれば普通に死ぬ。MSを撃墜されるとかな」

 そう言ってはいるものの、シーマは果たして俺の言葉を聞いてるのかどうか。

「で、これはあたしが付けてもいいのかい?」
「ああ。そのつもりだ。その代わり、不老の効果はあくまでも受信機を付けている時だけしか効果がない。逆に言えば、受信機を外せばそのまま歳をとっていく事になる」
「……最後に本当に聞くよ? これはあたしが貰ってもいいんだね?」

 確認を求めて尋ねてくるシーマに、頷きを返す。
 ルナ・ジオンに協力してくれる中には恐らくダイクン派の中でも結構な年寄りもいたりするだろう。
 もしくは、シーマのようにそろそろ年齢が気になってくるような者も。
 そういう連中には受信機を渡して長生きをして貰う必要もある。
 初代が国を作り、2代目が国を広げ、3代目が国を滅ぼすなんて結構言われたりしているからな。
 そう考えれば、初代に当たる連中を不老にするのは決して悪い話じゃないだろう。
 ただ、不老という力があるというのを知れば、それこそ皆が皆欲しがるのは当然であり……その辺をどうするか、だな。
 無難なのは何らかの手柄なり功績なりのある相手に渡す事がだが……そうなればそうなったで連邦やジオンに知られて、不味い事になりかねない。
 それこそ不老の秘密を求める為に、連邦とジオンが一時的にしろ手を組むという事がないとも限らないのだから。
 あ、ちなみにミノフスキー粒子の効果が及ばない、フォールド通信のシステムを使ったシャドウミラーの技術班謹製の通信機もついでに渡しておいた。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:5
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1389 
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